聖書 新共同訳 旧約聖書

日本聖書協会

れつ おう  

エリヤとイスラエルのおうアハズヤ

1

1アハブの、モアブはイスラエルにはんひるがえした。

2アハズヤはサマリアでおくじょうらんかんからちてびょうになり、使しゃおくして、「エクロンのかみバアル・ゼブブのところにき、このびょうなおるかどうかたずねよ」とめいじた。3いっぽうしゅ使つかいはティシュベじんエリヤにこうげた。「て、のぼってってサマリアのおう使しゃってえ。『あなたたちはエクロンのかみバアル・ゼブブにたずねようとしてかけているが、イスラエルにはかみがいないとでもうのか。4それゆえしゅはこうわれる。あなたはのぼったしんだいからりることはない。あなたはかならぬ。』」エリヤはった。

5使しゃたちがかえってたので、アハズヤは、「おまえたちはなぜかえってたのか」とたずねた。6かれらはこたえた。「ひとひとがわたしたちにいにのぼってて、こういました。『あなたたちをつかわしたおうのもとにかえってげよ。しゅはこうわれる。あなたはエクロンのかみバアル・ゼブブにたずねようとしてひとつかわすが、イスラエルにはかみがいないとでもうのか。それゆえ、あなたはのぼったしんだいからりることはない。あなたはかならぬ』と。」7アハズヤは、「おまえたちにいにのぼってて、そのようなことをげたのはどんなおとこか」とかれらにたずねた。8ごろもて、こしにはかわおびめていました」とかれらがこたえると、アハズヤは、「それはティシュベじんエリヤだ」とった。

9アハズヤはじゅうにんたいちょうを、その五十にんともにエリヤのもとにつかわした。たいちょうがエリヤのもとにのぼってくと、エリヤはやまいただきすわっていた。たいちょうが、「かみひとよ、おうが、『りてなさい』とめいじておられます」とうと、10エリヤはじゅうにんたいちょうこたえて、「わたしがかみひとであれば、てんからってて、あなたと五十にんくすだろう」とった。すると、てんからってて、たいちょうと五十にんくした。11おうふたたびもうひとじゅうにんたいちょうを、その五十にんともにエリヤのもとにつかわした。たいちょうが、「かみひとよ、おうが、『いそいでりてなさい』とめいじておられます」といかけると、12エリヤはかれらにこたえて、「わたしがかみひとであれば、てんからってて、あなたと五十にんくすだろう」とった。すると、てんからかみってて、たいちょうと五十にんくした。13おうさらに三にんじゅうにんたいちょうとその五十にんつかわした。三にんじゅうにんたいちょうのぼってて、エリヤのまえにひざまずき、こんがんしてった。「かみひとよ、どうかわたしのいのちと、あなたのしもべであるこの五十にんいのちたすけてください。14らんのように、てんからってて、さきふたじゅうにんたいちょうかれらの五十にんくしました。どうか、わたしのいのちたすけてください。」

15しゅ使つかいがエリヤに、「かれともりてけ。かれおそれるにはおよばない」とげたので、エリヤはがってかれともおうのところにりてって、16おうにこうげた。「しゅはこうわれる。『あなたはエクロンのかみバアル・ゼブブにたずねようとして使しゃつかわしたが、それはイスラエルにそのこともとめることのできるかみはいないということか。それゆえあなたはのぼったしんだいからりることはない。あなたはかならぬ。』」

17おうはエリヤがげたしゅことどおりにんで、ヨラムがかれわっておうとなった。それはユダのおう、ヨシャファトのヨラムのせいだいねんのことである。アハズヤにはむすがなかったからである。18アハズヤのおこなったせきは、『イスラエルのおうれきだい』にしるされている。

エリヤ、てんげられる

2

1しゅあらしこしてエリヤをてんげられたときのことである。エリヤはエリシャをれてギルガルをた。2エリヤはエリシャに、「しゅはわたしをベテルにまでおつかわしになるが、あなたはここにとどまっていなさい」とった。しかしエリシャは、「しゅきておられ、あなたしんきておられます。わたしはあなたをはなれません」とこたえたので、ふたはベテルにくだってった。3ベテルのげんしゃなかたちがエリシャのもとにて、「しゅきょ、あなたのしゅじんをあなたからろうとなさっているのをっていますか」とうと、エリシャは、「わたしもっています。だまっていてください」とこたえた。4エリヤは、「エリシャよ、しゅはわたしをエリコへおつかわしになるが、あなたはここにとどまっていなさい」とった。しかしエリシャは、「しゅきておられ、あなたしんきておられます。わたしはあなたをはなれません」とこたえたので、ふたはエリコにた。5エリコのげんしゃなかたちがエリシャにちかづいて、「しゅきょ、あなたのしゅじんをあなたからろうとなさっているのをっていますか」とうと、エリシャは、「わたしもっています。だまっていてください」とこたえた。6エリヤはエリシャに、「しゅはわたしをヨルダンへおつかわしになるが、あなたはここにとどまっていなさい」とった。しかしエリシャは、「しゅきておられ、あなたしんきておられます。わたしはあなたをはなれません」とこたえたので、かれらはふたかけてった。7げんしゃなか五十にんもついてった。かれらは、ヨルダンのほとりにまったエリヤとエリシャをまえにして、とおはなれてまった。8エリヤががいとういでまるめ、それでみずつと、みずゆうかれたので、かれふたかわいたつちうえわたってった。9わたわると、エリヤはエリシャにった。「わたしがあなたのもとからられるまえに、あなたのためになにをしようか。なんなりとねがいなさい。」エリシャは、「あなたのれいの二つのぶんをわたしにがせてください」とった。10エリヤはった。「あなたはむずかしいねがいをする。わたしがあなたのもとからられるのをあなたがれば、ねがいはかなえられる。もしなければ、ねがいはかなえられない。」11かれらがはなしながらあるつづけていると、よ、せんしゃうまかれてあらわれ、ふたあいだけた。エリヤはあらしなかてんのぼってった。12エリシャはこれをて、「わがちちよ、わがちちよ、イスラエルのせんしゃよ、そのへいよ」とさけんだが、もうエリヤはえなかった。エリシャはぶんころもをつかんで二つにいた。13エリヤのていたがいとうちてたので、かれはそれをひろい、ヨルダンのきしかえしてち、14ちてたエリヤのがいとうって、それでみずち、「エリヤのかみしゅはどこにおられますか」とった。エリシャがみずつと、みずゆうかれ、かれわたることができた。

