聖書 新共同訳 新約聖書

日本聖書協会

マタイによるふくいんしょ

イエス・キリストのけい

(ルカ3 2338

1

1アブラハムのダビデの、イエス・キリストのけい

2アブラハムはイサクをもうけ、イサクはヤコブを、ヤコブはユダとそのきょうだいたちを、3ユダはタマルによってペレツとゼラを、ペレツはヘツロンを、ヘツロンはアラムを、4アラムはアミナダブを、アミナダブはナフションを、ナフションはサルモンを、5サルモンはラハブによってボアズを、ボアズはルツによってオベドを、オベドはエッサイを、6エッサイはダビデおうをもうけた。

ダビデはウリヤのつまによってソロモンをもうけ、7ソロモンはレハブアムを、レハブアムはアビヤを、アビヤはアサを、8アサはヨシャファトを、ヨシャファトはヨラムを、ヨラムはウジヤを、9ウジヤはヨタムを、ヨタムはアハズを、アハズはヒゼキヤを、10ヒゼキヤはマナセを、マナセはアモスを、アモスはヨシヤを、11ヨシヤは、バビロンへじゅうさせられたころ、エコンヤとそのきょうだいたちをもうけた。

12バビロンへじゅうさせられたのち、エコンヤはシャルティエルをもうけ、シャルティエルはゼルバベルを、13ゼルバベルはアビウドを、アビウドはエリアキムを、エリアキムはアゾルを、14アゾルはサドクを、サドクはアキムを、アキムはエリウドを、15エリウドはエレアザルを、エレアザルはマタンを、マタンはヤコブを、16ヤコブはマリアのおっとヨセフをもうけた。このマリアからメシアとばれるイエスがおまれになった。

17こうして、ぜんわせると、アブラハムからダビデまで十四だい、ダビデからバビロンへのじゅうまで十四だい、バビロンへうつされてからキリストまでが十四だいである。

イエス・キリストのたんじょう

(ルカ2 17

18イエス・キリストのたんじょうだいつぎのようであった。ははマリアはヨセフとこんやくしていたが、ふたいっしょになるまえに、せいれいによってごもっていることがあきらかになった。19おっとヨセフはただしいひとであったので、マリアのことをおもてざたにするのをのぞまず、ひそかにえんろうとけっしんした。20このようにかんがえていると、しゅてん使ゆめあらわれてった。「ダビデのヨセフ、おそれずつまマリアをむかれなさい。マリアのたいせいれいによって宿やどったのである。21マリアはおとこむ。そのをイエスとけなさい。このぶんたみつみからすくうからである。」22このすべてのことがこったのは、しゅげんしゃとおしてわれていたことがじつげんするためであった。

23よ、おとめがごもっておとこむ。

そのはインマヌエルとばれる。」

このは、「かみわれわれともにおられる」というである。24ヨセフはねむりからめると、しゅてん使めいじたとおり、つまむかれ、25おとこまれるまでマリアとかんけいすることはなかった。そして、そのをイエスとけた。

せんせいじゅつがくしゃたちがおとずれる

2

1イエスは、ヘロデおうだいにユダヤのベツレヘムでおまれになった。そのとき、せんせいじゅつがくしゃたちがひがしほうからエルサレムにて、2った。「ユダヤじんおうとしておまれになったかたは、どこにおられますか。わたしたちはとうほうでそのかたほしたので、おがみにたのです。」3これをいて、ヘロデおうあんいだいた。エルサレムのひとびとみなどうようであった。4おうたみさいちょうたちやりっぽうがくしゃたちをみなあつめて、メシアはどこにまれることになっているのかといただした。5かれらはった。「ユダヤのベツレヘムです。げんしゃがこういています。

6『ユダの、ベツレヘムよ、

まえはユダのどうしゃたちのなか

けっしていちばんちいさいものではない。

まえからどうしゃあらわれ、

わたしのたみイスラエルのぼくしゃとなるからである。』」

7そこで、ヘロデはせんせいじゅつがくしゃたちをひそかにせ、ほしあらわれたたしかめた。8そして、「って、そののことをくわしく調しらべ、つかったららせてくれ。わたしもっておがもう」とってベツレヘムへおくした。9かれらがおうこといてかけると、とうほうほしさきってすすみ、ついにおさなのいるしょうえまった。10がくしゃたちはそのほしよろこびにあふれた。11いえはいってみると、おさなははマリアとともにおられた。かれらはひれしておさなおがみ、たからはこけて、おうごんにゅうこうもつやくおくものとしてささげた。12ところが、「ヘロデのところへかえるな」とゆめでおげがあったので、べつみちとおってぶんたちのくにかえってった。

エジプトになんする

13せんせいじゅつがくしゃたちがかえってくと、しゅてん使ゆめでヨセフにあらわれてった。「きて、どもとそのははおやれて、エジプトにげ、わたしがげるまで、そこにとどまっていなさい。ヘロデが、このさがしてころそうとしている。」14ヨセフはきて、よるのうちにおさなとそのははれてエジプトへり、15ヘロデがぬまでそこにいた。それは、「わたしは、エジプトからわたしのした」と、しゅげんしゃとおしてわれていたことがじつげんするためであった。

ヘロデ、どもみなごろしにする

16さて、ヘロデはせんせいじゅつがくしゃたちにだまされたとって、おおいにいかった。そして、ひとおくり、がくしゃたちにたしかめておいたもとづいて、ベツレヘムとそのしゅうへんいったいにいた二さいおとこを、ひとのこらずころさせた。17こうして、げんしゃエレミヤをとおわれていたことがじつげんした。

18「ラマでこえこえた。

はげしくなげかなしむこえだ。

ラケルはどもたちのことでき、

なぐさめてもらおうともしない、

どもたちがもういないから。」

エジプトからこくする

19ヘロデがぬと、しゅてん使がエジプトにいるヨセフにゆめあらわれて、20った。「きて、どもとそのははおやれ、イスラエルのきなさい。このいのちをねらっていたものどもは、んでしまった。」21そこで、ヨセフはきて、おさなとそのははれて、イスラエルのかえってた。22しかし、アルケラオがちちヘロデのあといでユダヤをはいしているとき、そこにくことをおそれた。ところが、ゆめでおげがあったので、ガリラヤほうきこもり、23ナザレというまちってんだ。「かれはナザレのひとばれる」と、げんしゃたちをとおしてわれていたことがじつげんするためであった。

せんれいしゃヨハネ、おしえをべる

(マコ1 18、ルカ3 191517、ヨハ1 1928

3

1そのころ、せんれいしゃヨハネがあらわれて、ユダヤのつたえ、2あらためよ。てんくにちかづいた」とった。3これはげんしゃイザヤによってこうわれているひとである。

さけものこえがする。

しゅみちととのえ、

そのみちすじをまっすぐにせよ。』」

4ヨハネは、らくだのごろもこしかわおびめ、いなごとみつものとしていた。5そこで、エルサレムとユダヤぜんから、また、ヨルダンがわ沿いのほういったいから、ひとびとがヨハネのもとにて、6つみこくはくし、ヨルダンがわかれから洗礼〔バプテスマ〕けた。

7ヨハネは、ファリサイやサドカイひとびとおおぜい洗礼〔バプテスマ〕けにたのをて、こうった。「まむしらよ、せまったかみいかりをまぬかれると、だれがおしえたのか。8あらためにふさわしいむすべ。9われわれちちはアブラハムだ』などとおもってもみるな。っておくが、かみはこんないしからでも、アブラハムのたちをつくすことがおできになる。10おのすでもとかれている。むすばないはみな、たおされてまれる。11わたしは、あらためにみちびくために、あなたたちにみず洗礼〔バプテスマ〕さずけているが、わたしのあとからかたは、わたしよりもすぐれておられる。わたしは、そのはきものをおがせするちもない。そのかたは、せいれいであなたたちに洗礼〔バプテスマ〕をおさずけになる。12そして、って、だっこくすみずみまできれいにし、むぎあつめてくられ、からえることのないはらわれる。」

イエス、洗礼〔バプテスマ〕ける

(マコ1 911、ルカ3 2122

13そのとき、イエスが、ガリラヤからヨルダンがわのヨハネのところへられた。かれから洗礼〔バプテスマ〕けるためである。14ところが、ヨハネは、それをおもいとどまらせようとしてった。「わたしこそ、あなたから洗礼〔バプテスマ〕けるべきなのに、あなたが、わたしのところへられたのですか。」15しかし、イエスはおこたえになった。「いまは、めないでほしい。ただしいことをすべておこなうのは、われわれにふさわしいことです。」そこで、ヨハネはイエスのわれるとおりにした。16イエスは洗礼〔バプテスマ〕けると、すぐみずなかからがられた。そのとき、てんがイエスにかってひらいた。イエスは、かみれいはとのようにぶんうえくだってるのをらんになった。17そのとき、「これはわたしのあいする、わたしのこころかなもの」とこえが、てんからこえた。

ゆうわくける

(マコ1 1213、ルカ4 113

4

1さて、イエスはあくからゆうわくけるため、〝れい〟にみちびかれてかれた。2そして四十にちかんひるよるだんじきしたのちくうふくおぼえられた。3すると、ゆうわくするものて、イエスにった。「かみなら、これらのいしがパンになるようにめいじたらどうだ。」4イエスはおこたえになった。

「『ひとはパンだけできるものではない。

かみくちからる一つ一つのこときる』

いてある。」5つぎに、あくはイエスをせいなるみやこれてき、しん殿でんはしたせて、6った。「かみなら、りたらどうだ。

かみがあなたのためにてん使たちにめいじると、

あなたのあしいしたることのないように、

てん使たちはであなたをささえる』

いてある。」7イエスは、「『あなたのかみであるしゅためしてはならない』ともいてある」とわれた。8さらに、あくはイエスをじょうたかやまれてき、のすべてのくにぐにとそのはんえいぶりをせて、9「もし、ひれしてわたしをおがむなら、これをみんなあたえよう」とった。10すると、イエスはわれた。「退しりぞけ、サタン。

『あなたのかみであるしゅおがみ、

ただしゅつかえよ』

いてある。」11そこで、あくはなった。すると、てん使たちがてイエスにつかえた。

ガリラヤででんどうはじめる

(マコ1 1415、ルカ4 1415

12イエスは、ヨハネがらえられたとき、ガリラヤに退しりぞかれた。13そして、ナザレをはなれ、ゼブルンとナフタリのほうにあるはんまちカファルナウムにまわれた。14それは、げんしゃイザヤをとおしてわれていたことがじつげんするためであった。

15「ゼブルンのとナフタリの

みずうみ沿いのみち、ヨルダンがわのかなたの

ほうじんのガリラヤ、

16くらやみたみおおきなひかり

かげものひかりんだ。」

17そのときから、イエスは、「あらためよ。てんくにちかづいた」とって、つたはじめられた。

にんりょうにする

(マコ1 1620、ルカ5 111

18イエスは、ガリラヤのほとりをあるいておられたとき、ふたきょうだい、ペトロとばれるシモンとそのきょうだいアンデレが、みずうみあみっているのをらんになった。かれらはりょうだった。19イエスは、「わたしについてなさい。にんげんをとるりょうにしよう」とわれた。20ふたはすぐにあみててしたがった。21そこからすすんで、べつふたきょうだい、ゼベダイのヤコブとそのきょうだいヨハネが、ちちおやのゼベダイといっしょに、ふねなかあみれをしているのをらんになると、かれらをおびになった。22このふたもすぐに、ふねちちおやとをのこしてイエスにしたがった。

おびただしいびょうにんをいやす

(ルカ6 1719

23イエスはガリラヤじゅうまわって、しょかいどうおしえ、くにふくいんつたえ、また、みんしゅうのありとあらゆるびょうわずらいをいやされた。24そこで、イエスのひょうばんがシリアじゅうひろまった。ひとびとがイエスのところへ、いろいろなびょうくるしみになやものあくれいりつかれたもの、てんかんのものちゅうものなど、あらゆるびょうにんれてたので、これらのひとびとをいやされた。25こうして、ガリラヤ、デカポリス、エルサレム、ユダヤ、ヨルダンがわこうがわから、おおぜいぐんしゅうてイエスにしたがった。

さんじょうせっきょう(五―七章)をはじめる

5

1イエスはこのぐんしゅうて、やまのぼられた。こしろされると、たちがちかくにってた。2そこで、イエスはくちひらき、おしえられた。

さいわ

(ルカ6 2023

3こころまずしいひとびとは、さいわいである、

てんくにはそのひとたちのものである。

4かなしむひとびとは、さいわいである、

そのひとたちはなぐさめられる。

5にゅうひとびとは、さいわいである、

そのひとたちはぐ。

6かわひとびとは、さいわいである、

そのひとたちはたされる。

7あわれみぶかひとびとは、さいわいである、

そのひとたちはあわれみをける。

8こころきよひとびとは、さいわいである、

そのひとたちはかみる。

9へいじつげんするひとびとは、さいわいである、

そのひとたちはかみばれる。

10のためにはくがいされるひとびとは、さいわいである、

てんくにはそのひとたちのものである。

11わたしのためにののしられ、はくがいされ、おぼえのないことであらゆるあっこうびせられるとき、あなたがたはさいわいである。12よろこびなさい。おおいによろこびなさい。てんにはおおきなむくいがある。あなたがたよりまえげんしゃたちも、おなじようにはくがいされたのである。」

しおひかり

(マコ9 50、ルカ14 3435

13「あなたがたはしおである。だが、しおしおがなくなれば、そのしおなにによってしおあじけられよう。もはや、なんやくにもたず、そとてられ、ひとびとみつけられるだけである。14あなたがたはひかりである。やまうえにあるまちは、かくれることができない。15また、ともしをともしてますしたものはいない。しょくだいうえく。そうすれば、いえなかのものすべてをらすのである。16そのように、あなたがたのひかりひとびとまえかがやかしなさい。ひとびとが、あなたがたのりっおこないをて、あなたがたのてんちちをあがめるようになるためである。」

りっぽうについて

17「わたしがたのはりっぽうげんしゃはいするためだ、とおもってはならない。はいするためではなく、かんせいするためである。18はっきりっておく。すべてのことがじつげんし、てんえうせるまで、りっぽうからいってんいっかくることはない。19だから、これらのもっとちいさなおきてを一つでもやぶり、そうするようにとひとおしえるものは、てんくにもっとちいさいものばれる。しかし、それをまもり、そうするようにおしえるものは、てんくにおおいなるものばれる。20っておくが、あなたがたのりっぽうがくしゃやファリサイひとびとにまさっていなければ、あなたがたはけっしててんくにはいることができない。」

はらててはならない

21「あなたがたもいているとおり、むかしひとは『ころすな。ひところしたものさばきをける』とめいじられている。22しかし、わたしはっておく。きょうだいはらてるものはだれでもさばきをける。きょうだいに『ばか』とものは、さいこうほういんわたされ、『おろもの』とものは、ごくまれる。23だから、あなたがさいだんそなものささげようとし、きょうだいぶんはんかんっているのをそこでおもしたなら、24そのそなものさいだんまえき、まずってきょうだいなかなおりをし、それからかえってて、そなものささげなさい。25あなたをうったえるひといっしょみちあいちゅうはやかいしなさい。さもないと、そのひとはあなたをさいばんかんわたし、さいばんかんしたやくわたし、あなたはろうまれるにちがいない。26はっきりっておく。さいの一クァドランスをかえすまで、けっしてそこからることはできない。」

かんいんしてはならない

27「あなたがたもいているとおり、『かんいんするな』とめいじられている。28しかし、わたしはっておく。みだらなおもいでにんつまものはだれでも、すでこころなかでそのおんなおかしたのである。29もし、みぎがあなたをつまずかせるなら、えぐりしてててしまいなさい。からだいちがなくなっても、ぜんしんごくまれないほうがましである。30もし、みぎがあなたをつまずかせるなら、ってててしまいなさい。からだいちがなくなっても、ぜんしんごくちないほうがましである。」

えんしてはならない

(マタ19 9、マコ10 1112、ルカ16 18

31「『つまえんするものは、えんじょうわたせ』とめいじられている。32しかし、わたしはっておく。ほうけっこんでもないのにつまえんするものはだれでも、そのおんなかんつうつみおかさせることになる。えんされたおんなつまにするものも、かんつうつみおかすことになる。」

ちかってはならない

33「また、あなたがたもいているとおり、むかしひとは、『いつわりのちかいをてるな。しゅたいしてちかったことは、かならたせ』とめいじられている。34しかし、わたしはっておく。いっさいちかいをててはならない。てんにかけてちかってはならない。そこはかみぎょくである。35にかけてちかってはならない。そこはかみあしだいである。エルサレムにかけてちかってはならない。そこはだいおうみやこである。36また、あなたのあたまにかけてちかってはならない。かみぽんすら、あなたはしろくもくろくもできないからである。37あなたがたは、『しかり、しかり』『いないな』といなさい。それじょうのことは、わるものからるのである。」