15エリコのげんしゃなかたちはまえかれて、「エリヤのれいがエリシャのうえにとどまっている」とい、かれむかえにって、そのまえにひれした。16かれらはエリシャにった。「らんください。しもべたちのところに五十にんせんがいます。かれらにあなたのしゅじんさがしにかせてください。しゅれいかれはこり、どこかのやまたにとしたかもしれません。」しかしエリシャは、「かせてはならない」とこたえた。17かれらがあまりにもしつこくねがったので、「かせなさい」とうと、かれらは五十にんおくしてみっかんエリヤをさがさせたが、つけることができず、18エリコにいるエリシャのもとにかえってた。エリシャは、「くなとったではないか」とった。

エリシャの二つのせき

19このまちひとびとはエリシャのところにて、「らんのように、このまちむにはいのですが、みずわるく、もうです」とうったえた。20かれは、「あたらしいうつわってて、それにしおれなさい」とめいじた。ひとびとってると、21かれみずみなもとかけてってしおみ、「しゅはこうわれる。『わたしはこのみずきよめた。もはやここからもうこらない』」とった。22エリシャのげたことのとおり、みずきよくなってこんにちいたっている。

23エリシャはそこからベテルにのぼった。かれみちのぼってくと、まちからちいさいどもたちがかれあざけり、「はげあたまのぼってけ。はげあたまのぼってけ」とった。24エリシャがいてにらみつけ、しゅによってかれらをのろうと、もりなかから二とうくまあらわれ、どもたちのうちの四十二にんいた。25エリシャはそこからカルメルさんき、そこからサマリアにかえった。

イスラエルのおうヨラム

3

1ユダのおうヨシャファトのせいだい十八ねんに、アハブのヨラムがサマリアでイスラエルのおうとなり、十二ねんかんおうにあった。2かれしゅあくとされることをおこなったが、ただかれちちははほどではなかった。ちちつくったバアルのせきちゅうかれのぞいた。3かしかれは、イスラエルにつみおかさせたネバトのヤロブアムのつみぶんおかつづけ、それをはなれなかった。

4モアブのおうメシャはひつじいくしており、十まんびきひつじひつじまんびきぶんようもうとをみつものとしてイスラエルのおうおさめていた。5しかし、アハブがぬと、モアブのおうはイスラエルのおうはんひるがえした。6ヨラムおうただちにサマリアをて、イスラエルのすべてのひとびとどういんし、7しゅっぱつした。また使しゃをユダのおうヨシャファトにつかわし、「モアブのおうがわたしにはんひるがえしました。わたしとともにモアブにってたたかっていただけませんか」とった。ヨシャファトは、「わたしものぼります。わたしはあなたといったい、わたしのたみはあなたのたみいったい、わたしのうまはあなたのうまいったいです」とこたえ、8われわれはどのみちのぼればよいのですか」とたずねた。ヨラムは、「エドムのみちを」とこたえた。

9イスラエルのおうは、ユダのおうおよびエドムのおうともしゅっぱつしたが、かいするのになのついやし、たいれてちくのためのみずそこをついてしまった。10イスラエルのおうは、「ああ、しゅはこの三にんおうをモアブのわたすためにあつめられたのか」とった。11ヨシャファトが、「ここにはわれわれしゅむねたずねることのできるしゅげんしゃはいないのですか」とたずねると、イスラエルのおうしんひとが、「ここには、エリヤのみずそそいでいた、シャファトのエリシャがいます」とこたえた。12ヨシャファトは、「かれにはしゅことがあります」とった。イスラエルのおうは、ヨシャファトおよびエドムのおうともかれのもとにくだってった。

13エリシャはイスラエルのおうった。「わたしはあなたとどんなかかわりがあるのですか。あなたのちちげんしゃたちやははげんしゃたちのもとにきなさい。」イスラエルのおうこたえた。「いいえ、モアブのわたそうとしてこの三にんおうあつめられたのはしゅだからです。」14エリシャはった。「わたしのつかえているばんぐんしゅきておられる。わたしは、ユダのおうヨシャファトにけいいだいていなければ、あなたにはもくれず、ましていもしなかった。15いまがくそうするものれてなさい。」

がくそうするものえんそうをすると、しゅがエリシャにのぞみ、16かれった。「しゅはこうわれる。『このだにつぎつぎほりつくりなさい。』17しゅがこうわれるからである。『かぜもなく、あめもないのに、このだにみずあふれ、あなたたちはちくやくどうぶつともにそれをむ。』18これはしゅにはちいさいことである。しゅはモアブをあなたたちのにおわたしになる。19あなたたちはすべてのとりでまち、すべてのえりきのまちやぶり、すべてのゆうようたおし、すべてのいずみをふさぎ、すべてのすぐれたこういしだらけのとする。」20よくあさささものをささげるころ、よ、みずがエドムのほうからながんで、そのみずでいっぱいになった。

21モアブのひとびとみなおうたちがのぼってたことをいた。つるぎびるねんれいたっしたものがすべてしょうしゅうされ、くにざかいしゅいた。22かれらがよくあさはやきると、たいようみならしていた。モアブのひとびとまえのようにあかみずた。23かれらは、「これはだ。おうたちはぶんたちどうしであらそい、ったにちがいない。モアブよ、いまこそうばうときだ」とい、24イスラエルのじんえいとつにゅうしたが、イスラエルはがってモアブをむかち、モアブははいそうした。イスラエルはかれらにおそいかかり、モアブをった。25かれらはまちかいし、すべてのよくこうみながそれぞれんだいしたし、すべてのいずみをふさぎ、すべてのゆうようたおした。のこったのは、キル・ハレセトのいしだけであった。それもとうせきものかこまれ、こうげきされた。26モアブのおうたたかいがぶんちからおよばないものになってきたのをて、つるぎたずさえたへい七百にんれ、エドムのおうかってとっしんしようとしたが、たせなかった。27そこでかれは、ぶんわっておうとなるはずのちょうなんれてて、じょうへきうえくすいけにえとしてささげた。イスラエルにたいしてはげしいいかりがこり、イスラエルはそこをげてぶんくにかえった。

エリシャのせき

4

1げんしゃなかつまひとがエリシャにたすけをもとめてさけんだ。「あなたのしもべであるわたしのおっとんでしまいました。ごぞんじのようにあなたのしもべしゅおそうやまひとでした。ところがさいけんしゃてわたしのどもふたり、れいにしようとしています。」2エリシャが、「なにをしてあげられるだろうか。あなたのいえなにがあるのかなさい」とうながすと、かのじょは、「あぶらつぼ一つのほか、はしためのいえにはなにもありません」とこたえた。3かれった。「そとってきんじょひとびとみなからうつわりてなさい。からうつわをできるだけたくさんりてなさい。4いえかえったら、めてどもたちといっしょじこもり、そのうつわのすべてにあぶらそそぎなさい。いっぱいになったものはわきくのです。」

5かのじょはエリシャのもとからくと、めてどもたちといっしょじこもり、どもたちがうつわってると、それにあぶらそそいだ。6うつわがどれもいっぱいになると、かのじょは、「もっとうつわっておいで」とどもったが、「うつわはもうない」とどもこたえた。あぶらまった。7かのじょかみひとのもとにってそのことをらせると、かれった。「そのあぶらりにき、さいはらいなさい。あなたとどもたちはそののこりでせいかつしていくことができる。」

8ある、エリシャはシュネムにった。そこにひとゆうふくじんがいて、かれめ、しょくすすめた。らいかれはそこをとおるたびに、ってしょくをするようになった。9かのじょおっとった。「いつもわたしたちのところにおいでになるあのかたは、せいなるかみひとであることがかりました。10あのかたのためにかいじょうかべかこったちいさなつくり、しんだいつくえしょくだいそなえましょう。おいでのときはそこにはいっていただけます。」11ある、エリシャはそこにて、そのかいじょうはいってよこになり、12じゅうしゃゲハジに、「あのシュネムのじんびなさい」とめいじた。ゲハジがぶと、かのじょかれまえった。13エリシャはゲハジにった。「かのじょつたえなさい。『あなたはわたしたちのためにこのようになにごとにもこころくだいてくれた。あなたのためになにをしてあげればよいのだろうか。おうぐんれいかんはなしてほしいことがなにかあるのか。』」かのじょは、「わたしはどうぞくものかこまれてなにそくなくらしています」とこたえた。14エリシャは、「かのじょのためになにをすればよいのだろうか」とうので、ゲハジは、「かのじょにはどもがなく、おっととしっています」とこたえた。15そこでエリシャはかのじょぶようにめいじた。ゲハジがびにったので、かのじょぐちった。16エリシャは、「らいねんいまごろ、あなたはおとこいている」とげた。かのじょこたえた。「いいえ、わたしのしゅじんかみひとよ、はしためをあざむかないでください」とこたえた。17しかし、このじんごもり、エリシャがげたとおりよくねんおなじころ、おとこんだ。

18そのおおきくなったが、あるれをするひとびとともにいたちちのところにったとき、19あたまが、あたまが」とった。ちちじゅうしゃに、「このははおやのところにいてってくれ」とったので、20じゅうしゃはそのははおやのところにいてった。そのははひざうえでじっとしていたが、ひるごろんでしまった。21かのじょのぼってってかみひとしんだいにそのよこたえ、めてた。22それからおっとび、「じゅうしゃひとろば一とうをわたしのためにしてください。かみひとのもとにいそいでって、すぐにもどってます」とった。23おっとは、「どうして、きょそのひとのもとにくのか。しんげつでもあんそくでもないのに」とったが、「ってまいります」とかのじょい、24ろばにくらき、じゅうしゃに、「づないてすすんできなさい。わたしがめいじないかぎりすすむのをやめてはいけません」とめいじた。25こうしてかのじょかけ、カルメルさんにいるかみひとのもとにた。かみひととおくからかのじょて、じゅうしゃゲハジにった。「よ、あのシュネムのじんだ。26すぐにはしってってかのじょむかえ、『おわりありませんか、しゅじんはおわりありませんか。おさんはおわりありませんか』とあいさつしなさい。」かのじょは、「わりはございません」とこたえたが、27やまうえにいるかみひとのもとにて、そのあしにすがりついた。ゲハジはちかってはなそうとしたが、かみひとった。「そのままにしておきなさい。かのじょはひどくくるしんでいる。しゅはそれをわたしにかくしてらされなかったのだ。」28するとかのじょった。「わたしがあなたにどももとめたことがありましょうか。わたしをあざむかないでくださいともうげたではありませんか。」29そこでエリシャはゲハジにめいじた。「こしおびめ、わたしのつえってきなさい。だれかにってもあいさつしてはならない。まただれかがあいさつしてもこたえてはならない。おまえはわたしのつえをそのどもかおうえきなさい。」30そのどもははおやが、「しゅきておられ、あなたしんきておられます。わたしはけっしてあなたをはなれません」とったので、エリシャはがり、かのじょあとについてった。31ゲハジはふたよりさきって、つえをそのどもかおうえいたが、こえさず、なんはんのうしめさなかったので、かえしてエリシャにい、「どもましませんでした」とげた。32エリシャがいえいてみると、かれしんだいどもんでよこたわっていた。33かれなかはいってじ、ふただけになってしゅいのった。34そしてエリシャはしんだいがって、どもうえし、ぶんくちどもくちに、どもに、どもかさねてかがみむと、どもからだあたたかくなった。35かれがり、いえなかをあちこちあるまわってから、ふたたしんだいがってどもうえにかがみむと、どもは七かいくしゃみをしてひらいた。36エリシャはゲハジをび、「あのシュネムのじんびなさい」とった。ゲハジにばれてかのじょがエリシャのもとにると、エリシャは、「あなたのりなさい」とった。37かのじょちかづいてエリシャのあしもとにをかがめ、にひれし、ぶんどもってった。

38エリシャはギルガルにかえった。そのきんわれていた。げんしゃなかたちがかれまえすわっていたときのこと、かれじゅうしゃに、「おおきななべにかけ、げんしゃなかたちのためにものつくりなさい」とめいじた。39かれらのひとくさみにき、せいのつるくさつけ、そこからせいのうりをうわいっぱいにあつめてかえってた。かれらはそれがなんであるかをらなかったので、きざんでものなべれ、40ひとびとべさせようとよそった。だが、そのものくちにしたとき、ひとびとさけんで、「かみひとよ、なべにはどくはいっています」とった。かれらはそれをべることができなかった。41エリシャは、「むぎってるように」とめいじ、それをなべれてから、「よそってひとびとべさせなさい」とうと、なべにはゆうがいなものはなくなっていた。