ふくしゅうしてはならない

(ルカ6 2930

38「あなたがたもいているとおり、『にはを、にはを』とめいじられている。39しかし、わたしはっておく。あくにんかってはならない。だれかがあなたのみぎほおつなら、ひだりほおをもけなさい。40あなたをうったえてしたろうとするものには、うわをもらせなさい。41だれかが、一ミリオンくようにいるなら、いっしょに二ミリオンきなさい。42もとめるものにはあたえなさい。あなたからりようとするものに、けてはならない。」

てきあいしなさい

(ルカ6 27283236

43「あなたがたもいているとおり、『りんじんあいし、てきにくめ』とめいじられている。44しかし、わたしはっておく。てきあいし、ぶんはくがいするもののためにいのりなさい。45あなたがたのてんちちとなるためである。ちちあくにんにもぜんにんにもたいようのぼらせ、ただしいものにもただしくないものにもあめらせてくださるからである。46ぶんあいしてくれるひとあいしたところで、あなたがたにどんなむくいがあろうか。ちょうぜいにんでも、おなじことをしているではないか。47ぶんきょうだいにだけあいさつしたところで、どんなすぐれたことをしたことになろうか。ほうじんでさえ、おなじことをしているではないか。48だから、あなたがたのてんちちかんぜんであられるように、あなたがたもかんぜんものとなりなさい。」

ほどこしをするときには

6

1てもらおうとして、ひとまえぜんこうをしないようにちゅうしなさい。さもないと、あなたがたのてんちちのもとでむくいをいただけないことになる。

2だから、あなたはほどこしをするときには、ぜんしゃたちがひとからほめられようとかいどうまちかどでするように、ぶんまえでラッパをらしてはならない。はっきりあなたがたにっておく。かれらはすでむくいをけている。3ほどこしをするときは、みぎのすることをひだりらせてはならない。4あなたのほどこしをひとにつかせないためである。そうすれば、かくれたことをておられるちちが、あなたにむくいてくださる。」

いのるときには

(ルカ11 24

5いのるときにも、あなたがたはぜんしゃのようであってはならない。ぜんしゃたちは、ひとてもらおうと、かいどうおおどおりのかどっていのりたがる。はっきりっておく。かれらはすでむくいをけている。6だから、あなたがいのるときは、おくまったぶんはいってめ、かくれたところにおられるあなたのちちいのりなさい。そうすれば、かくれたことをておられるあなたのちちむくいてくださる。7また、あなたがたがいのるときは、ほうじんのようにくどくどとべてはならない。ほうじんは、ことかずおおければ、れられるとおもんでいる。8かれらのまねをしてはならない。あなたがたのちちは、ねがまえから、あなたがたにひつようなものをごぞんじなのだ。9だから、こういのりなさい。

てんにおられるわたしたちのちちよ、

あがめられますように。

10くにますように。

こころおこなわれますように、

てんにおけるようにうえにも。

11わたしたちにひつようかてきょあたえてください。

12わたしたちのゆるしてください、

わたしたちもぶんのあるひと

ゆるしましたように。

13わたしたちをゆうわくわせず、

わるものからすくってください。』

14もしひとあやまちをゆるすなら、あなたがたのてんちちもあなたがたのあやまちをおゆるしになる。15しかし、もしひとゆるさないなら、あなたがたのちちもあなたがたのあやまちをおゆるしにならない。」

だんじきするときには

16だんじきするときには、あなたがたはぜんしゃのようにしずんだかおつきをしてはならない。ぜんしゃは、だんじきしているのをひとてもらおうと、かおぐるしくする。はっきりっておく。かれらはすでむくいをけている。17あなたは、だんじきするとき、あたまあぶらをつけ、かおあらいなさい。18それは、あなたのだんじきひとづかれず、かくれたところにおられるあなたのちちていただくためである。そうすれば、かくれたことをておられるあなたのちちむくいてくださる。」

てんとみみなさい

(ルカ12 3334

19「あなたがたはじょうとみんではならない。そこでは、むしったり、さびいたりするし、また、ぬすびとしのんでぬすしたりする。20とみは、てんみなさい。そこでは、むしうことも、さびくこともなく、また、ぬすびとしのむこともぬすすこともない。21あなたのとみのあるところに、あなたのこころもあるのだ。」

からだのともし

(ルカ11 3436

22からだのともしである。んでいれば、あなたのぜんしんあかるいが、23にごっていれば、ぜんしんくらい。だから、あなたのなかにあるひかりえれば、そのくらさはどれほどであろう。」

かみとみ

(ルカ16 13

24「だれも、ふたしゅじんつかえることはできない。いっぽうにくんでほうあいするか、いっぽうしたしんでほうかろんじるか、どちらかである。あなたがたは、かみとみとにつかえることはできない。」

おもなやむな

(ルカ12 2232

25「だから、っておく。ぶんいのちのことでなにべようかなにもうかと、またぶんからだのことでなにようかとおもなやむな。いのちものよりもたいせつであり、からだふくよりもたいせつではないか。26そらとりをよくなさい。たねかず、れもせず、くらおさめもしない。だが、あなたがたのてんちちとりやしなってくださる。あなたがたは、とりよりもあるものではないか。27あなたがたのうちだれが、おもなやんだからといって、寿じゅみょうをわずかでもばすことができようか。28なぜ、ふくのことでおもなやむのか。はながどのようにそだつのか、ちゅうしてなさい。はたらきもせず、つむぎもしない。29しかし、っておく。えいきわめたソロモンでさえ、このはなの一つほどにもかざってはいなかった。30きょえていて、まれるくさでさえ、かみはこのようによそおってくださる。まして、あなたがたにはなおさらのことではないか、しんこううすものたちよ。31だから、『なにべようか』『なにもうか』『なにようか』とって、おもなやむな。32それはみな、ほうじんせつもとめているものだ。あなたがたのてんちちは、これらのものがみなあなたがたにひつようなことをごぞんじである。33なによりもまず、かみくにかみもとめなさい。そうすれば、これらのものはみなくわえてあたえられる。34だから、のことまでおもなやむな。のことはみずからがおもなやむ。そのろうは、そのだけでじゅうぶんである。」

ひとさばくな

(ルカ6 37384142

7

1ひとさばくな。あなたがたもさばかれないようにするためである。2あなたがたは、ぶんさばさばきでさばかれ、ぶんはかはかりはかあたえられる。3あなたは、きょうだいにあるおがくずえるのに、なぜぶんなかまるづかないのか。4きょうだいかって、『あなたのからおがくずらせてください』と、どうしてえようか。ぶんまるがあるではないか。5ぜんしゃよ、まずぶんからまるのぞけ。そうすれば、はっきりえるようになって、きょうだいからおがくずのぞくことができる。6しんせいなものをいぬあたえてはならず、また、しんじゅぶたげてはならない。それをあしみにじり、なおってあなたがたにかみついてくるだろう。」

もとめなさい

(ルカ11 913

7もとめなさい。そうすれば、あたえられる。さがしなさい。そうすれば、つかる。もんをたたきなさい。そうすれば、ひらかれる。8だれでも、もとめるものけ、さがものつけ、もんをたたくものにはひらかれる。9あなたがたのだれが、パンをしがるぶんどもに、いしあたえるだろうか。10さかなしがるのに、へびあたえるだろうか。11このように、あなたがたはわるものでありながらも、ぶんどもにはものあたえることをっている。まして、あなたがたのてんちちは、もとめるものものをくださるにちがいない。12だから、ひとにしてもらいたいとおもうことはなんでも、あなたがたもひとにしなさい。これこそりっぽうげんしゃである。」

せまもん

(ルカ13 24

13せまもんからはいりなさい。ほろびにつうじるもんひろく、そのみちひろびろとして、そこからはいものおおい。14しかし、いのちつうじるもんはなんとせまく、そのみちほそいことか。それをいだすものすくない。」

によって

(ルカ6 4344

15にせげんしゃけいかいしなさい。かれらはひつじかわにまとってあなたがたのところにるが、そのうちがわどんよくおおかみである。16あなたがたは、そのかれらをける。いばらからぶどうが、あざみからいちじくがれるだろうか。17すべてむすび、わるわるむすぶ。18わるむすぶことはなく、また、わるむすぶこともできない。19むすばないはみな、たおされてまれる。20このように、あなたがたはそのかれらをける。」

あなたたちのことはらない

(ルカ13 2527

21「わたしにかって、『しゅよ、しゅよ』とものみなてんくにはいるわけではない。わたしのてんちちこころおこなものだけがはいるのである。22かのには、おおぜいものがわたしに、『しゅよ、しゅよ、わたしたちはによってげんし、によってあくれいし、によってせきをいろいろおこなったではありませんか』とうであろう。23そのとき、わたしはきっぱりとこうおう。『あなたたちのことはぜんぜんらない。ほうはたらものども、わたしからはなれ。』」

いえだい

(ルカ6 4749

24「そこで、わたしのこれらのこといておこなものみないわうえぶんいえてたかしこひとている。25あめり、かわがあふれ、かぜいてそのいえおそっても、たおれなかった。いわだいとしていたからである。26わたしのこれらのことくだけでおこなわないものみなすなうえいえてたおろかなひとている。27あめり、かわがあふれ、かぜいてそのいえおそいかかると、たおれて、そのたおかたがひどかった。」

28イエスがこれらのことかたえられると、ぐんしゅうはそのおしえにじょうおどろいた。29かれらのりっぽうがくしゃのようにではなく、けんあるものとしておおしえになったからである。

おもびょうわずらっているひとをいやす

(マコ1 4045、ルカ5 1216

8

1イエスがやまりられると、おおぜいぐんしゅうしたがった。2すると、ひとおもびょうわずらっているひとがイエスにちかり、ひれして、「しゅよ、こころならば、わたしをきよくすることがおできになります」とった。3イエスがべてそのひとれ、「よろしい。きよくなれ」とわれると、たちまち、おもびょうきよくなった。4イエスはそのひとわれた。「だれにもはなさないようにをつけなさい。ただ、ってさいからだせ、モーセがさだめたそなものささげて、ひとびとしょうめいしなさい。」

ひゃくにんたいちょうしもべをいやす

(ルカ7 110、ヨハ4 4354

5さて、イエスがカファルナウムにはいられると、ひとひゃくにんたいちょうちかづいてこんがんし、6しゅよ、わたしのしもべちゅういえんで、ひどくくるしんでいます」とった。7そこでイエスは、「わたしがって、いやしてあげよう」とわれた。8すると、ひゃくにんたいちょうこたえた。「しゅよ、わたしはあなたをぶんしたにおむかえできるようなものではありません。ただ、ひとことおっしゃってください。そうすれば、わたしのしもべはいやされます。9わたしもけんもとにあるものですが、わたしのしたにはへいたいがおり、ひとに『け』とえばきますし、ひとに『い』とえばます。また、に『これをしろ』とえば、そのとおりにします。」10イエスはこれをいてかんしんし、したがっていたひとびとわれた。「はっきりっておく。イスラエルのなかでさえ、わたしはこれほどのしんこうたことがない。11っておくが、いつか、ひがし西にしからおおぜいひとて、てんくにでアブラハム、イサク、ヤコブとともえんかいせきく。12だが、くにらは、そとくらやみされる。そこできわめいてぎしりするだろう。」13そして、ひゃくにんたいちょうわれた。「かえりなさい。あなたがしんじたとおりになるように。」ちょうどそのとき、しもべびょうはいやされた。

おおくのびょうにんをいやす

(マコ1 2934、ルカ4 3841

14イエスはペトロのいえき、そのしゅうとめがねつしてんでいるのをらんになった。15イエスがそのれられると、ねつり、しゅうとめはがってイエスをもてなした。16ゆうがたになると、ひとびとあくれいりつかれたものおおぜいれてた。イエスはことあくれいし、びょうにんみないやされた。17それは、げんしゃイザヤをとおしてわれていたことがじつげんするためであった。

かれはわたしたちのわずらいをい、

わたしたちのやまいになった。」

かく

(ルカ9 5762

18イエスは、ぶんかこんでいるぐんしゅうて、たちにこうぎしくようにめいじられた。19そのとき、あるりっぽうがくしゃちかづいて、「せんせい、あなたがおいでになるところなら、どこへでもしたがってまいります」とった。20イエスはわれた。「きつねにはあながあり、そらとりにはがある。だが、ひとにはまくらするところもない。」21ほかに、ひとがイエスに、「しゅよ、まず、ちちほうむりにかせてください」とった。22イエスはわれた。「わたしにしたがいなさい。んでいるものたちに、ぶんたちのしゃほうむらせなさい。」

あらししずめる

(マコ4 3541、ルカ8 2225

23イエスがふねまれると、たちもしたがった。24そのとき、みずうみはげしいあらしこり、ふねなみにのまれそうになった。イエスはねむっておられた。25たちはちかってこし、「しゅよ、たすけてください。おぼれそうです」とった。26イエスはわれた。「なぜこわがるのか。しんこううすものたちよ。」そして、がってかぜみずうみとをおしかりになると、すっかりなぎになった。27ひとびとおどろいて、「いったい、このかたはどういうかたなのだろう。かぜみずうみさえもしたがうではないか」とった。

あくれいりつかれたガダラのひとをいやす

(マコ5 120、ルカ8 2639

28イエスがこうぎしのガダラじんほうかれると、あくれいりつかれたものふたはかからてイエスのところにやってた。ふたじょうきょうぼうで、だれもそのあたりのみちとおれないほどであった。29とつぜんかれらはさけんだ。「かみ、かまわないでくれ。まだ、そのときではないのにここにて、われわれくるしめるのか。」30はるかかなたでおおくのぶたれがえさをあさっていた。31そこで、あくれいどもはイエスに、「われわれすのなら、あのぶたなかにやってくれ」とねがった。32イエスが、「け」とわれると、あくれいどもはふたからて、ぶたなかはいった。すると、ぶたれはみながけくだってみずうみになだれみ、みずなかんだ。33ぶたいたちはし、まちって、あくれいりつかれたもののことなどいっさいらせた。34すると、まちじゅうものがイエスにおうとしてやった。そして、イエスをると、そのほうからってもらいたいとった。

ちゅうひとをいやす

(マコ2 112、ルカ5 1726

9

1イエスはふねってみずうみわたり、ぶんまちかえってられた。2すると、ひとびとちゅうひととこかせたまま、イエスのところへれてた。イエスはそのひとたちのしんこうて、ちゅうひとに、「よ、げんしなさい。あなたのつみゆるされる」とわれた。3ところが、りっぽうがくしゃなかに、「このおとこかみぼうとくしている」とおもものがいた。4イエスは、かれらのかんがえをいてわれた。「なぜ、こころなかわるいことをかんがえているのか。5『あなたのつみゆるされる』とうのと、『きてあるけ』とうのと、どちらがやさしいか。6ひとじょうつみゆるけんっていることをらせよう。」そして、ちゅうひとに、「がってとこかつぎ、いえかえりなさい」とわれた。7そのひとがり、いえかえってった。8ぐんしゅうはこれをおそろしくなり、にんげんにこれほどのけんをゆだねられたかみさんした。

マタイをにする

(マコ2 1317、ルカ5 2732

9イエスはそこをたち、とおりがかりに、マタイというひとしゅうぜいしょすわっているのをかけて、「わたしにしたがいなさい」とわれた。かれがってイエスにしたがった。10イエスがそのいえしょくをしておられたときのことである。ちょうぜいにんつみびとおおぜいやってて、イエスやたちとどうせきしていた。11ファリサイひとびとはこれをて、たちに、「なぜ、あなたたちのせんせいちょうぜいにんつみびといっしょしょくをするのか」とった。12イエスはこれをいてわれた。「しゃひつようとするのは、じょうひとではなくびょうにんである。13『わたしがもとめるのはあわれみであって、いけにえではない』とはどういうか、ってまなびなさい。わたしがたのは、ただしいひとまねくためではなく、つみびとまねくためである。」

だんじきについてのもんどう

(マコ2 1822、ルカ5 3339

14そのころ、ヨハネのたちがイエスのところにて、「わたしたちとファリサイひとびとはよくだんじきしているのに、なぜ、あなたのたちはだんじきしないのですか」とった。15イエスはわれた。「はな婿むこいっしょにいるあいだこんれいきゃくかなしむことができるだろうか。しかし、はな婿むこうばられるときる。そのとき、かれらはだんじきすることになる。16だれも、りたてのぬのからぬのれをって、ふるふくぎをてたりはしない。あたらしいぬのれがふくき、やぶれはいっそうひどくなるからだ。17あたらしいぶどうしゅふるかわぶくろれるものはいない。そんなことをすれば、かわぶくろやぶれ、ぶどうしゅながて、かわぶくろもだめになる。あたらしいぶどうしゅは、あたらしいかわぶくろれるものだ。そうすれば、りょうほうともながもちする。」