42ひとおとこがバアル・シャリシャからはつもののパン、おおむぎパン二十あたらしいこくもつふくろれてかみひとのもとにってた。かみひとは、「ひとびとあたえてべさせなさい」とめいじたが、43使つかいは、「どうしてこれを百にんひとびとあたえることができましょう」とこたえた。エリシャはふたためいじた。「ひとびとあたえてべさせなさい。しゅわれる。『かれらはべきれずにのこす。』」44使つかいがそれをくばったところ、しゅことのとおりかれらはべきれずにのこした。

5

1アラムのおうぐんれいかんナアマンは、しゅくんおもんじられ、られていた。しゅがかつてかれもちいてアラムにしょうあたえられたからである。このひとゆうであったが、おもびょうわずらっていた。2アラムじんがかつてたいへんせいしてしゅつどうしたとき、かれらはイスラエルのからひとしょうじょりょとしてれてて、ナアマンのつま使つかいにしていた。3しょうじょおんなしゅじんった。「しゅじんさまがサマリアのげんしゃのところにおいでになれば、そのおもびょうをいやしてもらえるでしょうに。」4ナアマンがしゅくんのもとにき、「イスラエルのからむすめがこのようなことをっています」とつたえると、5アラムのおうった。「くがよい。わたしもイスラエルのおうがみおくろう。」こうしてナアマンはぎん十キカル、きん六千シェケル、えのふくちゃくたずさえてかけた。6かれはイスラエルのおうがみってった。そこには、こうしたためられていた。

いま、このがみをおとどけするとともに、しんナアマンをおくり、あなたにたくします。かれおもびょうをいやしてくださいますように。」7イスラエルのおうはこのがみむと、ころもいてった。「わたしがひところしたりかしたりするかみだとでもうのか。このひとびょうおとこおくりつけていやせとう。よくかんがえてみよ。かれはわたしにいがかりをつけようとしているのだ。」

8かみひとエリシャはイスラエルのおうころもいたことをき、おうのもとにひとつかわしてった。「なぜあなたはころもいたりしたのですか。そのおとこをわたしのところによこしてください。かれはイスラエルにげんしゃがいることをるでしょう。」

9ナアマンはすうとううまともせんしゃってエリシャのいえて、そのぐちった。10エリシャは使つかいのものをやってこうわせた。「ヨルダンがわって七たびあらいなさい。そうすれば、あなたのからだもともどり、きよくなります。」11ナアマンはいかってそこをり、こうった。「かれみずかて、わたしのまえち、かれかみしゅび、かんうえうごかし、びょうをいやしてくれるものとおもっていた。12スラエルのどのながれのみずよりもダマスコのかわアバナやパルパルのほういではないか。これらのかわあらってきよくなれないというのか。」かれひるがえして、ふんがいしながらってった。13しかし、かれらいたちがちかづいてていさめた。「わがちちよ、あのげんしゃたいへんなことをあなたにめいじたとしても、あなたはそのとおりなさったにちがいありません。あのげんしゃは、『あらえ、そうすればきよくなる』とっただけではありませんか。」14ナアマンはかみひとことどおりにくだってって、ヨルダンに七たびひたした。かれからだもともどり、ちいさいどもからだのようになり、きよくなった。

15かれずいいんぜんいんれてかみひとのところにかえし、そのまえった。「イスラエルのほか、このかいのどこにもかみはおられないことがかりました。いまこのしもべからのおくものをおりください。」16かみひとは、「わたしのつかえているしゅきておられる。わたしはらない」と退たいした。ナアマンはかれいてらせようとしたが、かれことわった。17ナアマンはった。「それなら、らば二とうわせることができるほどのつちをこのしもべにください。しもべこんしゅがいかみがみくすささものやそののいけにえをささげることはしません。18ただし、このことについてはしゅしもべゆるしてくださいますように。わたしのしゅくんがリモンのしん殿でんってひれすとき、わたしはかいえをさせられます。そのとき、わたしもリモンのしん殿でんでひれさねばなりません。わたしがリモンのしん殿でんでひれすとき、しゅがそのことについてこのしもべゆるしてくださいますように。」19エリシャはかれに、「あんしんしてきなさい」とった。

ナアマンがエリシャとわかれて、すこったとき、20かみひとエリシャのじゅうしゃゲハジは、「わたしのしゅじんは、あのアラムじんナアマンがってたものをなにらずにかえしてしまった。しゅきておられる。かれいかけてなにかもらってこよう」とって、21ナアマンのあとった。ナアマンはかれあとってるのをて、せんしゃからり、かれむかえ、「どうかなさいましたか」とたずねた。22かれこたえた。「なんでもありません。わたしのしゅじんがわたしをつかわしてこういました。『いまがたげんしゃなかわかものふたエフライムのさんからいた。かれらにぎん一キカルとえのふくちゃくあたえてほしい。』」23ナアマンは、「どうぞ、二キカルってください」とってしきりにすすめ、二つのふくろぎん二キカルをめ、えのふくちゃくえて、ぶんじゅうしゃふたわたした。かれらはそれをち、ゲハジのさきってすすんだ。24オフェルにいたとき、ゲハジはかれらからそれらをっていえにしまいみ、かれらをかえした。かれらはってった。25かれしゅじんのところにつと、エリシャは、「ゲハジ、おまえはどこにっていたのか」とった。ゲハジは、「しもべはどこにもっていません」とこたえたが、26エリシャはった。「あのひとせんしゃからりてかえし、おまえむかえたとき、わたしのこころがそこにっていなかったとでもうのか。いまぎんけ、ふく、オリーブのやぶどうばたけひつじうしだんじょれいときであろうか。27ナアマンのおもびょうがおまえとおまえそんにいつまでもまといつくことになるのに。」ゲハジはおもびょうゆきのようになり、エリシャのまえからった。

6

1げんしゃなかたちがエリシャにった。「らんのように、わたしたちがあなたとともんでいるこのしょは、わたしたちにはせますぎます。2ヨルダンにき、はりにするざいもくかくぽんずつってて、わたしたちのしょつくりましょう。」エリシャは、「きなさい」とった。3ひとが、「どうぞあなたもわたしたちといっしょてください」とたのんだので、「わたしもこう」とって、4エリシャもかれらとともった。かれらはヨルダンにて、した。5そのうちのひとはりにするたおしているとき、てつおのみずなかちてしまった。かれは、「ああ、しゅじんよ、あれはものなのです」とさけんだ。6かみひとは、「どこにちたのか」とたずね、そのしょしめされると、えだってそこにげた。するとてつおのがった。7ひろげよ」とわれて、そのひとばし、それをった。