どうしゃむすめとイエスのふくれるおんな

(マコ5 2143、ルカ8 4056

18イエスがこのようなことをはなしておられると、あるどうしゃがそばにて、ひれしてった。「わたしのむすめがたったいまにました。でも、おいでになっていてやってください。そうすれば、かえるでしょう。」19そこで、イエスはがり、かれについてかれた。たちもいっしょだった。20すると、そこへ十二ねんかんわずらってしゅっけつつづいているおんなちかってて、うしろからイエスのふくふされた。21「このかたふくれさえすればなおしてもらえる」とおもったからである。22イエスはいて、かのじょながらわれた。「むすめよ、げんになりなさい。あなたのしんこうがあなたをすくった。」そのとき、かのじょなおった。23イエスはどうしゃいえき、ふえものたちやさわいでいるぐんしゅうらんになって、24われた。「あちらへきなさい。しょうじょんだのではない。ねむっているのだ。」ひとびとはイエスをあざわらった。25ぐんしゅうそとすと、イエスはいえなかはいり、しょうじょをおりになった。すると、しょうじょがった。26このうわさはそのほういったいひろまった。

ふたもうじんをいやす

27イエスがそこからおかけになると、ふたもうじんさけんで、「ダビデのよ、わたしたちをあわれんでください」といながらついてた。28イエスがいえはいると、もうじんたちがそばにってたので、「わたしにできるとしんじるのか」とわれた。ふたは、「はい、しゅよ」とった。29そこで、イエスがふたさわり、「あなたがたのしんじているとおりになるように」とわれると、30ふたえるようになった。イエスは、「このことは、だれにもらせてはいけない」とかれらにきびしくおめいじになった。31しかし、ふたそとると、そのほういったいにイエスのことをひろめた。

くちけないひとをいやす

32ふたくと、あくれいりつかれてくちけないひとが、イエスのところにれられてた。33あくれいされると、くちけないひとがものをはじめたので、ぐんしゅうきょうたんし、「こんなことは、いままでイスラエルでこったためしがない」とった。34しかし、ファリサイひとびとは、「あのおとこあくれいかしらちからあくれいしている」とった。

ぐんしゅうどうじょうする

35イエスはまちむらのこらずまわって、かいどうおしえ、くにふくいんつたえ、ありとあらゆるびょうわずらいをいやされた。36また、ぐんしゅうぬしのいないひつじのようによわて、ちひしがれているのをて、ふかあわれまれた。37そこで、たちにわれた。「しゅうかくおおいが、はたらすくない。38だから、しゅうかくのためにはたらおくってくださるように、しゅうかくしゅねがいなさい。」

十二にんえら

(マコ3 1319、ルカ6 1216

10

1イエスは十二にんせ、けがれたれいたいするけんのうをおさずけになった。けがれたれいし、あらゆるびょうわずらいをいやすためであった。2十二使つぎのとおりである。まずペトロとばれるシモンとそのきょうだいアンデレ、ゼベダイのヤコブとそのきょうだいヨハネ、3フィリポとバルトロマイ、トマスとちょうぜいにんのマタイ、アルファイのヤコブとタダイ、4ねっしんとうのシモン、それにイエスをうらったイスカリオテのユダである。

十二にんけんする

(マコ6 713、ルカ9 16

5イエスはこの十二にんけんするにあたり、つぎのようにめいじられた。「ほうじんみちってはならない。また、サマリアじんまちはいってはならない。6むしろ、イスラエルのいえうしなわれたひつじのところへきなさい。7って、『てんくにちかづいた』とつたえなさい。8びょうにんをいやし、しゃかえらせ、おもびょうわずらっているひときよくし、あくれいはらいなさい。ただでけたのだから、ただであたえなさい。9おびなかきんぎんどうれてってはならない。10たびにはふくろも二まいしたも、はきものつえってってはならない。はたらものものけるのはとうぜんである。11まちむらはいったら、そこで、ふさわしいひとはだれかをよく調しらべ、たびつときまで、そのひとのもとにとどまりなさい。12そのいえはいったら、『へいがあるように』とあいさつしなさい。13いえひとびとがそれをけるにふさわしければ、あなたがたのねがへいかれらにあたえられる。もし、ふさわしくなければ、そのへいはあなたがたにかえってくる。14あなたがたをむかれもせず、あなたがたのことみみかたむけようともしないものがいたら、そのいえまちくとき、あしほこりはらとしなさい。15はっきりっておく。さばきのには、このまちよりもソドムやゴモラのほうかるばつむ。」

はくがいこくする

(マコ13 913、ルカ21 1217

16「わたしはあなたがたをつかわす。それは、おおかみれにひつじおくむようなものだ。だから、へびのようにかしこく、はとのようになおになりなさい。17ひとびとけいかいしなさい。あなたがたはほうほういんわたされ、かいどうむちたれるからである。18また、わたしのためにそうとくおうまえされて、かれらやほうじんあかしをすることになる。19わたされたときは、なにをどうおうかとしんぱいしてはならない。そのときには、うべきことはおしえられる。20じつは、はなすのはあなたがたではなく、あなたがたのなかかたってくださる、ちちれいである。21きょうだいきょうだいを、ちちいやり、おやはんこうしてころすだろう。22また、わたしののために、あなたがたはすべてのひとにくまれる。しかし、さいまでしのものすくわれる。23一つのまちはくがいされたときは、まちげてきなさい。はっきりっておく。あなたがたがイスラエルのまちまわわらないうちに、ひとる。

24にまさるものではなく、しもべしゅじんにまさるものではない。25のように、しもべしゅじんのようになれば、それでじゅうぶんである。いえしゅじんがベルゼブルとわれるのなら、そのぞくものはもっとひどくわれることだろう。」

おそるべきもの

(ルカ12 27

26ひとびとおそれてはならない。おおわれているものであらわされないものはなく、かくされているものでられずにむものはないからである。27わたしがくらやみであなたがたにうことを、あかるみでいなさい。みみちされたことを、うえひろめなさい。28からだころしても、たましいころすことのできないものどもをおそれるな。むしろ、たましいからだごくほろぼすことのできるかたおそれなさい。29すずめが一アサリオンでられているではないか。だが、その一さえ、あなたがたのちちのおゆるしがなければ、ちることはない。30あなたがたのかみまでも一ぽんのこらずかぞえられている。31だから、おそれるな。あなたがたは、たくさんのすずめよりもはるかにまさっている。」

イエスのなかであるとあらわ

(ルカ12 89

32「だから、だれでもひとびとまえぶんをわたしのなかであるとあらわものは、わたしもてんちちまえで、そのひとをわたしのなかであるとあらわす。33しかし、ひとびとまえでわたしをらないとものは、わたしもてんちちまえで、そのひとらないとう。」

へいではなくつるぎ

(ルカ12 515314 2627

34「わたしがたのはじょうへいをもたらすためだ、とおもってはならない。へいではなく、つるぎをもたらすためにたのだ。35わたしはてきたいさせるためにたからである。

ひとをそのちちに、

むすめははに、

よめをしゅうとめに。

36こうして、ぶんぞくものてきとなる。

37わたしよりもちちははあいするものは、わたしにふさわしくない。わたしよりもむすむすめあいするものも、わたしにふさわしくない。38また、ぶんじゅうになってわたしにしたがわないものは、わたしにふさわしくない。39ぶんいのちようとするものは、それをうしない、わたしのためにいのちうしなものは、かえってそれをるのである。」

れるひとむく

(マコ9 41

40「あなたがたをれるひとは、わたしをれ、わたしをれるひとは、わたしをつかわされたかたれるのである。41げんしゃげんしゃとしてれるひとは、げんしゃおなむくいをけ、ただしいものただしいものとしてれるひとは、ただしいものおなむくいをける。42はっきりっておく。わたしのだというゆうで、このちいさなものひとに、つめたいみずぱいでもませてくれるひとは、かならずそのむくいをける。」

11

1イエスは十二にんさしあたわると、そこをり、ほうぼうまちおしえ、せんきょうされた。

せんれいしゃヨハネとイエス

(ルカ7 1835

2ヨハネはろうなかで、キリストのなさったことをいた。そこで、ぶんたちをおくって、3たずねさせた。「きたるべきかたは、あなたでしょうか。それとも、ほかのかたたなければなりませんか。」4イエスはおこたえになった。「って、きしていることをヨハネにつたえなさい。5えないひとえ、あしゆうひとあるき、おもびょうわずらっているひときよくなり、みみこえないひとこえ、しゃかえり、まずしいひとふくいんらされている。6わたしにつまずかないひとさいわいである。」7ヨハネのたちがかえると、イエスはぐんしゅうにヨハネについてはなはじめられた。「あなたがたは、なにったのか。かぜにそよぐあしか。8では、なにったのか。しなやかなふくひとか。しなやかなふくひとならおうきゅうにいる。9では、なにったのか。げんしゃか。そうだ。っておく。げんしゃじょうものである。

10よ、わたしはあなたよりさき使しゃつかわし、

あなたのまえみちじゅんさせよう』

いてあるのは、このひとのことだ。11はっきりっておく。およそおんなからまれたもののうち、せんれいしゃヨハネよりだいものあらわれなかった。しかし、てんくにもっとちいさなものでも、かれよりはだいである。12かれかつどうはじめたときからいまいたるまで、てんくにちからずくでおそわれており、はげしくおそものがそれをうばろうとしている。13すべてのげんしゃりっぽうげんしたのは、ヨハネのときまでである。14あなたがたがみとめようとすればかることだが、じつは、かれあらわれるはずのエリヤである。15みみのあるものきなさい。

16いまだいなににたとえたらよいか。ひろすわって、ほかのものにこうびかけているどもたちにている。

17ふえいたのに、

おどってくれなかった。

そうしきうたをうたったのに、

かなしんでくれなかった。』

18ヨハネがて、べもみもしないでいると、『あれはあくれいりつかれている』とい、19ひとて、いすると、『ろ、たいしょくかんおおざけみだ。ちょうぜいにんつみびとなかだ』とう。しかし、ただしさは、そのはたらきによってしょうめいされる。」

あらためないまちしか

(ルカ10 1315

20それからイエスは、かずおおくのせきおこなわれたまちまちあらためなかったので、しかはじめられた。21「コラジン、おまえこうだ。ベトサイダ、おまえこうだ。おまえたちのところでおこなわれたせきが、ティルスやシドンでおこなわれていれば、これらのまちはとうのむかしあらぬのをまとい、はいをかぶってあらためたにちがいない。22しかし、っておく。さばきのにはティルスやシドンのほうが、おまえたちよりまだかるばつむ。23また、カファルナウム、おまえは、

てんにまでげられるとでもおもっているのか。

にまでとされるのだ。

まえのところでなされたせきが、ソドムでおこなわれていれば、あのまちきょまでだったにちがいない。24しかし、っておく。さばきのにはソドムのほうが、おまえよりまだかるばつむのである。」

わたしのもとになさい

(ルカ10 2122

25そのとき、イエスはこうわれた。「てんしゅであるちちよ、あなたをほめたたえます。これらのことをあるものかしこものにはかくして、おさなのようなものにおしめしになりました。26そうです、ちちよ、これはこころかなうことでした。27すべてのことは、ちちからわたしにまかせられています。ちちのほかにものはなく、と、しめそうとおももののほかには、ちちものはいません。28つかれたものおもものは、だれでもわたしのもとになさい。やすませてあげよう。29わたしはにゅうけんそんものだから、わたしのくびきい、わたしにまなびなさい。そうすれば、あなたがたはやすらぎをられる。30わたしのくびきいやすく、わたしのかるいからである。」

あんそくむぎ

(マコ2 2328、ルカ6 15

12

1そのころ、あるあんそくにイエスはむぎばたけとおられた。たちはくうふくになったので、むぎんではじめた。2ファリサイひとびとがこれをて、イエスに、「らんなさい。あなたのたちは、あんそくにしてはならないことをしている」とった。3そこで、イエスはわれた。「ダビデがぶんともものたちもくうふくだったときになにをしたか、んだことがないのか。4かみいえはいり、たださいのほかには、ぶんともものたちもべてはならないそなえのパンをべたではないか。5あんそくしん殿でんにいるさいは、あんそくおきてやぶってもつみにならない、とりっぽうにあるのをんだことがないのか。6っておくが、しん殿でんよりもだいなものがここにある。7もし、『わたしがもとめるのはあわれみであって、いけにえではない』ということっていれば、あなたたちはつみもないひとたちをとがめなかったであろう。8ひとあんそくしゅなのである。」

えたひとをいやす

(マコ3 16、ルカ6 611

9イエスはそこをって、かいどうにおはいりになった。10すると、かたえたひとがいた。ひとびとはイエスをうったえようとおもって、「あんそくびょうなおすのは、りっぽうゆるされていますか」とたずねた。11そこで、イエスはわれた。「あなたたちのうち、だれかひつじを一ぴきっていて、それがあんそくあなちたあいげてやらないものがいるだろうか。12にんげんひつじよりもはるかにたいせつなものだ。だから、あんそくいことをするのはゆるされている。」13そしてそのひとに、「ばしなさい」とわれた。ばすと、もういっぽうのようにもとどおりくなった。14ファリサイひとびとき、どのようにしてイエスをころそうかとそうだんした。

かみえらんだしもべ

15イエスはそれをって、そこをられた。おおぜいぐんしゅうしたがった。イエスはみなびょうをいやして、16ぶんのことをいふらさないようにといましめられた。17それは、げんしゃイザヤをとおしてわれていたことがじつげんするためであった。

18よ、わたしのえらんだしもべ

わたしのこころかなったあいするもの

このしもべにわたしのれいさずける。

かれほうじんせいらせる。

19かれあらそわず、さけばず、

そのこえものおおどおりにはいない。

20せいしょうみちびくまで、

かれきずついたあしらず、

くすぶるとうしんさない。

21ほうじんかれのぞみをかける。」

ベルゼブルろんそう

(マコ3 2030、ルカ11 142312 10

22そのとき、あくれいりつかれてえずくちけないひとが、イエスのところにれられてて、イエスがいやされると、ものがえ、えるようになった。23ぐんしゅうみなおどろいて、「このひとはダビデのではないだろうか」とった。24しかし、ファリサイひとびとはこれをき、「あくれいかしらベルゼブルのちからによらなければ、このものあくれいせはしない」とった。25イエスは、かれらのかんがえをいてわれた。「どんなくにでもうちあらそえば、ててしまい、どんなまちでもいえでも、うちあらそえばってかない。26サタンがサタンをせば、それはうちもめだ。そんなふうでは、どうしてそのくにってくだろうか。27わたしがベルゼブルのちからあくれいすのなら、あなたたちのなかなんちからすのか。だから、かれしんがあなたたちをさばものとなる。28しかし、わたしがかみれいあくれいしているのであれば、かみくにはあなたたちのところにているのだ。29また、まずつよひとしばげなければ、どうしてそのいえって、ざいどううばることができるだろうか。まずしばってから、そのいえりゃくだつするものだ。30わたしにかたしないものはわたしにてきたいし、わたしといっしょあつめないものらしている。31だから、っておく。ひとおかつみぼうとくは、どんなものでもゆるされるが、〝れい〟にたいするぼうとくゆるされない。32ひとさからうものゆるされる。しかし、せいれいさからうものは、このでものちでもゆるされることがない。」

とその

(マタ7 1620、ルカ6 4345

33ければそのいとし、わるければそのわるいとしなさい。しは、そのむすかる。34まむしらよ、あなたたちはわるにんげんであるのに、どうしていことがえようか。ひとくちからは、こころにあふれていることがるのである。35ひとは、いものをれたくらからいものをし、わるひとは、わるいものをれたくらからわるいものをしてくる。36っておくが、ひとぶんはなしたつまらないことについてもすべて、さばきのにはせきにんわれる。37あなたは、ぶんことによってとされ、また、ぶんことによってつみあるものとされる。」

ひとびとはしるしをしがる

(マコ8 1112、ルカ11 2932

38すると、なんにんかのりっぽうがくしゃとファリサイひとびとがイエスに、「せんせい、しるしをせてください」とった。39イエスはおこたえになった。「よこしまでかみそむいただいものたちはしるしをしがるが、げんしゃヨナのしるしのほかには、しるしはあたえられない。40つまり、ヨナがみっばんたいぎょはらなかにいたように、ひとみっばんだいなかにいることになる。41ニネベのひとたちはさばきのときいまだいものたちといっしょがり、かれらをつみさだめるであろう。ニネベのひとびとは、ヨナのせっきょういてあらためたからである。ここに、ヨナにまさるものがある。42また、みなみくにじょおうさばときいまだいものたちといっしょがり、かれらをつみさだめるであろう。このじょおうはソロモンのくために、てからたからである。ここに、ソロモンにまさるものがある。」

けがれたれいもどって

(ルカ11 2426

43けがれたれいは、ひとからくと、ばくをうろつき、やすしょさがすが、つからない。44それで、『たわがもどろう』とう。もどってみると、になっており、そうをして、ととのえられていた。45そこで、かけてき、ぶんよりもわるいほかの七つのれいいっしょれてて、なかはいんで、く。そうなると、そのひとあとじょうたいまえよりもわるくなる。このわるだいものたちもそのようになろう。」

イエスのははきょうだい

(マコ3 3135、ルカ8 1921

46イエスがなおぐんしゅうはなしておられるとき、そのははきょうだいたちが、はなしたいことがあってそとっていた。47そこで、あるひとがイエスに、「らんなさい。ははうえきょうだいたちが、おはなししたいとそとっておられます」とった。48しかし、イエスはそのひとにおこたえになった。「わたしのははとはだれか。わたしのきょうだいとはだれか。」49そして、たちのほうしてわれた。「なさい。ここにわたしのはは、わたしのきょうだいがいる。50だれでも、わたしのてんちちこころおこなひとが、わたしのきょうだいまい、またははである。」

たねひと」のたとえ

(マコ4 19、ルカ8 48

13

1その、イエスはいえて、みずうみのほとりにすわっておられた。2すると、おおぜいぐんしゅうがそばにあつまってたので、イエスはふねってこしろされた。ぐんしゅうみなきしっていた。3イエスはたとえをもちいてかれらにおおくのことをかたられた。「たねひとたねきにった。4いているあいだに、あるたねみちばたち、とりべてしまった。5ほかのたねは、いしだらけでつちすくないところち、そこはつちあさいのですぐした。6しかし、のぼるとけて、がないためにれてしまった。7ほかのたねいばらあいだち、いばらびてそれをふさいでしまった。8ところが、ほかのたねは、ち、むすんで、あるものは百ばい、あるものは六十ばい、あるものは三十ばいにもなった。9みみのあるものきなさい。」

たとえをもちいてはなゆう

(マコ4 1012、ルカ8 910

10たちはイエスにちかって、「なぜ、あのひとたちにはたとえをもちいておはなしになるのですか」とった。11イエスはおこたえになった。「あなたがたにはてんくにみつさとることがゆるされているが、あのひとたちにはゆるされていないからである。12っているひとさらあたえられてゆたかになるが、っていないひとっているものまでもげられる。13だから、かれらにはたとえをもちいてはなすのだ。てもず、いてもかず、かいできないからである。14イザヤのげんは、かれらによってじつげんした。

『あなたたちはくにはくが、けっしてかいせず、

るにはるが、けっしてみとめない。

15このたみこころにぶり、

みみとおくなり、

じてしまった。

こうして、かれらはることなく、

みみくことなく、

こころかいせず、あらためない。

わたしはかれらをいやさない。』

16しかし、あなたがたのているからさいわいだ。あなたがたのみみいているからさいわいだ。17はっきりっておく。おおくのげんしゃただしいひとたちは、あなたがたがているものをたかったが、ることができず、あなたがたがいているものをきたかったが、けなかったのである。」

たねひと」のたとえのせつめい

(マコ4 1320、ルカ8 1115

18「だから、たねひとのたとえをきなさい。19だれでもくにこといてさとらなければ、わるものて、こころなかかれたものをうばる。みちばたかれたものとは、こういうひとである。20いしだらけのところかれたものとは、こといて、すぐよろこんでれるが、21ぶんにはがないので、しばらくはつづいても、ことのためにかんなんはくがいこると、すぐにつまずいてしまうひとである。22いばらなかかれたものとは、ことくが、おもわずらいやとみゆうわくことおおいふさいで、みのらないひとである。23かれたものとは、こといてさとひとであり、あるものは百ばい、あるものは六十ばい、あるものは三十ばいむすぶのである。」

どくむぎ」のたとえ

24イエスは、べつのたとえをしてわれた。「てんくにつぎのようにたとえられる。あるひとたねはたけいた。25ひとびとねむっているあいだに、てきて、むぎなかどくむぎいてった。26て、みのってみると、どくむぎあらわれた。27しもべたちがしゅじんのところにった。『だんなさま、はたけにはたねをおきになったではありませんか。どこからどくむぎはいったのでしょう。』28しゅじんは、『てきわざだ』とった。そこで、しもべたちが、『では、ってあつめておきましょうか』とうと、29しゅじんった。『いや、どくむぎあつめるとき、むぎまでいっしょくかもしれない。30れまで、りょうほうともそだつままにしておきなさい。れのとき、「まずどくむぎあつめ、くためにたばにし、むぎほうあつめてくられなさい」と、ものいつけよう。』」

「からしだね」と「パンだね」のたとえ

(マコ4 3032、ルカ13 1821

31イエスは、べつのたとえをして、かれらにわれた。「てんくにはからしだねている。ひとがこれをってはたけけば、32どんなたねよりもちいさいのに、せいちょうするとどのさいよりもおおきくなり、そらとりえだつくるほどのになる。」

33また、べつのたとえをおはなしになった。「てんくにはパンだねている。おんながこれをって三サトンのこなぜると、やがてぜんたいふくれる。」

たとえをもちいてかた

(マコ4 3334

34イエスはこれらのことをみな、たとえをもちいてぐんしゅうかたられ、たとえをもちいないではなにかたられなかった。35それは、げんしゃとおしてわれていたことがじつげんするためであった。

「わたしはくちひらいてたとえをもちい、

てんそうぞうときからかくされていたことをげる。」

どくむぎ」のたとえのせつめい

36それから、イエスはぐんしゅうあとのこしていえにおはいりになった。すると、たちがそばにってて、「はたけどくむぎのたとえをせつめいしてください」とった。37イエスはおこたえになった。「たねものひと38はたけかいたねくにら、どくむぎわるものらである。39どくむぎいたてきあくれはわりのことで、れるものてん使たちである。40だから、どくむぎあつめられてかれるように、わりにもそうなるのだ。41ひとてん使たちをつかわし、つまずきとなるものすべてとほうおこなものどもをぶんくにからあつめさせ、42さかなかませるのである。かれらは、そこできわめいてぎしりするだろう。43そのとき、ただしいひとびとはそのちちくにたいようのようにかがやく。みみのあるものきなさい。」

てんくに」のたとえ

44てんくにつぎのようにたとえられる。はたけたからかくされている。つけたひとは、そのままかくしておき、よろこびながらかえり、ものをすっかりはらって、そのはたけう。

45また、てんくにつぎのようにたとえられる。しょうにんしんじゅさがしている。46こうしんじゅを一つつけると、かけてってものをすっかりはらい、それをう。

47また、てんくにつぎのようにたとえられる。あみみずうみろされ、いろいろなさかなあつめる。48あみがいっぱいになると、ひとびときしげ、すわって、いものはうつわれ、わるいものはてる。49わりにもそうなる。てん使たちがて、ただしいひとびとなかにいるわるものどもをよりけ、50さかなかむのである。わるものどもは、そこできわめいてぎしりするだろう。」

てんくにのことをまなんだがくしゃ

51「あなたがたは、これらのことがみなかったか。」たちは、「かりました」とった。52そこで、イエスはわれた。「だから、てんくにのことをまなんだがくしゃみなぶんくらからあたらしいものとふるいものをいっしゅじんている。」

ナザレでれられない

(マコ6 16、ルカ4 1630

53イエスはこれらのたとえをかたえると、そこをり、54きょうにおかえりになった。かいどうおしえておられると、ひとびとおどろいてった。「このひとは、このようなせきおこなちからをどこからたのだろう。55このひとだいむすではないか。ははおやはマリアといい、きょうだいはヤコブ、ヨセフ、シモン、ユダではないか。56まいたちはみなわれわれいっしょんでいるではないか。このひとはこんなことをすべて、いったいどこからたのだろう。」57このように、ひとびとはイエスにつまずいた。イエスは、「げんしゃうやまわれないのは、そのきょうぞくあいだだけである」とい、58ひとびとしんこうだったので、そこではあまりせきをなさらなかった。

せんれいしゃヨハネ、ころされる

(マコ6 1429、ルカ9 79

14

1そのころ、りょうしゅヘロデはイエスのひょうばんき、2らいたちにこうった。「あれはせんれいしゃヨハネだ。しゃなかからかえったのだ。だから、せきおこなちからかれはたらいている。」3じつはヘロデは、ぶんきょうだいフィリポのつまヘロディアのことでヨハネをらえてしばり、ろうれていた。4ヨハネが、「あのおんなけっこんすることはりっぽうゆるされていない」とヘロデにったからである。5ヘロデはヨハネをころそうとおもっていたが、みんしゅうおそれた。ひとびとがヨハネをげんしゃおもっていたからである。6ところが、ヘロデのたんじょうにヘロディアのむすめが、みなまえおどりをおどり、ヘロデをよろこばせた。7それでかれむすめに、「ねがうものはなんでもやろう」とちかってやくそくした。8すると、むすめははおやそそのかされて、「せんれいしゃヨハネのくびぼんせて、このでください」とった。9おうこころいためたが、ちかったことではあるし、またきゃくまえ、それをあたえるようにめいじ、10ひとつかわして、ろうなかでヨハネのくびをはねさせた。11そのくびぼんせてはこばれ、しょうじょわたり、しょうじょはそれをははおやってった。12それから、ヨハネのたちがて、たいってほうむり、イエスのところにってほうこくした。

五千にんものあたえる

(マコ6 3044、ルカ9 1017、ヨハ6 114

13イエスはこれをくと、ふねってそこをり、ひとりひとざとはなれたところ退しりぞかれた。しかし、ぐんしゅうはそのことをき、ほうぼうまちからあるいてあとった。14イエスはふねからがり、おおぜいぐんしゅうふかあわれみ、そのなかびょうにんをいやされた。15ゆうれになったので、たちがイエスのそばにった。「ここはひとざとはなれたところで、もうかんもたちました。ぐんしゅうかいさんさせてください。そうすれば、ぶんむらものいにくでしょう。」16イエスはわれた。「かせることはない。あなたがたがかれらにべるものあたえなさい。」17たちはった。「ここにはパン五つとさかなひきしかありません。」18イエスは、「それをここにってなさい」とい、19ぐんしゅうにはくさうえすわるようにおめいじになった。そして、五つのパンと二ひきさかなり、てんあおいでさんいのりをとなえ、パンをいてたちにおわたしになった。たちはそのパンをぐんしゅうあたえた。20すべてのひとべてまんぷくした。そして、のこったパンのくずあつめると、十二のかごいっぱいになった。21べたひとは、おんなどもべつにして、おとこが五千にんほどであった。

みずうみうえある

(マコ6 4552、ヨハ6 1521

22それからすぐ、イエスはたちをいてふねせ、こうぎしさきかせ、そのあいだぐんしゅうかいさんさせられた。23ぐんしゅうかいさんさせてから、いのるためにひとりやまにおのぼりになった。ゆうがたになっても、ただひとりそこにおられた。24ところが、ふねすでりくからなんスタディオンかはなれており、ぎゃくふうのためになみなやまされていた。25けるころ、イエスはみずうみうえあるいてたちのところにかれた。26たちは、イエスがじょうあるいておられるのをて、「ゆうれいだ」とっておびえ、きょうのあまりさけごえをあげた。27イエスはすぐかれらにはなしかけられた。「あんしんしなさい。わたしだ。おそれることはない。」28すると、ペトロがこたえた。「しゅよ、あなたでしたら、わたしにめいれいして、みずうえあるいてそちらにかせてください。」29イエスが「なさい」とわれたので、ペトロはふねからりてみずうえあるき、イエスのほうすすんだ。30しかし、つよかぜがついてこわくなり、しずみかけたので、「しゅよ、たすけてください」とさけんだ。31イエスはすぐにばしてつかまえ、「しんこううすものよ、なぜうたがったのか」とわれた。32そして、ふたふねむと、かぜしずまった。33ふねなかにいたひとたちは、「ほんとうに、あなたはかみです」とってイエスをおがんだ。

ゲネサレトでびょうにんをいやす

(マコ6 5356

34こうして、いっこうみずうみわたり、ゲネサレトといういた。35ひとびとは、イエスだとって、きんにくまなくまわった。それで、ひとびとびょうにんみなイエスのところにれてて、36そのふくのすそにでもれさせてほしいとねがった。れたものみないやされた。

むかしひとつた

(マコ7 123

15

1そのころ、ファリサイひとびとりっぽうがくしゃたちが、エルサレムからイエスのもとへった。2「なぜ、あなたのたちは、むかしひとつたえをやぶるのですか。かれらはしょくまえあらいません。」3そこで、イエスはおこたえになった。「なぜ、あなたたちもぶんつたえのために、かみおきてやぶっているのか。4かみは、『ちちははうやまえ』とい、『ちちまたはははをののしるものけいしょせられるべきである』ともっておられる。5それなのに、あなたたちはっている。『ちちまたはははかって、「あなたにげるべきものは、かみへのそなものにする」とものは、6ちちうやまわなくてもよい』と。こうして、あなたたちは、ぶんつたえのためにかみことにしている。7ぜんしゃたちよ、イザヤは、あなたたちのことをごとげんしたものだ。

8『このたみくちさきではわたしをうやまうが、

そのこころはわたしからとおはなれている。

9にんげんいましめをおしえとしておしえ、

むなしくわたしをあがめている。』」

10それから、イエスはぐんしゅうせてわれた。「いてさとりなさい。11くちはいるものはひとけがさず、くちからるものがひとけがすのである。」12そのとき、たちちかってて、「ファリサイひとびとがおこといて、つまずいたのをごぞんじですか」とった。13イエスはおこたえになった。「わたしのてんちちがおえにならなかったは、すべてられてしまう。14そのままにしておきなさい。かれらはもうじんみちあんないをするもうじんだ。もうじんもうじんみちあんないをすれば、ふたともあなちてしまう。」15するとペトロが、「そのたとえをせつめいしてください」とった。16イエスはわれた。「あなたがたも、まださとらないのか。17すべてくちはいるものは、はらとおってそとされることがからないのか。18しかし、くちからるものは、こころからるので、これこそひとけがす。19あくさつかんいん、みだらなおこない、ぬすみ、しょうあっこうなどは、こころからるからである。20これがひとけがす。しかし、あらわずにしょくをしても、そのことはひとけがすものではない。」

カナンのおんなしんこう

(マコ7 2430

21イエスはそこをたち、ティルスとシドンのほうかれた。22すると、このまれたカナンのおんなて、「しゅよ、ダビデのよ、わたしをあわれんでください。むすめあくれいにひどくくるしめられています」とさけんだ。23しかし、イエスはなにもおこたえにならなかった。そこで、たちがちかってねがった。「このおんなはらってください。さけびながらついてますので。」24イエスは、「わたしは、イスラエルのいえうしなわれたひつじのところにしかつかわされていない」とおこたえになった。25しかし、おんなて、イエスのまえにひれし、「しゅよ、どうかおたすけください」とった。26イエスが、「どもたちのパンをっていぬにやってはいけない」とおこたえになると、27おんなった。「しゅよ、ごもっともです。しかし、いぬしゅじんしょくたくからちるパンくずはいただくのです。」28そこで、イエスはおこたえになった。「じんよ、あなたのしんこうりっだ。あなたのねがいどおりになるように。」そのとき、むすめびょうはいやされた。

おおぜいびょうにんをいやす

29イエスはそこをって、ガリラヤのほとりにかれた。そして、やまのぼってすわっておられた。30おおぜいぐんしゅうが、あしゆうひとえないひとからだゆうひとくちけないひと、そのおおくのびょうにんれてて、イエスのあしもとによこたえたので、イエスはこれらのひとびとをいやされた。31ぐんしゅうは、くちけないひとはなすようになり、からだゆうひとなおり、あしゆうひとあるき、えないひとえるようになったのをおどろき、イスラエルのかみさんした。

四千にんものあたえる

(マコ8 110

32イエスはたちをせてわれた。「ぐんしゅうがかわいそうだ。もうみっもわたしといっしょにいるのに、ものがない。くうふくのままでかいさんさせたくはない。ちゅうつかれきってしまうかもしれない。」33たちはった。「このひとざとはなれたところで、これほどおおぜいひとじゅうぶんべさせるほどのパンが、どこからはいるでしょうか。」34イエスが「パンはいくつあるか」とわれると、たちは、「七つあります。それに、ちいさいさかなすこしばかり」とこたえた。35そこで、イエスはめんすわるようにぐんしゅうめいじ、36七つのパンとさかなり、かんしゃいのりをとなえてこれをき、たちにおわたしになった。たちはぐんしゅうくばった。37ひとびとみなべてまんぷくした。のこったパンのくずあつめると、七つのかごいっぱいになった。38べたひとは、おんなどもべつにして、おとこが四千にんであった。39イエスはぐんしゅうかいさんさせ、ふねってマガダンほうかれた。

ひとびとはしるしをしがる

(マコ8 1113、ルカ12 5456

16

1ファリサイとサドカイひとびとて、イエスをためそうとして、てんからのしるしをせてほしいとねがった。2イエスはおこたえになった。「あなたたちは、ゆうがたには『ゆうけだから、れだ』とい、3あさには『あさけでくもひくいから、きょあらしだ』とう。このようにそらようけることはっているのに、だいのしるしはることができないのか。4よこしまでかみそむいただいものたちはしるしをしがるが、ヨナのしるしのほかには、しるしはあたえられない。」そして、イエスはかれらをあとのこしてられた。

ファリサイとサドカイひとびとのパンだね

(マコ8 1421

5たちはこうぎしったが、パンをってるのをわすれていた。6イエスはかれらに、「ファリサイとサドカイひとびとのパンだねによくちゅうしなさい」とわれた。7たちは、「これは、パンをってなかったからだ」とろんっていた。8イエスはそれにづいてわれた。「しんこううすものたちよ、なぜ、パンをっていないことでろんっているのか。9まだ、からないのか。おぼえていないのか。パン五つを五千にんけたとき、のこりをいくかごあつめたか。10また、パン七つを四千にんけたときは、のこりをいくかごあつめたか。11パンについてったのではないことが、どうしてからないのか。ファリサイとサドカイひとびとのパンだねちゅうしなさい。」12そのときようやく、たちは、イエスがちゅううながされたのは、パンだねのことではなく、ファリサイとサドカイひとびとおしえのことだとさとった。