アラムぐんはい退たい

8アラムのおうがイスラエルとたたかっていたときのことである。おうしんあつめてきょうし、「これこれのところにじんろう」とった。9しかし、かみひとはイスラエルのおうのもとにひとつかわし、「そのしょとおらないようにちゅうせよ。アラムぐんがそこにくだってている」とわせた。10イスラエルのおうかみひとらせたところにひとおくった。エリシャがけいこくしたので、おうはそこをけいかいするようになった。これは一や二のことではなかった。11アラムのおうこころはこのことによってくるい、しんたちをんで、「われわれなかのだれがイスラエルのおうつうじているのか、わたしにげなさい」とった。12しんひとこたえた。「だれもつうじていません。わがしゅくんおうよ、イスラエルにはげんしゃエリシャがいて、あなたがしんしつはなことまでイスラエルのおうらせているのです。」13アラムのおうった。「って、かれがどこにいるのか、るのだ。わたしはかれらえにひとおくる。」こうしておうに、「かれはドタンにいる」というらせがもたらされた。14おうは、ぐんせんしゃ、それにたいぐんをそこにけた。かれらはなかとうちゃくし、そのまちほうした。

15かみひと使つかいがあさはやきてそとてみると、ぐんせんしゃったぐんたいまちほうしていた。じゅうしゃった。「ああ、しゅじんよ、どうすればいいのですか。」16するとエリシャは、「おそれてはならない。わたしたちとともにいるものほうが、かれらとともにいるものよりおおい」とって、17しゅいのり、「しゅよ、かれひらいてえるようにしてください」とねがった。しゅじゅうしゃひらかれたので、かれうませんしゃがエリシャをかこんでやまちているのをた。

18アラムぐんくだってたので、エリシャがしゅいのって、「このほうたみってをくらましてください」とうと、しゅはエリシャのことどおりかれらをってをくらまされた。19エリシャはかれらに、「これはあなたたちのみちではない。これはあなたたちのもとめるまちではない。わたしについてなさい。あなたたちのさがしているひとのところへわたしがれてってあげよう」とって、かれらをサマリアにれてった。20かれらがサマリアにくと、エリシャは、「しゅよ、かれらのひらいてえるようにしてください」とった。しゅかれらのひらかれ、かれらはえるようになったが、たのはぶんたちがサマリアのなかにいるということであった。21イスラエルのおうかれらをて、エリシャに、「わたしのちちよ、わたしがころしましょうか、ころしましょうか」とったが、22エリシャはこたえた。「ころしてはならない。あなたはりょとしたものつるぎゆみころすのか。かれらにパンとみずあたえてしょくをさせ、かれらのしゅくんのもとにかせなさい。」23そこでおうかれらのためにだいえんかいもよおした。かれらはべてんだのちぶんたちのしゅくんのもとにかえってった。アラムのたいは二とイスラエルのなかった。

24そののち、アラムのおうベン・ハダドはぜんぐんしょうしゅうし、のぼってて、サマリアをほうした。25サマリアはだいきんわれていたが、それにほうくわわって、ろばのあたま一つがぎん八十シェケル、はとふんぶんの一カブが五シェケルでられるようになった。26イスラエルのおうじょうへきうえとおってくと、ひとおんなかれかってさけんだ。「わがしゅくんおうよ、すくってください。」27おうった。「しゅすくってくださらなければ、どのようにしてわたしがあなたをすくえよう。むぎにあるものによってか、それともさかぶねにあるものによってか。」28おうさらに、「なにがあったのか」とたずねると、かのじょった。「このおんながわたしに、『あなたのどもをください。きょそのべ、はわたしのどもべましょう』とうので、29わたしたちはわたしのどもべました。しかしそのよくじつ、わたしがこのおんなに、『あなたのどもをください。そのべましょう』といますと、このおんなぶんどもかくしてしまったのです。」30おうはこのおんなはなしいて、ころもいた。おうじょうへきうえとおっていたので、それがたみえた。おうはだあらぬのであった。31おうった。「シャファトのエリシャのくびきょかれについているなら、かみいくにもわたしをばっしてくださるように。」

32エリシャはぶんいえすわり、ちょうろうたちもいっしょすわっていた。おうかれけてひとつかわしたが、この使しゃまえに、かれちょうろうたちにった。「かりますか。あのひとごろしはわたしのくびをはねるためにひとつかわしました。よ、使しゃたら、じ、のところでそのひとかえしてください。そのあとに、かれしゅくんあしおとこえるではありませんか。」33エリシャがまだかれらとはなしているうちに、使しゃかれのところにくだってった。「このこうしゅによってこされた。もはやしゅなにたいできるのか。」

7

1エリシャはった。「しゅこときなさい。しゅはこうわれる。『いまごろ、サマリアのじょうもんじょうとうむぎ一セアが一シェケル、おおむぎ二セアが一シェケルでられる。』」2おうかいえをしていたじゅうかみひとこたえた。「しゅてんまどつくられたとしても、そんなことはなかろう。」エリシャはった。「あなたはぶんでそれをる。だが、それをべることはない。」

3じょうもんぐちおもびょうわずらものが四にんいて、たがいにった。「どうしてわたしたちはぬまでここにすわっていられようか。4まちはいろうとってみたところで、まちきんわれていて、わたしたちはそこでぬだけだし、ここにすわっていてもぬだけだ。そうならアラムのじんえいとうこうしよう。もしかれらがかしてくれるなら、わたしたちはびることができる。もしわたしたちをころすなら、ぬまでのことだ。」5ゆうれに、かれらはアラムのじんえいこうとがったが、アラムのじんえいはずれまでたところ、そこにはだれもいなかった。

6しゅせんしゃおとぐんおとたいぐんおとをアラムのじんえいひびわたらせられたため、かれらは、「よ、イスラエルのおうわれわれめるためにヘトじんしょおうやエジプトのしょおうばいしゅうしたのだ」とい、7ゆうれにってった。かれらはてんまくうまもろばもて、じんえいをそのままにして、いのちしんでった。