ペトロ、しんこうあらわ

(マコ8 2730、ルカ9 1821

13イエスは、フィリポ・カイサリアほうったとき、たちに、「ひとびとは、ひとのことをなにものだとっているか」とおたずねになった。14たちはった。「『せんれいしゃヨハネだ』とひとも、『エリヤだ』とひともいます。ほかに、『エレミヤだ』とか、『げんしゃひとだ』とひともいます。」15イエスがわれた。「それでは、あなたがたはわたしをなにものだとうのか。」16シモン・ペトロが、「あなたはメシア、けるかみです」とこたえた。17すると、イエスはおこたえになった。「シモン・バルヨナ、あなたはさいわいだ。あなたにこのことをあらわしたのは、にんげんではなく、わたしのてんちちなのだ。18わたしもっておく。あなたはペトロ。わたしはこのいわうえにわたしのきょうかいてる。ちからもこれにたいこうできない。19わたしはあなたにてんくにかぎさずける。あなたがじょうでつなぐことは、てんじょうでもつながれる。あなたがじょうくことは、てんじょうでもかれる。」20それから、イエスは、ぶんがメシアであることをだれにもはなさないように、とたちにめいじられた。

イエス、ふっかつこくする

(マコ8 319 1、ルカ9 2227

21このときから、イエスは、ぶんかならずエルサレムにって、ちょうろうさいちょうりっぽうがくしゃたちからおおくのくるしみをけてころされ、みっふっかつすることになっている、とたちにはじめられた。22すると、ペトロはイエスをわきへおれして、いさめはじめた。「しゅよ、とんでもないことです。そんなことがあってはなりません。」23イエスはいてペトロにわれた。「サタン、がれ。あなたはわたしのじゃをするものかみのことをおもわず、にんげんのことをおもっている。」24それから、たちにわれた。「わたしについてたいものは、ぶんて、ぶんじゅうって、わたしにしたがいなさい。25ぶんいのちすくいたいとおもものは、それをうしなうが、わたしのためにいのちうしなものは、それをる。26ひとは、たとえぜんかいれても、ぶんいのちうしなったら、なんとくがあろうか。ぶんいのちもどすのに、どんなだいはらえようか。27ひとは、ちちえいこうかがやいててん使たちとともるが、そのとき、それぞれのおこないにおうじてむくいるのである。28はっきりっておく。ここにいっしょにいるひとびとなかには、ひとがそのくにともるのをるまでは、けっしてなないものがいる。」

イエスの姿すがたわる

(マコ9 213、ルカ9 2836

17

1むいのち、イエスは、ペトロ、それにヤコブとそのきょうだいヨハネだけをれて、たかやまのぼられた。2イエスの姿すがたかれらのまえわり、かおたいようのようにかがやき、ふくひかりのようにしろくなった。3ると、モーセとエリヤがあらわれ、イエスとかたっていた。4ペトロがくちをはさんでイエスにった。「しゅよ、わたしたちがここにいるのは、すばらしいことです。おのぞみでしたら、わたしがここにかりを三つてましょう。一つはあなたのため、一つはモーセのため、もう一つはエリヤのためです。」5ペトロがこうはなしているうちに、ひかかがやくもかれらをおおった。すると、「これはわたしのあいする、わたしのこころかなもの。これにけ」というこえくもなかからこえた。6たちはこれをいてひれし、じょうおそれた。7イエスはちかづき、かれらにれてわれた。「きなさい。おそれることはない。」8かれらがかおげてると、イエスのほかにはだれもいなかった。

9いちどうやまりるとき、イエスは、「ひとしゃなかからふっかつするまで、いまたことをだれにもはなしてはならない」とたちにめいじられた。10かれらはイエスに、「なぜ、りっぽうがくしゃは、まずエリヤがるはずだとっているのでしょうか」とたずねた。11イエスはおこたえになった。「たしかにエリヤがて、すべてをもとどおりにする。12っておくが、エリヤはすでたのだ。ひとびとかれみとめず、きなようにあしらったのである。ひとも、そのようにひとびとからくるしめられることになる。」13そのとき、たちは、イエスがせんれいしゃヨハネのことをわれたのだとさとった。

あくれいりつかれたをいやす

(マコ9 1429、ルカ9 3743a

14いちどうぐんしゅうのところへくと、あるひとがイエスにちかり、ひざまずいて、15った。「しゅよ、むすあわれんでください。てんかんでひどくくるしんでいます。たびたびなかみずなかたおれるのです。16たちのところにれてましたが、なおすことができませんでした。」17イエスはおこたえになった。「なんとしんこうのない、よこしまなだいのか。いつまでわたしはあなたがたとともにいられようか。いつまで、あなたがたにまんしなければならないのか。そのをここに、わたしのところにれてなさい。」18そして、イエスがおしかりになると、あくれいき、そのときどもはいやされた。19たちはひそかにイエスのところにて、「なぜ、わたしたちはあくれいせなかったのでしょうか」とった。20イエスはわれた。「しんこううすいからだ。はっきりっておく。もし、からしだねひとつぶほどのしんこうがあれば、このやまかって、『ここから、あそこにうつれ』とめいじても、そのとおりになる。あなたがたにできないことはなにもない。」

ふたたぶんふっかつこくする

(マコ9 3032、ルカ9 43b45

22いっこうがガリラヤにあつまったとき、イエスはわれた。「ひとひとびとわたされようとしている。23そしてころされるが、みっふっかつする。」たちはじょうかなしんだ。

しん殿でんぜいおさめる

24いっこうがカファルナウムにたとき、しん殿でんぜいあつめるものたちがペトロのところにて、「あなたたちのせんせいしん殿でんぜいおさめないのか」とった。25ペトロは、「おさめます」とった。そしていえはいると、イエスのほうからいだされた。「シモン、あなたはどおもうか。じょうおうは、ぜいみつものをだれからてるのか。ぶんどもたちからか、それともほかのひとびとからか。」26ペトロが「ほかのひとびとからです」とこたえると、イエスはわれた。「では、どもたちはおさめなくてよいわけだ。27しかし、かれらをつまずかせないようにしよう。みずうみってりをしなさい。さいしょれたさかなってくちけると、ぎんが一まいつかるはずだ。それをって、わたしとあなたのぶんとしておさめなさい。」

てんくにでいちばんえらもの

(マコ9 3337、ルカ9 4648

18

1そのとき、たちがイエスのところにて、「いったいだれが、てんくにでいちばんえらいのでしょうか」とった。2そこで、イエスはひとどもせ、かれらのなかたせて、3われた。「はっきりっておく。こころえてどものようにならなければ、けっしててんくにはいることはできない。4ぶんひくくして、このどものようになるひとが、てんくにでいちばんえらいのだ。5わたしののためにこのようなひとどもれるものは、わたしをれるのである。」

つみへのゆうわく

(マコ9 4248、ルカ17 12

6「しかし、わたしをしんじるこれらのちいさなものひとをつまずかせるものは、おおきないしうすくびけられて、ふかうみしずめられるほうがましである。7ひとをつまずかせるからこうだ。つまずきはけられない。だが、つまずきをもたらすものこうである。8もしかたほうあしがあなたをつまずかせるなら、それをってててしまいなさい。りょうりょうあしがそろったままえいえんまれるよりは、かたかたあしになってもいのちにあずかるほうがよい。9もしかたほうがあなたをつまずかせるなら、えぐりしてててしまいなさい。りょうほうがそろったままごくまれるよりは、ひとつのになってもいのちにあずかるほうがよい。」

まよひつじ」のたとえ

(ルカ15 37

10「これらのちいさなものひとでもかろんじないようにをつけなさい。っておくが、かれらのてん使たちはてんでいつもわたしのてんちちかおあおいでいるのである。 12あなたがたはどうおもうか。あるひとひつじを百ぴきっていて、その一ぴきまよたとすれば、九十九ひきやまのこしておいて、まよた一ぴきさがしにかないだろうか。13はっきりっておくが、もし、それをつけたら、まよわずにいた九十九ひきより、その一ぴきのことをよろこぶだろう。14そのように、これらのちいさなものひとでもほろびることは、あなたがたのてんちちこころではない。」

きょうだいちゅうこく

(ルカ17 3

15きょうだいがあなたにたいしてつみおかしたなら、ってふただけのところでちゅうこくしなさい。うことをれたら、きょうだいたことになる。16れなければ、ほかにひとふたいっしょれてきなさい。すべてのことが、ふたまたは三にんしょうにんくちによってかくていされるようになるためである。17それでもれなければ、きょうかいもうなさい。きょうかいうこともれないなら、そのひとほうじんちょうぜいにんどうようなしなさい。

18はっきりっておく。あなたがたがじょうでつなぐことは、てんじょうでもつながれ、あなたがたがじょうくことは、てんじょうでもかれる。19また、はっきりっておくが、どんなねがごとであれ、あなたがたのうちふたじょうこころを一つにしてもとめるなら、わたしのてんちちはそれをかなえてくださる。20ふたまたは三にんがわたしのによってあつまるところには、わたしもそのなかにいるのである。」

なかゆるさないらい」のたとえ

21そのとき、ペトロがイエスのところにった。「しゅよ、きょうだいがわたしにたいしてつみおかしたなら、なんかいゆるすべきでしょうか。七かいまでですか。」22イエスはわれた。「あなたにっておく。七かいどころか七の七十ばいまでもゆるしなさい。23そこで、てんくにつぎのようにたとえられる。あるおうが、らいたちにしたかねけっさいをしようとした。24けっさいはじめたところ、一まんタラントンしゃっきんしているらいが、おうまえれてられた。25しかし、へんさいできなかったので、しゅくんはこのらいに、ぶんつまも、またものぜんってへんさいするようにめいじた。26らいはひれし、『どうかってください。きっとぜんかえしします』としきりにねがった。27そのらいしゅくんあわれにおもって、かれゆるし、そのしゃっきんちょうしにしてやった。28ところが、このらいそとて、ぶんに百デナリオンのしゃっきんをしているなかうと、つかまえてくびめ、『しゃっきんかえせ』とった。29なかはひれして、『どうかってくれ。かえすから』としきりにたのんだ。30しかし、しょうせず、そのなかっぱってき、しゃっきんかえすまでとろうれた。31なかたちは、ことだいじょうこころいため、しゅくんまえけんのこらずげた。32そこで、しゅくんはそのらいびつけてった。『とどきならいだ。おまえたのんだから、しゃっきんぜんちょうしにしてやったのだ。33わたしがおまえあわれんでやったように、おまえぶんなかあわれんでやるべきではなかったか。』34そして、しゅくんおこって、しゃっきんをすっかりへんさいするまでと、らいろうやくにんわたした。35あなたがたのひとひとが、こころからきょうだいゆるさないなら、わたしのてんちちもあなたがたにおなじようになさるであろう。」

えんについておしえる

(マコ10 112

19

1イエスはこれらのことかたえると、ガリラヤをり、ヨルダンがわこうがわのユダヤほうかれた。2おおぜいぐんしゅうしたがった。イエスはそこでひとびとびょうをいやされた。

3ファリサイひとびとちかり、イエスをためそうとして、「なにゆうがあれば、おっとつまえんすることは、りっぽうかなっているでしょうか」とった。4イエスはおこたえになった。「あなたたちはんだことがないのか。そうぞうしゅはじめからひとおとこおんなとにおつくりになった。」5そして、こうもわれた。「それゆえ、ひとはなれてそのつまむすばれ、ふたいったいとなる。6だから、ふたはもはやべつべつではなく、いったいである。したがって、かみむすわせてくださったものを、ひとはなしてはならない。」7すると、かれらはイエスにった。「では、なぜモーセは、えんじょうわたしてえんするようにめいじたのですか。」8イエスはわれた。「あなたたちのこころがんなので、モーセはつまえんすることをゆるしたのであって、はじめからそうだったわけではない。9っておくが、ほうけっこんでもないのにつまえんして、おんなつまにするものは、かんつうつみおかすことになる。」10たちは、「ふうあいだがらがそんなものなら、つまむかえないほうがましです」とった。11イエスはわれた。「だれもがこのことれるのではなく、めぐまれたものだけである。12けっこんできないようにまれついたものひとからけっこんできないようにされたものもいるが、てんくにのためにけっこんしないものもいる。これをれることのできるひとれなさい。」

どもしゅくふくする

(マコ10 1316、ルカ18 1517

13そのとき、イエスにいていのっていただくために、ひとびとどもたちをれてた。たちはこのひとびとしかった。14しかし、イエスはわれた。「どもたちをさせなさい。わたしのところにるのをさまたげてはならない。てんくにはこのようなものたちのものである。」15そして、どもたちにいてから、そこをられた。

かねちのせいねん

(マコ10 1731、ルカ18 1830

16さて、ひとおとこがイエスにちかってった。「せんせいえいえんいのちるには、どんないことをすればよいのでしょうか。」17イエスはわれた。「なぜ、いことについて、わたしにたずねるのか。かたはおひとりである。もしいのちたいのなら、おきてまもりなさい。」18おとこが「どのおきてですか」とたずねると、イエスはわれた。「『ころすな、かんいんするな、ぬすむな、しょうするな、19うやまえ、また、りんじんぶんのようにあいしなさい。』」20そこで、このせいねんった。「そういうことはみなまもってきました。まだなにけているでしょうか。」21イエスはわれた。「もしかんぜんになりたいのなら、ってものはらい、まずしいひとびとほどこしなさい。そうすれば、てんとみむことになる。それから、わたしにしたがいなさい。」22せいねんはこのことき、かなしみながらった。たくさんのざいさんっていたからである。

23イエスはたちにわれた。「はっきりっておく。かねちがてんくにはいるのはむずかしい。24かさねてうが、かねちがかみくにはいるよりも、らくだがはりあなとおほうがまだやさしい。」25たちはこれをいてじょうおどろき、「それでは、だれがすくわれるのだろうか」とった。26イエスはかれらをつめて、「それはにんげんにできることではないが、かみなんでもできる」とわれた。27すると、ペトロがイエスにった。「このとおり、わたしたちはなにもかもててあなたにしたがってまいりました。では、わたしたちはなにをいただけるのでしょうか。」28イエスはいちどうわれた。「はっきりっておく。あたらしいかいになり、ひとえいこうすわるとき、あなたがたも、わたしにしたがってたのだから、十二のすわってイスラエルの十二ぞくおさめることになる。29わたしののために、いえきょうだいまいちちははどもはたけてたものみな、その百ばいものむくいをけ、えいえんいのちぐ。30しかし、さきにいるおおくのものあとになり、あとにいるおおくのものさきになる。」

「ぶどうえんろうどうしゃ」のたとえ

20

1てんくにつぎのようにたとえられる。あるいえしゅじんが、ぶどうえんはたらろうどうしゃやとうために、けにかけてった。2しゅじんは、一にちにつき一デナリオンのやくそくで、ろうどうしゃをぶどうえんおくった。3また、九ごろってみると、なにもしないでひろっているひとびとがいたので、4『あなたたちもぶどうえんきなさい。ふさわしいちんぎんはらってやろう』とった。5それで、そのひとたちはかけてった。しゅじんは、十二ごろと三ごろにまたき、おなじようにした。6ごろにもってみると、ほかのひとびとっていたので、『なぜ、なにもしないで一にちじゅうここにっているのか』とたずねると、7かれらは、『だれもやとってくれないのです』とった。しゅじんかれらに、『あなたたちもぶどうえんきなさい』とった。8ゆうがたになって、ぶどうえんしゅじんかんとくに、『ろうどうしゃたちをんで、さいものからはじめて、さいしょものまでじゅんちんぎんはらってやりなさい』とった。9そこで、五ごろにやとわれたひとたちがて、一デナリオンずつった。10さいしょやとわれたひとたちがて、もっとおおくもらえるだろうとおもっていた。しかし、かれらも一デナリオンずつであった。11それで、ると、しゅじんへいった。12さいたこのれんちゅうは、一かんしかはたらきませんでした。まる一にちあつなかしんぼうしてはたらいたわたしたちと、このれんちゅうとをおなあつかいにするとは。』13しゅじんはそのひとこたえた。『ともよ、あなたにとうなことはしていない。あなたはわたしと一デナリオンのやくそくをしたではないか。14ぶんぶんってかえりなさい。わたしはこのさいものにも、あなたとおなじようにはらってやりたいのだ。15ぶんのものをぶんのしたいようにしては、いけないか。それとも、わたしのまえのよさをねたむのか。』16このように、あとにいるものさきになり、さきにいるものあとになる。」

イエス、三ふっかつこくする

(マコ10 3234、ルカ18 3134

17イエスはエルサレムへのぼってちゅう、十二にんだけをせてわれた。18いま、わたしたちはエルサレムへのぼってく。ひとは、さいちょうたちやりっぽうがくしゃたちにわたされる。かれらはけいせんこくして、19ほうじんわたす。ひとじょくし、むちち、じゅうにつけるためである。そして、ひとみっふっかつする。」

ヤコブとヨハネのははねが

(マコ10 3545

20そのとき、ゼベダイのむすたちのははが、そのふたむすいっしょにイエスのところにて、ひれし、なにかをねがおうとした。21イエスが、「なにのぞみか」とわれると、かのじょった。「おうにおきになるとき、このふたむすが、ひとはあなたのみぎに、もうひとひだりすわれるとおっしゃってください。」22イエスはおこたえになった。「あなたがたは、ぶんなにねがっているか、かっていない。このわたしがもうとしているさかずきむことができるか。」ふたが、「できます」とうと、23イエスはわれた。「たしかに、あなたがたはわたしのさかずきむことになる。しかし、わたしのみぎひだりにだれがすわるかは、わたしのめることではない。それは、わたしのちちによってさだめられたひとびとゆるされるのだ。」24ほかの十にんものはこれをいて、このふたきょうだいのことではらてた。25そこで、イエスはいちどうせてわれた。「あなたがたもっているように、ほうじんあいだでははいしゃたちがたみはいし、えらひとたちがけんりょくるっている。26しかし、あなたがたのあいだでは、そうであってはならない。あなたがたのなかえらくなりたいものは、みなつかえるものになり、27いちばんうえになりたいものは、みなしもべになりなさい。28ひとが、つかえられるためではなくつかえるために、また、おおくのひとみのしろきんとしてぶんいのちささげるためにたのとおなじように。」

ふたもうじんをいやす

(マコ10 4652、ルカ18 3543

29いっこうがエリコのまちると、おおぜいぐんしゅうがイエスにしたがった。30そのとき、ふたもうじんみちばたすわっていたが、イエスがおとおりといて、「しゅよ、ダビデのよ、わたしたちをあわれんでください」とさけんだ。31ぐんしゅうしかりつけてだまらせようとしたが、ふたはますます、「しゅよ、ダビデのよ、わたしたちをあわれんでください」とさけんだ。32イエスはまり、ふたんで、「なにをしてほしいのか」とわれた。33ふたは、「しゅよ、けていただきたいのです」とった。34イエスがふかあわれんで、そのれられると、もうじんたちはすぐえるようになり、イエスにしたがった。

エルサレムにむかえられる

(マコ11 111、ルカ19 2838、ヨハ12 1219

21

1いっこうがエルサレムにちかづいて、オリーブやま沿いのベトファゲにたとき、イエスはふた使つかいにそうとして、2われた。「こうのむらきなさい。するとすぐ、ろばがつないであり、いっしょろばのいるのがつかる。それをほどいて、わたしのところにいてなさい。3もし、だれかがなにったら、『しゅがおようなのです』といなさい。すぐわたしてくれる。」4それは、げんしゃとおしてわれていたことがじつげんするためであった。

5「シオンのむすめげよ。

よ、おまえおうがおまえのところにおいでになる、

にゅうかたで、ろばにり、

うろばのろばにって。』」

6たちはって、イエスがめいじられたとおりにし、7ろばとろばをいてて、そのうえふくをかけると、イエスはそれにおりになった。8おおぜいぐんしゅうぶんふくみちき、また、ほかのひとびとえだってみちいた。9そしてぐんしゅうは、イエスのまえものあとしたがものさけんだ。

「ダビデのにホサナ。

しゅによってられるかたに、しゅくふくがあるように。

いとたかきところにホサナ。」

10イエスがエルサレムにはいられると、みやこじゅうものが、「いったい、これはどういうひとだ」とってさわいだ。11そこでぐんしゅうは、「このかたは、ガリラヤのナザレからげんしゃイエスだ」とった。

しん殿でんからしょうにん

(マコ11 1519、ルカ19 4548、ヨハ2 1322

12それから、イエスはしん殿でんけいだいはいり、そこでいをしていたひとびとみなし、りょうがえにんだいはとものこしけをたおされた。13そしてわれた。「こういてある。

『わたしのいえは、いのりのいえばれるべきである。』

ところが、あなたたちは

それをごうとうにしている。」

14けいだいではえないひとあしゆうひとたちがそばにってたので、イエスはこれらのひとびとをいやされた。15ほうさいちょうたちや、りっぽうがくしゃたちは、イエスがなさったわざけいだいどもたちまでさけんで、「ダビデのにホサナ」とうのをいてはらて、16イエスにった。「どもたちがなんっているか、こえるか。」イエスはわれた。「こえる。あなたたちこそ、『おさなくちに、あなたはさんうたわせた』ということをまだんだことがないのか。」17それから、イエスはかれらとわかれ、みやこてベタニアにき、そこにおまりになった。

いちじくののろ

(マコ11 12142024

18あさはやく、みやこかえちゅう、イエスはくうふくおぼえられた。19みちばたにいちじくのがあるのをて、ちかられたが、のほかはなにもなかった。そこで、「いまからのちいつまでも、おまえにはがならないように」とわれると、いちじくのはたちまちれてしまった。20たちはこれをおどろき、「なぜ、たちまちれてしまったのですか」とった。21イエスはおこたえになった。「はっきりっておく。あなたがたもしんこうち、うたがわないならば、いちじくのこったようなことができるばかりでなく、このやまかい、『がって、うみめ』とっても、そのとおりになる。22しんじていのるならば、もとめるものはなんでもられる。」

けんについてのもんどう

(マコ11 2733、ルカ20 18

23イエスがしん殿でんけいだいはいっておしえておられると、さいちょうたみちょうろうたちがちかってった。「なんけんでこのようなことをしているのか。だれがそのけんあたえたのか。」24イエスはおこたえになった。「では、わたしも一つたずねる。それにこたえるなら、わたしも、なんけんでこのようなことをするのか、あなたたちにおう。25ヨハネの洗礼〔バプテスマ〕はどこからのものだったか。てんからのものか、それとも、ひとからのものか。」かれらはろんった。「『てんからのものだ』とえば、『では、なぜヨハネをしんじなかったのか』とわれわれうだろう。26ひとからのものだ』とえば、ぐんしゅうこわい。みながヨハネをげんしゃおもっているから。」27そこで、かれらはイエスに、「からない」とこたえた。すると、イエスもわれた。「それなら、なんけんでこのようなことをするのか、わたしもうまい。」

ふたむす」のたとえ

28「ところで、あなたたちはどうおもうか。あるひとむすふたいたが、かれあにのところへき、『よ、きょ、ぶどうえんってはたらきなさい』とった。29あには『いやです』とこたえたが、あとかんがなおしてかけた。30おとうとのところへもって、おなじことをうと、おとうとは『おとうさん、しょうしました』とこたえたが、かけなかった。31このふたのうち、どちらがちちおやのぞみどおりにしたか。」かれらが「あにほうです」とうと、イエスはわれた。「はっきりっておく。ちょうぜいにんしょうたちのほうが、あなたたちよりさきかみくにはいるだろう。32なぜなら、ヨハネがみちしめしたのに、あなたたちはかれしんぜず、ちょうぜいにんしょうたちはしんじたからだ。あなたたちはそれをても、あとかんがなおしてかれしんじようとしなかった。」

「ぶどうえんのう」のたとえ

(マコ12 112、ルカ20 919

33「もう一つのたとえをきなさい。あるいえしゅじんがぶどうえんつくり、かきめぐらし、そのなかしぼり、りのやぐらをて、これをのうたちにしてたびた。34さて、しゅうかくときちかづいたとき、しゅうかくるために、しもべたちをのうたちのところへおくった。35だが、のうたちはこのしもべたちをつかまえ、ひとふくろだたきにし、ひところし、ひといしころした。36また、しもべたちをまえよりもおおおくったが、のうたちはおなわせた。37そこでさいに、『わたしのむすならうやまってくれるだろう』とって、しゅじんぶんむすおくった。38のうたちは、そのむすはなった。『これはあとりだ。さあ、ころして、かれそうぞくざいさんわれわれのものにしよう。』39そして、むすつかまえ、ぶどうえんそとにほうりしてころしてしまった。40さて、ぶどうえんしゅじんかえってたら、こののうたちをどうするだろうか。」41かれらはった。「そのあくにんどもをひどいわせてころし、ぶどうえんは、せつごとにしゅうかくおさめるほかののうたちにすにちがいない。」42イエスはわれた。「せいしょにこういてあるのを、まんだことがないのか。

いえてるものてたいし

これがすみおやいしとなった。

これは、しゅがなさったことで、

わたしたちのにはえる。』

43だから、っておくが、かみくにはあなたたちからげられ、それにふさわしいむすみんぞくあたえられる。44このいしうえちるものくだかれ、このいしがだれかのうえちれば、そのひとしつぶされてしまう。」

45さいちょうたちやファリサイひとびとはこのたとえをいて、イエスがぶんたちのことをっておられるとづき、46イエスをらえようとしたが、ぐんしゅうおそれた。ぐんしゅうはイエスをげんしゃだとおもっていたからである。

こんえん」のたとえ

(ルカ14 1524

22

1イエスは、また、たとえをもちいてかたられた。2てんくには、あるおうおうのためにこんえんもよおしたのにている。3おうらいたちをおくり、こんえんまねいておいたひとびとばせたが、ようとしなかった。4そこでまた、つぎのようにって、べつらいたちを使つかした。『まねいておいたひとびとにこういなさい。「しょくようととのいました。うしえたちくほふって、すっかりようができています。さあ、こんえんにおいでください。」』5しかし、ひとびとはそれをし、ひとはたけに、ひとしょうばいかけ、6また、ひとびとおうらいたちをつかまえてらんぼうし、ころしてしまった。7そこで、おういかり、ぐんたいおくって、このひとごろしどもをほろぼし、そのまちはらった。8そして、らいたちにった。『こんえんようはできているが、まねいておいたひとびとは、ふさわしくなかった。9だから、まちおおどおりにて、かけたものはだれでもこんえんれてなさい。』10そこで、らいたちはとおりにき、かけたひとぜんにんあくにんみなあつめてたので、こんえんきゃくでいっぱいになった。11おうきゃくようとはいってると、こんれいれいふくていないものひといた。12おうは、『ともよ、どうしてれいふくないでここにはいってたのか』とった。このものだまっていると、13おうそっきんものたちにった。『このおとこあししばって、そとくらやみにほうりせ。そこできわめいてぎしりするだろう。』14まねかれるひとおおいが、えらばれるひとすくない。」

こうていへのぜいきん

(マコ12 1317、ルカ20 2026

15それから、ファリサイひとびとって、どのようにしてイエスのことじりをとらえて、わなにかけようかとそうだんした。16そして、そのたちをヘロデひとびといっしょにイエスのところにつかわしてたずねさせた。「せんせい、わたしたちは、あなたがしんじつかたで、しんもとづいてかみみちおしえ、だれをもはばからないかたであることをっています。ひとびとへだてなさらないからです。17ところで、どうおおもいでしょうか、おおしえください。こうていぜいきんおさめるのは、りっぽうかなっているでしょうか、かなっていないでしょうか。」18イエスはかれらのあくづいてわれた。「ぜんしゃたち、なぜ、わたしをためそうとするのか。19ぜいきんおさめるおかねせなさい。」かれらがデナリオンぎんってると、20イエスは、「これは、だれのしょうぞうめいか」とわれた。21かれらは、「こうていのものです」とった。すると、イエスはわれた。「では、こうていのものはこうていに、かみのものはかみかえしなさい。」22かれらはこれをいておどろき、イエスをそののこしてった。

ふっかつについてのもんどう

(マコ12 1827、ルカ20 2740

23そのおなふっかつはないとっているサドカイひとびとが、イエスにちかってたずねた。24せんせい、モーセはっています。『あるひとがなくてんだあい、そのおとうとあによめけっこんして、あにあとぎをもうけねばならない』と。25さて、わたしたちのところに、七にんきょうだいがいました。ちょうなんつまむかえましたがに、あとぎがなかったので、そのつまおとうとのこしました。26なんも三なんも、ついに七にんともおなじようになりました。27さいにそのおんなにました。28するとふっかつとき、そのおんなは七にんのうちのだれのつまになるのでしょうか。みなそのおんなつまにしたのです。」29イエスはおこたえになった。「あなたたちはせいしょかみちかららないから、おもちがいをしている。30ふっかつときには、めとることもとつぐこともなく、てん使のようになるのだ。31しゃふっかつについては、かみがあなたたちにわれたことんだことがないのか。32『わたしはアブラハムのかみ、イサクのかみ、ヤコブのかみである』とあるではないか。かみんだものかみではなく、きているものかみなのだ。」33ぐんしゅうはこれをいて、イエスのおしえにおどろいた。

もっとじゅうようおきて

(マコ12 2834、ルカ10 2528

34ファリサイひとびとは、イエスがサドカイひとびとめられたといて、いっしょあつまった。35そのうちのひとりっぽうせんもんが、イエスをためそうとしてたずねた。36せんせいりっぽうなかで、どのおきてもっとじゅうようでしょうか。」37イエスはわれた。「『こころくし、せいしんくし、おもいをくして、あなたのかみであるしゅあいしなさい。』38これがもっとじゅうようだい一のおきてである。39だい二も、これとおなじようにじゅうようである。『りんじんぶんのようにあいしなさい。』40りっぽうぜんたいげんしゃは、この二つのおきてもとづいている。」

ダビデのについてのもんどう

(マコ12 3537、ルカ20 4144

41ファリサイひとびとあつまっていたとき、イエスはおたずねになった。42「あなたたちはメシアのことをどうおもうか。だれのだろうか。」かれらが、「ダビデのです」とうと、43イエスはわれた。「では、どうしてダビデは、れいけて、メシアをしゅんでいるのだろうか。

44しゅは、わたしのしゅにおげになった。

「わたしのみぎきなさい、

わたしがあなたのてき

あなたのあしもとにくっぷくさせるときまで」と。』

45このようにダビデがメシアをしゅんでいるのであれば、どうしてメシアがダビデのなのか。」46これにはだれひと、ひとことかえすことができず、そのからは、もはやあえてしつもんするものはなかった。

りっぽうがくしゃとファリサイひとびとなんする

(マコ12 3840、ルカ11 375220 4547

23

1それから、イエスはぐんしゅうたちにおはなしになった。2りっぽうがくしゃたちやファリサイひとびとは、モーセのいている。3だから、かれらがうことは、すべておこない、またまもりなさい。しかし、かれらのおこないは、ならってはならない。うだけで、じっこうしないからである。4かれらはいきれないおもをまとめ、ひとかたせるが、ぶんではそれをうごかすために、ゆびぽんそうともしない。5そのすることは、すべてひとせるためである。せいはいったばこおおきくしたり、ふくふさながくしたりする。6えんかいではじょうかいどうではじょうせきすわることをこのみ、7また、ひろあいさつされたり、『せんせい』とばれたりすることをこのむ。8だが、あなたがたは『せんせい』とばれてはならない。あなたがたのひとだけで、あとはみなきょうだいなのだ。9また、じょうものを『ちち』とんではならない。あなたがたのちちてんちちおひとりだけだ。10きょう』とばれてもいけない。あなたがたのきょうはキリストひとだけである。11あなたがたのうちでいちばんえらひとは、つかえるものになりなさい。12だれでもたかぶるものひくくされ、へりくだるものたかめられる。

13りっぽうがくしゃたちとファリサイひとびと、あなたたちぜんしゃこうだ。ひとびとまえてんくにざすからだ。ぶんはいらないばかりか、はいろうとするひとをもはいらせない。

15りっぽうがくしゃたちとファリサイひとびと、あなたたちぜんしゃこうだ。かいしゅうしゃひとつくろうとして、うみりくめぐあるくが、かいしゅうしゃができると、ぶんよりばいわるごくにしてしまうからだ。

16もののえないあんないにん、あなたたちはこうだ。あなたたちは、『しん殿でんにかけてちかえば、そのちかいはこうである。だが、しん殿でんおうごんにかけてちかえば、それはたさねばならない』とう。17おろかで、もののえないものたち、おうごんと、おうごんきよめるしん殿でんと、どちらがとうといか。18また、『さいだんにかけてちかえば、そのちかいはこうである。そのうえそなものにかけてちかえば、それはたさねばならない』とう。19もののえないものたち、そなものと、そなものきよくするさいだんと、どちらがとうといか。20さいだんにかけてちかものは、さいだんとそのうえのすべてのものにかけてちかうのだ。21しん殿でんにかけてちかものは、しん殿でんとそのなかんでおられるかたにかけてちかうのだ。22てんにかけてちかものは、かみぎょくとそれにすわっておられるかたにかけてちかうのだ。

23りっぽうがくしゃたちとファリサイひとびと、あなたたちぜんしゃこうだ。はっ、いのんど、ういきょうの十ぶんの一はささげるが、りっぽうなかもっとじゅうようせいせいじつはないがしろにしているからだ。これこそおこなうべきことである。もとより、十ぶんの一のささものもないがしろにしてはならないが。24もののえないあんないにん、あなたたちはぶよ一ぴきさえもしてのぞくが、らくだはんでいる。