8おもびょうわずらっているものたちはじんえいはずれまでて、一つのてんまくはいり、いしたのちぎんきんふくはこしてかくした。かれらはまたもどっててんまくはいり、そこからもはこしてかくした。9かれらはたがいにった。「わたしたちはこのようなことをしていてはならない。このらせのだ。わたしたちがだまってあさのぼるまでっているなら、ばつけるだろう。さあって、おうひとびとらせよう。」10かれらはってまちもんえいび、こうつたえた。「わたしたちはアラムのじんえいってましたが、そこにはだれもいませんでした。そこにはひとこえもなく、ただうまやろばがつながれたままで、てんまくもそのままでした。」11もんえいたちはさけんで、このらせをなかおうひとびとらせた。

12なかおうきてしんたちにった。「アラムぐんわれわれたいしてはかっていることをおしえよう。われわれえているのをって、かれらはじんえいかくれ、『イスラエルじんまちからたら、かれらをりにし、まちろう』とおもっているのだ。」13しんひとがそれにこうこたえた。「ここにのこっているうまなかから五とうえらび、それにひとせてていさつおくりましょう。かれらも、ここにのこっているイスラエルのすべてのみんしゅう、またすでさいげたイスラエルのすべてのみんしゅうおなうんめいにあるのです。」14こうして、かれらがうまと二だいせんしゃえらぶと、おうは、「っててくるように」とめいじて、アラムのぐんぜいあとわせた。15かれらはアラムぐんあとって、ヨルダンまでたが、そのみちはどこもアラムぐんあわてててたるいちていた。使つかいのものたちはかえっててこのことをおうほうこくした。

16そこでたみってアラムのじんえいりゃくだつをほしいままにし、しゅことどおりじょうとうむぎ一セアが一シェケル、おおむぎ二セアが一シェケルでられるようになった。17おうぶんかいえをしていたれいじゅうじょうもんかんたらせたが、かれじょうもんたみたおされてんだ。おうかみひとのところにくだってったときに、かみひとげたとおりであった。18かみひとおうに、「いまごろ、サマリアのじょうもんおおむぎ二セアが一シェケル、じょうとうむぎ一セアが一シェケルでられるようになる」とうと、19そのじゅうかみひとに、「しゅてんまどつくられたとしても、そんなことはなかろう」とこたえたので、エリシャは、「あなたはぶんでそれをる。だが、それをべることはない」とった。20それがそのとおりにじつげんし、かれもんたみたおされてんだ。

シュネムのじんへのへんさい

8

1エリシャは、かつてそのどもかえらせてやったことのあるじんった。「あなたはぞくともり、めるところうつみなさい。しゅきんこし、それはこのにもおよんで七ねんつづくからだ。」2じんただちにかみひとことどおりにこうどうし、ぞくともり、ペリシテじんに七ねんかんんだ。3ねんたってから、そのじんはペリシテじんからかえり、おうのもとにぶんいえはたけへんかんもとめてうったた。4そのとき、おうかみひとじゅうしゃゲハジにはなしかけ、「エリシャのおこなったおおいなるわざをすべてかたかせてくれ」とっていた。5かみひとにんかえらせたことをゲハジがおうかたかせていると、ちょうどそのとき、かつてどもかえらせてもらったじんが、ぶんいえはたけのことでうったえにたのであった。ゲハジは、「わたしのしゅくんおうよ、これがそのじんです。またこれがそので、エリシャはこのかえらせたのです」とった。6じんおうもとめにおうじてそのじつかたった。そこでおうかのじょのために、ひとかんがんつぎのようにめいじた。「このじんものをすべてかえしなさい。またこのあとにしたからいまいたるまでのはたけのすべてのしゅうかくかえしなさい。」

ダマスコでのエリシャのげん

7エリシャがダマスコにたとき、アラムのおうベン・ハダドはびょうであった。「かみひとがここにた」とらせるものがあって、8おうはハザエルにった。「おくものってかみひとむかえにき、わたしのこのびょうなおるかどうか、かれとおしてしゅむねたずねよ。」9ハザエルはおくものとしてダマスコのすべてのあるものをらくだ四十とうせてたずさえ、エリシャをむかえにった。かれはエリシャのまえってった。「あなたの、アラムのおうベン・ハダドがわたしをあなたにつかわしました。このびょうなおるかどうかとっています。」10エリシャはった。「っておううがいい。『あなたはかならなおる』と。しかし、しゅかれかならぬことをわたしにしめされた。」11かみひとは、ハザエルがるほど、じっとかれつめ、そしてしたので、12ハザエルは、「どうしてあなたはかれるのですか」とたずねた。エリシャはこたえた。「わたしはあなたがイスラエルのひとびとわざわいをもたらすことをっているからです。あなたはそのとりではなち、わかものつるぎにかけてころし、おさなちつけ、にんきます。」13ハザエルは、「このしもべ、このいぬにどうしてそんなだいそれたことができましょうか」とったが、エリシャは、「しゅはあなたがアラムのおうになることをわたしにしめされた」とこたえた。14かれはエリシャのもとをはなれ、ぶんしゅくんのところにかえると、おうは、「エリシャはおまえなんったか」とたずねたので、「かならなおるとかれいました」とこたえた。15しかしよくじつかれぬのってみずひたし、おうかおおおったので、おうんだ。ハザエルがかれわっておうとなった。

ユダのおうヨラム

16イスラエルのおうアハブのヨラムのせいだいねんに、──ヨシャファトがユダのおうであったが──ユダのおうヨシャファトのヨラムがおうとなった。17かれは三十二さいおうとなり、八ねんかんエルサレムでおうにあった。18かれはアハブのむすめつまとしていたので、アハブのいえおこなったように、イスラエルのおうたちのみちあゆみ、しゅあくとされることをおこなった。19しかし、しゅはそのしもべダビデのゆえに、ユダをほろぼそうとはされなかった。しゅは、ダビデとそのそんえずともしあたえるとやくそくされたからである。

20ヨラムのせいに、エドムがユダにはんひるがえしてそのはいからだっし、ぶんたちのおうてた。21ヨラムはぜんせんしゃたいひきいてツァイルにすすみ、しゅうこころみて、ぶんほうするエドムへいとそのせんしゃたいちょうたちをやぶった。しかし、そのたみぶんてんまくかえった。22こうしてエドムはユダにはんひるがえしてそのはいからだっし、こんにちいたっている。そのころ、どうにリブナがはんひるがえした。

23ヨラムのせきかれおこなったすべてのことは、『ユダのおうれきだい』にしるされている。24ヨラムはせんともねむりにつき、せんともにダビデのまちほうむられた。そのアハズヤがヨラムにわっておうとなった。