25りっぽうがくしゃたちとファリサイひとびと、あなたたちぜんしゃこうだ。さかずきさらそとがわはきれいにするが、うちがわごうよくほうじゅうちているからだ。26もののえないファリサイひとびと、まず、さかずきうちがわをきれいにせよ。そうすれば、そとがわもきれいになる。

27りっぽうがくしゃたちとファリサイひとびと、あなたたちぜんしゃこうだ。しろったはかているからだ。そとがわうつくしくえるが、うちがわしゃほねやあらゆるけがれでちている。28このようにあなたたちも、そとがわひとただしいようにえながら、うちがわぜんほうちている。

29りっぽうがくしゃたちとファリサイひとびと、あなたたちぜんしゃこうだ。げんしゃはかてたり、ただしいひとねんかざったりしているからだ。30そして、『もしせんだいきていても、げんしゃなががわにはつかなかったであろう』などとう。31こうして、ぶんげんしゃころしたものたちのそんであることを、みずかしょうめいしている。32せんはじめたあくげをしたらどうだ。33へびよ、まむしらよ、どうしてあなたたちはごくばつまぬかれることができようか。34だから、わたしはげんしゃしゃがくしゃをあなたたちにつかわすが、あなたたちはそのなかのあるものころし、じゅうにつけ、あるものかいどうむちち、まちからまちへとまわしてはくがいする。35こうして、ただしいひとアベルのから、あなたたちがせいじょさいだんあいだころしたバラキアのゼカルヤのいたるまで、じょうながされたただしいひとはすべて、あなたたちにふりかかってくる。36はっきりっておく。これらのことのけっはすべて、いまだいものたちにふりかかってくる。」

エルサレムのためになげ

(ルカ13 3435

37「エルサレム、エルサレム、げんしゃたちをころし、ぶんつかわされたひとびといしころものよ、めんどりひなはねしたあつめるように、わたしはおまえらをなんあつめようとしたことか。だが、おまえたちはおうじようとしなかった。38よ、おまえたちのいえてられててる。39っておくが、おまえたちは、『しゅによってられるかたに、しゅくふくがあるように』とうときまで、いまからのちけっしてわたしをることがない。」

しん殿でんほうかいこくする

(マコ13 12、ルカ21 56

24

1イエスがしん殿でんけいだいかれると、たちがちかってて、イエスにしん殿でんたてものゆびさした。2そこで、イエスはわれた。「これらすべてのものないのか。はっきりっておく。一つのいしもここでくずされずにいしうえのこることはない。」

しゅうまつしるし

(マコ13 313、ルカ21 719

3イエスがオリーブやますわっておられると、たちがやってて、ひそかにった。「おっしゃってください。そのことはいつこるのですか。また、あなたがられてわるときには、どんなしるしがあるのですか。」4イエスはおこたえになった。「ひとまどわされないようにをつけなさい。5わたしのものおおぜいあらわれ、『わたしがメシアだ』とって、おおくのひとまどわすだろう。6せんそうさわぎやせんそうのうわさをくだろうが、あわてないようにをつけなさい。そういうことはこるにまっているが、まだわりではない。7たみたみに、くにくにてきたいしてがり、ほうぼうきんしんこる。8しかし、これらはすべてみのくるしみのはじまりである。9そのとき、あなたがたはくるしみをけ、ころされる。また、わたしののために、あなたがたはあらゆるたみにくまれる。10そのとき、おおくのひとがつまずき、たがいにうらり、にくうようになる。11にせげんしゃおおぜいあらわれ、おおくのひとまどわす。12ほうがはびこるので、おおくのひとあいえる。13しかし、さいまでしのものすくわれる。14そして、くにのこのふくいんはあらゆるたみへのあかしとして、ぜんかいつたえられる。それから、わりがる。」

おおきななんこくする

(マコ13 1423、ルカ21 2024

15げんしゃダニエルのったにくむべきかいしゃが、せいなるしょつのをたら──どくしゃさとれ──、16そのとき、ユダヤにいるひとびとやまげなさい。17おくじょうにいるものは、いえにあるものそうとしてしたりてはならない。18はたけにいるものは、うわりにかえってはならない。19それらのには、おもおんなおんなこうだ。20げるのがふゆあんそくにならないように、いのりなさい。21そのときには、かいはじめからいままでなく、こんけっしてないほどのおおきななんるからである。22かみがそのかんちぢめてくださらなければ、だれひとすくわれない。しかし、かみえらばれたひとたちのために、そのかんちぢめてくださるであろう。23そのとき、『よ、ここにメシアがいる』『いや、ここだ』とものがいても、しんじてはならない。24にせメシアやにせげんしゃあらわれて、おおきなしるしやわざおこない、できれば、えらばれたひとたちをもまどわそうとするからである。25あなたがたにはまえもってっておく。26だから、ひとが『よ、メシアはにいる』とっても、ってはならない。また、『よ、おくにいる』とっても、しんじてはならない。27いなずまひがしから西にしへひらめきわたるように、ひとるからである。28たいのあるところには、はげたかあつまるものだ。」

ひと

(マコ13 2427、ルカ21 2528

29「そのなんのち、たちまち

たいようくらくなり、

つきひかりはなたず、

ほしそらからち、

てんたいうごかされる。

30そのとき、ひとしるしてんあらわれる。そして、そのとき、じょうのすべてのみんぞくかなしみ、ひとおおいなるちからえいこうびててんくもってるのをる。31ひとは、おおきなラッパのあいにそのてん使たちをつかわす。てん使たちは、てんてからてまで、かれによってえらばれたひとたちを四ほうからあつめる。」

いちじくのおし

(マコ13 2831、ルカ21 2933

32「いちじくのからおしえをまなびなさい。えだやわらかくなり、びると、なつちかづいたことがかる。33それとおなじように、あなたがたは、これらすべてのことをたなら、ひとぐちちかづいているとさとりなさい。34はっきりっておく。これらのことがみなこるまでは、このだいけっしてほろびない。35てんほろびるが、わたしのことけっしてほろびない。」

ましていなさい

(マコ13 3237、ルカ12 394017 26303435

36「その、そのときは、だれもらない。てん使たちもらない。ただ、ちちだけがごぞんじである。37ひとるのは、ノアのときおなじだからである。38こうずいになるまえは、ノアがはこぶねはいるそのまで、ひとびとべたりんだり、めとったりとついだりしていた。39そして、こうずいおそってひとのこらずさらうまで、なにがつかなかった。ひとあいも、このようである。40そのとき、はたけふたおとこがいれば、ひとれてかれ、もうひとのこされる。41ふたおんなうすをひいていれば、ひとれてかれ、もうひとのこされる。42だから、ましていなさい。いつのぶんしゅかえってられるのか、あなたがたにはからないからである。43このことをわきまえていなさい。いえしゅじんは、どろぼうよるのいつごろやってるかをっていたら、ましていて、みすみすぶんいえらせはしないだろう。44だから、あなたがたもようしていなさい。ひとおもいがけないときるからである。」

ちゅうじつしもべわるしもべ

(ルカ12 4148

45しゅじんがそのいえ使ようにんたちのうえてて、かんどおりかれらにしょくあたえさせることにしたちゅうじつかしこしもべは、いったいだれであろうか。46しゅじんかえってたとき、われたとおりにしているのをられるしもべさいわいである。47はっきりっておくが、しゅじんかれぜんざいさんかんさせるにちがいない。48しかし、それがわるしもべで、しゅじんおそいとおもい、49なかなぐはじめ、さけみどもといっしょべたりんだりしているとする。50もしそうなら、そのしもべしゅじんそうしないおもいがけないときかえってて、51かれきびしくばっし、ぜんしゃたちとおなわせる。そこできわめいてぎしりするだろう。」

「十にんのおとめ」のたとえ

25

1「そこで、てんくにつぎのようにたとえられる。十にんのおとめがそれぞれともしって、はな婿むこむかえにく。2そのうちの五にんおろかで、五にんかしこかった。3おろかなおとめたちは、ともしっていたが、あぶらようをしていなかった。4かしこいおとめたちは、それぞれのともしいっしょに、つぼあぶられてっていた。5ところが、はな婿むこるのがおくれたので、みなねむがさしてねむんでしまった。6なかに『はな婿むこだ。むかえになさい』とさけこえがした。7そこで、おとめたちはみなきて、それぞれのともしととのえた。8おろかなおとめたちは、かしこいおとめたちにった。『あぶらけてください。わたしたちのともしえそうです。』9かしこいおとめたちはこたえた。『けてあげるほどはありません。それより、みせって、ぶんぶんってなさい。』10おろかなおとめたちがいにっているあいだに、はな婿むことうちゃくして、ようのできている五にんは、はな婿むこいっしょこんえんせきはいり、められた。11そのあとで、ほかのおとめたちもて、『しゅじんさましゅじんさまけてください』とった。12しかししゅじんは、『はっきりっておく。わたしはおまえたちをらない』とこたえた。13だから、ましていなさい。あなたがたは、その、そのときらないのだから。」

「タラントン」のたとえ

(ルカ19 1127

14てんくにはまたつぎのようにたとえられる。あるひとりょこうかけるとき、しもべたちをんで、ぶんざいさんあずけた。15それぞれのちからおうじて、ひとには五タラントン、ひとには二タラントン、もうひとには一タラントンをあずけてたびかけた。さっそく16五タラントンあずかったものき、それでしょうばいをして、ほかに五タラントンをもうけた。17おなじように、二タラントンあずかったものも、ほかに二タラントンをもうけた。18しかし、一タラントンあずかったものは、ってあなり、しゅじんかねかくしておいた。19さて、かなりがたってから、しもべたちのしゅじんかえってて、かれらとせいさんはじめた。20まず、五タラントンあずかったものすすて、ほかの五タラントンをしてった。『しゅじんさま、五タラントンおあずけになりましたが、らんください。ほかに五タラントンもうけました。』21しゅじんった。『ちゅうじつしもべだ。よくやった。おまえすこしのものにちゅうじつであったから、おおくのものをかんさせよう。しゅじんいっしょよろこんでくれ。』22つぎに、二タラントンあずかったものすすった。『しゅじんさま、二タラントンおあずけになりましたが、らんください。ほかに二タラントンもうけました。』23しゅじんった。『ちゅうじつしもべだ。よくやった。おまえすこしのものにちゅうじつであったから、おおくのものをかんさせよう。しゅじんいっしょよろこんでくれ。』24ところで、一タラントンあずかったものすすった。『しゅじんさま、あなたはかないところからり、らさないところからかきあつめられるきびしいかただとっていましたので、25おそろしくなり、かけてって、あなたのタラントンをなかかくしておきました。らんください。これがあなたのおかねです。』26しゅじんこたえた。『なまものわるしもべだ。わたしがかないところからり、らさないところからかきあつめることをっていたのか。27それなら、わたしのかねぎんこうれておくべきであった。そうしておけば、かえってたとき、そくきでかえしてもらえたのに。28さあ、そのタラントンをこのおとこからげて、十タラントンっているものあたえよ。29だれでもっているひとさらあたえられてゆたかになるが、っていないひとっているものまでもげられる。30このやくたないしもべそとくらやみせ。そこできわめいてぎしりするだろう。』」

すべてのみんぞくさば

31ひとは、えいこうかがやいててん使たちをみなしたがえてるとき、そのえいこうく。32そして、すべてのくにたみがそのまえあつめられると、ひつじいがひつじけるように、かれらをよりけ、33ひつじみぎに、ひだりく。34そこで、おうみぎがわにいるひとたちにう。『さあ、わたしのちちしゅくふくされたひとたち、てんそうぞうときからおまえたちのためにようされているくにぎなさい。35まえたちは、わたしがえていたときにべさせ、のどがかわいていたときにませ、たびをしていたときに宿やどし、36はだかのときにせ、びょうのときにい、ろうにいたときにたずねてくれたからだ。』37すると、ただしいひとたちがおうこたえる。『しゅよ、いつわたしたちは、えておられるのをものげ、のどがかわいておられるのをものげたでしょうか。38いつ、たびをしておられるのをてお宿やどし、はだかでおられるのをておせしたでしょうか。39いつ、びょうをなさったり、ろうにおられたりするのをて、おたずねしたでしょうか。』40そこで、おうこたえる。『はっきりっておく。わたしのきょうだいであるこのもっとちいさいものひとにしたのは、わたしにしてくれたことなのである。』

41それから、おうひだりがわにいるひとたちにもう。『のろわれたものども、わたしからはなり、あくとそのしたのためにようしてあるえいえんはいれ。42まえたちは、わたしがえていたときにべさせず、のどがかわいたときにませず、43たびをしていたときに宿やどさず、はだかのときにせず、びょうのとき、ろうにいたときに、たずねてくれなかったからだ。』44すると、かれらもこたえる。『しゅよ、いつわたしたちは、あなたがえたり、かわいたり、たびをしたり、はだかであったり、びょうであったり、ろうにおられたりするのをて、おをしなかったでしょうか。』45そこで、おうこたえる。『はっきりっておく。このもっとちいさいものひとにしなかったのは、わたしにしてくれなかったことなのである。』46こうして、このものどもはえいえんばつけ、ただしいひとたちはえいえんいのちにあずかるのである。」

イエスをころけいりゃく

(マコ14 12、ルカ22 12、ヨハ11 4553

26

1イエスはこれらのことをすべてかたえると、たちにわれた。2「あなたがたもっているとおり、ふつすぎこしさいである。ひとは、じゅうにつけられるためにわたされる。」3そのころ、さいちょうたちやたみちょうろうたちは、カイアファというだいさいしきあつまり、4けいりゃくもちいてイエスをらえ、ころそうとそうだんした。5しかしかれらは、「みんしゅうなかさわぎがこるといけないから、まつりのあいだはやめておこう」とっていた。

ベタニアでこうそそがれる

(マコ14 39、ヨハ12 18

6さて、イエスがベタニアでおもびょうひとシモンのいえにおられたとき、7ひとおんなが、きわめてこうこうはいったせっこうつぼってちかり、しょくせきいておられるイエスのあたまこうそそぎかけた。8たちはこれをて、ふんがいしてった。「なぜ、こんなづかいをするのか。9たかって、まずしいひとびとほどこすことができたのに。」10イエスはこれをってわれた。「なぜ、このひとこまらせるのか。わたしにいことをしてくれたのだ。11まずしいひとびとはいつもあなたがたといっしょにいるが、わたしはいつもいっしょにいるわけではない。12このひとはわたしのからだこうそそいで、わたしをほうむじゅんをしてくれた。13はっきりっておく。かいじゅうどこでも、このふくいんつたえられるところでは、このひとのしたこともねんとしてかたつたえられるだろう。」

ユダ、うらりをくわだてる

(マコ14 1011、ルカ22 36

14そのとき、十二にんひとで、イスカリオテのユダというものが、さいちょうたちのところへき、15「あのおとこをあなたたちにわたせば、いくらくれますか」とった。そこで、かれらはぎん三十まいはらうことにした。16そのときから、ユダはイエスをわたそうと、かいをねらっていた。

すぎこししょくをする

(マコ14 1221、ルカ22 7142123、ヨハ13 2130

17じょこうさいだいにちに、たちがイエスのところにて、「どこに、すぎこししょくをなさるようをいたしましょうか」とった。18イエスはわれた。「みやこのあのひとのところにってこういなさい。『せんせいが、「わたしのときちかづいた。おたくたちといっしょすぎこししょくをする」とっています。』」19たちは、イエスにめいじられたとおりにして、すぎこししょくじゅんした。20ゆうがたになると、イエスは十二にんいっしょしょくせきかれた。21いちどうしょくをしているとき、イエスはわれた。「はっきりっておくが、あなたがたのうちのひとがわたしをうらろうとしている。」22たちはじょうこころいためて、「しゅよ、まさかわたしのことでは」とわるわるはじめた。23イエスはおこたえになった。「わたしといっしょはちものひたしたものが、わたしをうらる。24ひとは、せいしょいてあるとおりに、ってく。だが、ひとうらるそのものこうだ。まれなかったほうが、そのもののためによかった。」25イエスをうらろうとしていたユダがくちをはさんで、「せんせい、まさかわたしのことでは」とうと、イエスはわれた。「それはあなたのったことだ。」

しゅばんさん

(マコ14 2226、ルカ22 1520、一コリ11 2325

26いちどうしょくをしているとき、イエスはパンをり、さんいのりをとなえて、それをき、たちにあたえながらわれた。「ってべなさい。これはわたしのからだである。」27また、さかずきり、かんしゃいのりをとなえ、かれらにわたしてわれた。「みな、このさかずきからみなさい。28これは、つみゆるされるように、おおくのひとのためにながされるわたしのけいやくである。29っておくが、わたしのちちくにであなたがたとともあらたにむそのまで、こんぶどうのからつくったものをむことはけっしてあるまい。」30いちどうさんうたをうたってから、オリーブやまかけた。

ペトロのはんこくする

(マコ14 2731、ルカ22 3134、ヨハ13 3638

31そのとき、イエスはたちにわれた。「こん、あなたがたはみなわたしにつまずく。

『わたしはひつじいをつ。

すると、ひつじれはってしまう』

いてあるからだ。32しかし、わたしはふっかつしたのち、あなたがたよりさきにガリラヤへく。」33するとペトロが、「たとえ、みんながあなたにつまずいても、わたしはけっしてつまずきません」とった。34イエスはわれた。「はっきりっておく。あなたはこんにわとりまえに、三わたしのことをらないとうだろう。」35ペトロは、「たとえ、いっしょなねばならなくなっても、あなたのことをらないなどとはけっしてもうしません」とった。たちもみなおなじようにった。

ゲツセマネでいの

(マコ14 3242、ルカ22 3946

36それから、イエスはたちといっしょにゲツセマネというところて、「わたしがこうへっていのっているあいだ、ここにすわっていなさい」とわれた。37ペトロおよびゼベダイのふたともなわれたが、そのとき、かなしみもだえはじめられた。38そして、かれらにわれた。「わたしはぬばかりにかなしい。ここをはなれず、わたしとともましていなさい。」39すこすすんでって、うつせになり、いのってわれた。「ちちよ、できることなら、このさかずきをわたしかららせてください。しかし、わたしのねがいどおりではなく、こころのままに。」40それから、たちのところへもどってらんになると、かれらはねむっていたので、ペトロにわれた。「あなたがたはこのように、わずかいっときもわたしとともましていられなかったのか。41ゆうわくおちいらぬよう、ましていのっていなさい。こころえても、にくたいよわい。」42さらに、二こうへっていのられた。「ちちよ、わたしがまないかぎりこのさかずきらないのでしたら、あなたのこころおこなわれますように。」43ふたたもどってらんになると、たちはねむっていた。ひどくねむかったのである。44そこで、かれらをはなれ、またこうへって、三おなこといのられた。45それから、たちのところにもどってわれた。「あなたがたはまだねむっている。やすんでいる。ときちかづいた。ひとつみびとたちのわたされる。46て、こう。よ、わたしをうらものた。」

うらられ、たいされる

(マコ14 4350、ルカ22 4753、ヨハ18 312

47イエスがまだはなしておられると、十二にんひとであるユダがやってた。さいちょうたちやたみちょうろうたちのつかわしたおおぜいぐんしゅうも、つるぎぼうっていっしょた。48イエスをうらろうとしていたユダは、「わたしがせっぷんするのが、そのひとだ。それをつかまえろ」と、まえもってあいめていた。49ユダはすぐイエスにちかり、「せんせい、こんばんは」とってせっぷんした。50イエスは、「ともよ、しようとしていることをするがよい」とわれた。するとひとびとすすり、イエスにをかけてらえた。51そのとき、イエスといっしょにいたものひとが、ばしてつるぎき、だいさいしたちかかって、かたほうみみとした。52そこで、イエスはわれた。「つるぎをさやにおさめなさい。つるぎものみなつるぎほろびる。53わたしがちちにおねがいできないとでもおもうのか。おねがいすれば、ちちは十二ぐんだんじょうてん使いますぐおくってくださるであろう。54しかしそれでは、かならずこうなるとかれているせいしょことがどうしてじつげんされよう。」55またそのとき、ぐんしゅうわれた。「まるでごうとうにでもかうように、つるぎぼうってらえにたのか。わたしはまいにちしん殿でんけいだいすわっておしえていたのに、あなたたちはわたしをらえなかった。56このすべてのことがこったのは、げんしゃたちのいたことがじつげんするためである。」このとき、たちはみな、イエスをててげてしまった。

さいこうほういんさいばんける

(マコ14 5365、ルカ22 54556371、ヨハ18 13141924

57ひとびとはイエスをらえると、だいさいカイアファのところへれてった。そこには、りっぽうがくしゃたちやちょうろうたちがあつまっていた。58ペトロはとおはなれてイエスにしたがい、だいさいしきなかにわまでき、こときをようと、なかはいって、したやくたちといっしょすわっていた。59さて、さいちょうたちとさいこうほういんぜんいんは、けいにしようとしてイエスにとってしょうもとめた。60しょうにんなんにんあらわれたが、しょうられなかった。さいふたものて、61「このおとこは、『かみしん殿でんたおし、みっあればてることができる』といました」とげた。62そこで、だいさいがり、イエスにた。「なにこたえないのか、このものたちがおまえしょうげんをしているが、どうなのか。」63イエスはだまつづけておられた。だいさいった。「けるかみちかってわれわれこたえよ。おまえかみ、メシアなのか。」64イエスはわれた。「それは、あなたがったことです。しかし、わたしはっておく。

あなたたちはやがて、

ひとぜんのうかみみぎすわり、

てんくもってるのをる。」

65そこで、だいさいふくきながらった。「かみぼうとくした。これでもまだしょうにんひつようだろうか。しょくんいまぼうとくこといた。66どうおもうか。」ひとびとは、「けいにすべきだ」とこたえた。67そして、イエスのかおつばきかけ、こぶしでなぐり、あるものひらちながら、68「メシア、おまえなぐったのはだれか。ててみろ」とった。

ペトロ、イエスをらないと

(マコ14 6672、ルカ22 5662、ヨハ18 15182527

69ペトロはそとにいてなかにわすわっていた。そこへひとじょちゅうちかってて、「あなたもガリラヤのイエスといっしょにいた」とった。70ペトロはみなまえでそれをして、「なんのことをっているのか、わたしにはからない」とった。71ペトロがもんほうくと、ほかのじょちゅうかれめ、わせたひとびとに、「このひとはナザレのイエスといっしょにいました」とった。72そこで、ペトロはふたたび、「そんなひとらない」とちかってした。73しばらくして、そこにいたひとびとちかっててペトロにった。「たしかに、おまえもあのれんちゅうなかだ。ことづかいでそれがかる。」74そのとき、ペトロはのろいのことさえくちにしながら、「そんなひとらない」とちかはじめた。するとすぐ、にわとりいた。75ペトロは、「にわとりまえに、あなたは三わたしをらないとうだろう」とわれたイエスのことおもした。そしてそとて、はげしくいた。

ピラトにわたされる

(マコ15 1、ルカ23 12、ヨハ18 2832

27

1けると、さいちょうたちとたみちょうろうたちいちどうは、イエスをころそうとそうだんした。2そして、イエスをしばっていてき、そうとくピラトにわたした。

ユダ、さつする

(使徒1 1819

3そのころ、イエスをうらったユダは、イエスにゆうざいはんけつくだったのをってこうかいし、ぎん三十まいさいちょうたちやちょうろうたちにかえそうとして、4「わたしはつみのないひとわたし、つみおかしました」とった。しかしかれらは、「われわれったことではない。おまえもんだいだ」とった。5そこで、ユダはぎんしん殿でんんでり、くびをつってんだ。6さいちょうたちはぎんひろげて、「これはだいきんだから、しん殿でんしゅうにゅうにするわけにはいかない」とい、7そうだんのうえ、そのかねで「とうしょくにんはたけ」をい、がいこくじんにすることにした。8このため、このはたけこんにちまで「はたけ」とわれている。9こうして、げんしゃエレミヤをとおしてわれていたことがじつげんした。「かれらはぎん三十まいった。それは、みされたもの、すなわち、イスラエルのらがみしたものあたいである。10しゅがわたしにおめいじになったように、かれらはこのかねとうしょくにんはたけった。」

ピラトからじんもんされる

(マコ15 25、ルカ23 35、ヨハ18 3338

11さて、イエスはそうとくまえたれた。そうとくがイエスに、「おまえがユダヤじんおうなのか」とじんもんすると、イエスは、「それは、あなたがっていることです」とわれた。12さいちょうたちやちょうろうたちからうったえられているあいだ、これにはなにもおこたえにならなかった。13するとピラトは、「あのようにおまえしょうげんをしているのに、こえないのか」とった。14それでも、どんなうったえにもおこたえにならなかったので、そうとくじょうおもった。

けいはんけつける

(マコ15 615、ルカ23 1325、ヨハ18 3919 16

15ところで、まつりのたびごとに、そうとくみんしゅうぼうするしゅうじんひとしゃくほうすることにしていた。16そのころ、バラバ・イエスというひょうばんしゅうじんがいた。17ピラトは、ひとびとあつまってたときにった。「どちらをしゃくほうしてほしいのか。バラバ・イエスか。それともメシアといわれるイエスか。」18ひとびとがイエスをわたしたのは、ねたみのためだとかっていたからである。19いっぽう、ピラトがさいばんせきいているときに、つまからでんごんがあった。「あのただしいひとかんけいしないでください。そのひとのことで、わたしはさくゆめずいぶんくるしめられました。」20しかし、さいちょうたちやちょうろうたちは、バラバをしゃくほうして、イエスをけいしょしてもらうようにとぐんしゅうせっとくした。21そこで、そうとくが、「ふたのうち、どちらをしゃくほうしてほしいのか」とうと、ひとびとは、「バラバを」とった。22ピラトが、「では、メシアといわれているイエスのほうは、どうしたらよいか」とうと、みなは、「じゅうにつけろ」とった。23ピラトは、「いったいどんなあくはたらいたというのか」とったが、ぐんしゅうはますますはげしく、「じゅうにつけろ」とさけつづけた。24ピラトは、それじょうってもなばかりか、かえってそうどうこりそうなのをて、みずってさせ、ぐんしゅうまえあらってった。「このひとについて、わたしにはせきにんがない。おまえたちのもんだいだ。」25たみはこぞってこたえた。「そのせきにんは、われわれそんにある。」26そこで、ピラトはバラバをしゃくほうし、イエスをむちってから、じゅうにつけるためにわたした。

へいからじょくされる

(マコ15 1620、ヨハ19 23

27それから、そうとくへいたちは、イエスをそうとくかんていれてき、たいぜんいんをイエスのまわりにあつめた。28そして、イエスのているものをはぎり、あかがいとうせ、29いばらかんむりんであたませ、また、みぎあしぼうたせて、そのまえにひざまずき、「ユダヤじんおうばんざい」とって、じょくした。30また、つばきかけ、あしぼうげてあたまをたたきつづけた。31このようにイエスをじょくしたあげく、がいとうがせてもとふくせ、じゅうにつけるためにいてった。

じゅうにつけられる

(マコ15 2132、ルカ23 2643、ヨハ19 1727

32へいたちはくと、シモンというまえのキレネじんったので、イエスのじゅうかつがせた。33そして、ゴルゴタというところ、すなわち「されこうべのしょ」にくと、34にがいものをぜたぶどうしゅませようとしたが、イエスはなめただけで、もうとされなかった。35かれらはイエスをじゅうにつけると、くじをいてそのふくい、36そこにすわってりをしていた。37イエスのあたまうえには、「これはユダヤじんおうイエスである」といたざいじょうきをかかげた。38おりから、イエスといっしょふたごうとうが、ひとみぎにもうひとひだりに、じゅうにつけられていた。39そこをとおりかかったひとびとは、あたまりながらイエスをののしって、40った。「しん殿でんたおし、みってるものかみなら、ぶんすくってみろ。そしてじゅうからりてい。」41おなじように、さいちょうたちもりっぽうがくしゃたちやちょうろうたちといっしょに、イエスをじょくしてった。42にんすくったのに、ぶんすくえない。イスラエルのおうだ。いますぐじゅうからりるがいい。そうすれば、しんじてやろう。43かみたよっているが、かみこころならば、いますぐすくってもらえ。『わたしはかみだ』とっていたのだから。」44いっしょじゅうにつけられたごうとうたちも、おなじようにイエスをののしった。

イエスの

(マコ15 3341、ルカ23 4449、ヨハ19 2830

45さて、ひるの十二に、ぜんくらくなり、それが三までつづいた。46ごろ、イエスはおおごえさけばれた。「エリ、エリ、レマ、サバクタニ。」これは、「わがかみ、わがかみ、なぜわたしをおてになったのですか」というである。47そこにわせたひとびとのうちには、これをいて、「このひとはエリヤをんでいる」とものもいた。48そのうちのひとが、すぐにはしり、かい綿めんっていぶどうしゅふくませ、あしぼうけて、イエスにませようとした。49ほかのひとびとは、「て、エリヤがかれすくいにるかどうか、ていよう」とった。50しかし、イエスはふたたおおごえさけび、いきられた。51そのとき、しん殿でんまくうえからしたまでぷたつにけ、しんこり、いわけ、52はかひらいて、ねむりについていたおおくのせいなるものたちのからだかえった。53そして、イエスのふっかつのちはかからて、せいなるみやこはいり、おおくのひとびとあらわれた。54ひゃくにんたいちょういっしょにイエスのりをしていたひとたちは、しんやいろいろのごとて、じょうおそれ、「ほんとうに、このひとかみだった」とった。55またそこでは、おおぜいじんたちがとおくからまもっていた。このじんたちは、ガリラヤからイエスにしたがってをしていたひとびとである。56そのなかには、マグダラのマリア、ヤコブとヨセフのははマリア、ゼベダイのらのははがいた。

はかほうむられる

(マコ15 4247、ルカ23 5056、ヨハ19 3842

57ゆうがたになると、アリマタヤしゅっしんかねちでヨセフというひとた。このひともイエスのであった。58このひとがピラトのところにって、イエスのたいわたしてくれるようにとねがた。そこでピラトは、わたすようにとめいじた。59ヨセフはイエスのたいると、きれいなぬのつつみ、60いわったぶんあたらしいはかなかおさめ、はかぐちにはおおきないしころがしておいてった。61マグダラのマリアともうひとのマリアとはそこにのこり、はかほういてすわっていた。

ばんぺいはか

62くる、すなわち、じゅんよくじつさいちょうたちとファリサイひとびとは、ピラトのところにあつまって、63こうった。「かっひとまどわすあのものがまだきていたとき、『ぶんみっふっかつする』とっていたのを、わたしたちはおもしました。64ですから、みっまではかるようにめいれいしてください。そうでないと、たちがたいぬすし、『イエスはしゃなかからふっかつした』などとみんしゅういふらすかもしれません。そうなると、ひとびとまえよりもひどくまどわされることになります。」65ピラトはった。「あなたたちには、ばんぺいがいるはずだ。って、しっかりとらせるがよい。」66そこで、かれらはってはかいしふういんをし、ばんぺいをおいた。

ふっかつする

(マコ16 18、ルカ24 112、ヨハ20 110

28

1さて、あんそくわって、しゅうはじめのがたに、マグダラのマリアともうひとのマリアが、はかった。2すると、おおきなしんこった。しゅてん使てんからくだってちかり、いしをわきへころがし、そのうえすわったのである。3その姿すがたいなずまのようにかがやき、ころもゆきのようにしろかった。4ばんぺいたちは、おそろしさのあまりふるがり、にんのようになった。5てん使じんたちにった。「おそれることはない。じゅうにつけられたイエスをさがしているのだろうが、6あのかたは、ここにはおられない。かねてわれていたとおり、ふっかつなさったのだ。さあ、たいいてあったしょなさい。7それから、いそいでってたちにこうげなさい。『あのかたしゃなかからふっかつれた。そして、あなたがたよりさきにガリラヤにかれる。そこでおにかかれる。』たしかに、あなたがたにつたえました。」8じんたちは、おそれながらもおおいによろこび、いそいではかり、たちにらせるためにはしってった。9すると、イエスがっていて、「おはよう」とわれたので、じんたちはちかり、イエスのあしき、そのまえにひれした。10イエスはわれた。「おそれることはない。って、わたしのきょうだいたちにガリラヤへくようにいなさい。そこでわたしにうことになる。」

ばんぺいほうこくする

11じんたちがかないうちに、すうにんばんぺいみやこかえり、このごとをすべてさいちょうたちにほうこくした。12そこで、さいちょうたちはちょうろうたちとあつまってそうだんし、へいたちにがくかねあたえて、13った。「『たちがなかにやってて、われわれているあいだたいぬすんでった』といなさい。14もしこのことがそうとくみみはいっても、うまくそうとくせっとくして、あなたがたにはしんぱいをかけないようにしよう。」15へいたちはかねって、おしえられたとおりにした。このはなしは、こんにちいたるまでユダヤじんあいだひろまっている。

たちをけんする

(マコ16 1418、ルカ24 3649、ヨハ20 1923、使徒1 68

16さて、十一にんたちはガリラヤにき、イエスがしておかれたやまのぼった。17そして、イエスにい、ひれした。しかし、うたがものもいた。18イエスは、ちかってわれた。「わたしはてんいっさいけんのうさずかっている。19だから、あなたがたはって、すべてのたみをわたしのにしなさい。かれらにちちせいれいによって洗礼〔バプテスマ〕さずけ、20あなたがたにめいじておいたことをすべてまもるようにおしえなさい。わたしはわりまで、いつもあなたがたとともにいる。」

底本に節が欠けている個所の異本による訳文

17 21 しかし、このしゅのものは、いのりとだんじきによらなければかない。

18 11 ひとは、うしなわれたものをすくうためにた。

23 14 りっぽうがくしゃとファリサイひとびと、あなたたちぜんしゃこうだ。やもめのいえものにし、せかけのながいのりをする。だからあなたたちは、ひといちばいきびしいさばきをけることになる。

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