ユダのおうアハズヤ

25イスラエルのおう、アハブのヨラムのせいだい十二ねんに、ユダのおうヨラムのアハズヤがおうとなった。26アハズヤは二十二さいおうとなり、一ねんかんエルサレムでおうにあった。そのははをアタルヤといい、イスラエルのおうオムリのまごむすめであった。27アハズヤはこのようにアハブのいえいんせきかんけいにあったため、アハブのいえみちあゆみ、アハブのいえおなじようにしゅあくとされることをおこなった。28かれはアハブのヨラムとともにアラムのおうハザエルとたたかうため、ラモト・ギレアドにった。しかし、アラムへいがヨラムにきずわせた。29ヨラムおうは、アラムのおうハザエルとのラマにおけるたたかいでアラムへいわされたきずをいやすため、イズレエルにもどった。ユダのおう、ヨラムのアハズヤは、びょうしょうにあるアハブのヨラムをうため、イズレエルにくだってった。

イエフのほん

9

1げんしゃエリシャはげんしゃなかひとんでった。「こしおびめ、にこのあぶらつぼって、ラモト・ギレアドにきなさい。2そこにいたら、ニムシのまごでヨシャファトのであるイエフにいなさい。あなたははいってかれをそのなかあいだからたせ、おくれてき、3あぶらつぼってかれあたまそそいでいなさい。『しゅはこうわれる。わたしはあなたにあぶらそそぎ、あなたをイスラエルのおうとする』と。そしてけてげてなさい。ぐずぐずしていてはならない。」

4そのわかものげんしゃじゅうしゃはラモト・ギレアドにった。5かれがそこにくと、ぐんちょうたちがせきいていた。かれが、「しょうぐん、あなたにもうげたいことがあります」とうと、イエフは、「われわれのうちのだれたいしてか」とかえした。かれは、「しょうぐん、あなたにたいしてです」とこたえた。6イエフはっていえはいってた。わかものかれあたまあぶらそそいでった。「イスラエルのかみしゅはこうわれる。『わたしはあなたにあぶらそそぎ、あなたをしゅたみイスラエルのおうとする。7あなたはあなたのしゅくんアハブのいえたねばならない。こうしてわたしはイゼベルのにかかったわたしのしもべたち、げんしゃたちの、すべてのしゅしもべたちのふくしゅうをする。8アハブのいえぜんめつする。わたしは、イスラエルにおいてしばられているものはなたれているものも、アハブにぞくするだんをすべてほろぼし、9アハブのいえをネバトのヤロブアムのいえのようにし、アヒヤのバシャのいえのようにする。10いぬがイズレエルのしょゆうでイゼベルをい、かのじょほうむものはいない。』」かれけてった。

11イエフがしゅくんしんたちのところにくと、かれらは、「どうだった。なぜあのくるったおとこがあなたをたずねてたのか」といた。イエフは、「あのおとこだれで、なにったのか、あなたたちにはかっているはずだ」とこたえたが、12かれらはった。「それはちがう。われわれによくせつめいしてくれ。」そこでかれった。「あのおとこはわたしにこのようにげた。『しゅはこうわれる。わたしはあなたにあぶらそそぎ、あなたをイスラエルのおうとする。』」13かれらはおのおのいそいでうわぎ、かいだんうえにいたかれあしもとにき、つのぶえいて、「イエフがおうになった」とせんげんした。

14ニムシのまごでヨシャファトのであるイエフは、ヨラムにたいしてほんこした。──ヨラムはぜんイスラエルをひきい、アラムのおうハザエルにたいして、ラモト・ギレアドのぼうえいたったが、15アラムのおうハザエルとのたたかいでアラムへいきずわされ、それをいやすためイズレエルにもどっていた。──イエフはった。「もしあなたたちがほんでいるなら、だれもこのまちしてイズレエルにらせにってはならない。」16それから、イエフはせんしゃってイズレエルにかった。ヨラムがそこでとこしていたからである。またユダのおうアハズヤがヨラムをいにくだってていた。

17イズレエルのとううえにはりがっていたが、イエフのぐんぜいちかづいてるのて、「ぐんぜいえます」とった。ヨラムは、「へいひとえらんでむかえにかせ、どうちゅうだったか、たずねさせよ」とめいじた。18へいむかえにって、「おうが、どうちゅうでしたかとたずねておられます」とつたえた。しかしイエフは、「どうちゅうであったかどうか、おまえなんのかかわりがあるのか。わたしのうしろにまわれ」とった。いっぽうりは、「使つかいのものかれらのところにったままかえってません」とらせた。19ヨラムはへいをもうひとつかわした。かれかれらのところにって、「おうが、どうちゅうでしたかとたずねておられます」とつたえた。しかし、イエフは、「どうちゅうであったかどうか、おまえなんのかかわりがあるのか。わたしのうしろにまわれ」とった。20りはまた、「かれらのところにったままかえってません。あのせんしゃはしらせかたはニムシのイエフのはしらせかたています。くるったようにはしらせているからです」とほうこくした。21ヨラムは、「うまをつなげ」とめいじた。せんしゃうまがつながれると、イスラエルのおうヨラムとユダのおうアハズヤは、それぞれぶんせんしゃってった。かれらはイエフをむかえようとしてき、イズレエルじんナボトのしょゆうかれった。22ヨラムはイエフをると、「イエフ、どうちゅうだったか」とたずねたが、イエフはこたえた。「あなたのははイゼベルのかんいんとまじないがさかんにおこなわれているのに、なにか。」23ヨラムはづなかえしてし、アハズヤに、「アハズヤよ、うらりだ」とさけんだ。24イエフはゆみり、ヨラムのうでうであいだた。しんぞうき、かれせんしゃなかくずちた。25イエフはじゅうビドカルにった。「かれをイズレエルじんナボトのしょゆうはたけはこんでてよ。わたしがおまえともうまってかれちちアハブにしたがってったとき、しゅがこのたくせんさずけられたことをおもこせ。26『わたしはきのナボトのとそのらのたしかにた』としゅわれた。また、『わたしはこのしょゆうであなたにほうふくする』としゅわれた。いましゅことどおり、かれをそのしょゆうはこんでてよ。」

27ユダのおうアハズヤはこれをて、ベト・ガンのみちとおってげた。イエフはそのあとい、「かれってしまえ」とめいじた。アハズヤは、イブレアムのちかくのグルのさかせんしゃなかきずい、メギドまでげて、そこでんだ。28かれしんたちはそのたいくるませてエルサレムにはこび、ダビデのまちかれはかせんともほうむった。29アハブのヨラムのせいだい十一ねんに、アハズヤはユダのおうとなった。

30イエフがイズレエルにたとき、イゼベルはそれをいて、しょうをし、かみい、まどからろしていた。31イエフがじょうもんはいってると、「しゅじんごろしのジムリ、でいらっしゃいますか」とった。32かれまどげ、「わたしのかたになるものだれだ、だれだ」とうと、二、三にんかんがんろしたので、33「そのおんなとせ」とった。かれらがイゼベルをとしたので、そのかべうまり、うまかのじょみつけた。34かれいえはいってしょくをしてからった。「あののろわれたおんなめんどうてやれ。かのじょおうじょだったのだから、ほうむってやれ。」35だが、ひとびとほうむろうとしてくと、がいこつりょうあしりょうくびしかなかった。36かれらがかえって、そのことをらせると、イエフはった。「これはしゅことのとおりだ。しゅはそのしもべティシュベじんエリヤによってこうわれた。『イゼベルのにくは、イズレエルのしょゆういぬわれ、37イゼベルのたいはイズレエルのしょゆうはたけおもてにまかれたやしのようになり、これがイゼベルだとはだれもえなくなる。』」

10

1アハブのどもが七十にんサマリアにいた。イエフはがみいてサマリアにおくり、まちどうしゃちょうろうたちとアハブのどもよういくしゃたちにこうつたえた。2いまこのがみとどいたら、あなたたちのもとにはあなたたちのしゅくんども、それにせんしゃぐん、およびとりでまちがあるのだから、3そのしゅくんどもなかからもっとすぐれたただしいじんぶつえらんで、ちちおうにつけ、あなたたちのしゅくんいえのためにたたかえ。」4かれらはおおいにおそれ、「ふたおうでさえかれかえなかったのに、どうしてわれわれかうことができよう」とった。5そこできゅうていちょうまちちょうちょうろうよういくしゃたちはイエフにひとおくってこうわせた。「わたしたちはあなたのしもべです。あなたがおめいじになることはなんでもいたします。わたしたちにはだれをもおうとしててるつもりがありません。あなたのいとうつることをなさってください。」6イエフはかれらにもう一つうがみいて、こうった。「もしあなたたちがわたしのかたをし、わたしのめいれいしたがうなら、あなたたちのしゅくんどもたちのくびり、いまごろ、イズレエルにいるわたしのもとにってなさい。」七十にんおうたちは、それぞれそのよういくたっていたまちゆうりょくしゃたちのところにいたが、7このがみとどくと、かれらはおうたちをらえ、七十にんのこらずころし、そのくびかごれ、イズレエルにいるイエフのもとにおくった。8使しゃが、「おうくびとどけられました」とらせにると、イエフは、「そのくびは二つのやまんで、みょうちょうまでまちぐちにさらしておけ」とめいじた。9よくあさかれはそこにってち、すべてのたみった。「あなたたちにつみはない。わたしはしゅくんたいしてほんこし、かれころした。だが、このものたちすべてをころしたのはだれか。10ただ、このことだけはっておくがいい。しゅがアハブのいえたいしておげになったしゅことは一つもちることがない。しゅはそのしもべエリヤによっておげになったことをじつげんされた。」11こうしてイエフは、イズレエルにのこっていたアハブのいえものおよびアハブについていたゆうりょくしゃしんゆうさいみなころし、ひとのこさなかった。

12イエフはってサマリアにかったが、ちゅうベト・エケド・ロイムで、13ユダのおうアハズヤのうちものたちにった。「あなたたちはだれか」とたずねると、かれらは、「わたしたちはアハズヤのうちものです。おうたち、おうどもたちのあんいにくところです」とこたえた。14かれは、「このものたちをみなりにせよ」とめいじた。かれらをりにして、ベト・エケドのみずめのところで、かれら四十二にんころし、ひとのこさなかった。

15イエフがそこをすすんでくと、かれむかえにたレカブのヨナダブにった。イエフはかれあいさつしてった。「わたしのこころがあなたのこころたいしてせいじつであるように、あなたのこころせいじつですか。」ヨナダブはこたえた。「そのとおりです。」イエフが、「そのとおりなら、してください」とったので、ヨナダブがすと、イエフはかれげてぶんせんしゃせ、16いっしょて、しゅたいするわたしのじょうねつてください」とった。ふたかれせんしゃいっしょり、17サマリアにった。かれしゅがエリヤにおげになったことのとおり、サマリアでアハブのいえものをことごとくころし、いちぞくぜんめつさせた。

18イエフはすべてのたみあつめてった。「アハブはすこししかバアルにつかえなかったが、このイエフはおおいにバアルにつかえるつもりだ。19いまバアルのすべてのげんしゃ、バアルにつかえるすべてのもの、すべてのさいをわたしのもとにべ。ひとけっせきさせてはならない。わたしがバアルにおおいなるいけにえをささげるからだ。けっせきするものはだれもかしてはおかない。」イエフはバアルにつかえるものやすために、さくりゃくもちいたのである。20イエフが、「バアルのためにせいなるあつまりをもよおせ」とめいじたので、かれらはそれをこくした。21イエフがイスラエルじゅう使しゃつかわすと、バアルにつかえるものみなあつまってた。ないものひともなかった。かれらはバアルのしん殿でんはいり、しん殿でんすみずみまでちた。22イエフはしょうがかりに、「バアルにつかえるすべてのものさいふくしてやれ」とった。かれらはさいふくした。23そこでイエフはレカブじんヨナダブとともにバアルのしん殿でんはいり、バアルにつかえるものたちにった。「しゅつかえるものがあなたたちといっしょにいることがないよう、ただバアルにつかえるものだけがいるように、よく調しらべてよ。」24ふたはいけにえとくすささものをささげるためにはいったが、イエフはそとに八十にんひとき、つぎのようにった。「わたしがおまえたちのわたものがしたものは、ぶんいのちをそのがしたものいのちえなければならない。」25くすささものをささげわったとき、イエフはこのへいじゅうたちにった。「はいって、かれらをて。ひとそとすな。」このへいじゅうたちはかれらをつるぎにかけてころし、そこにて、さらにバアルのしん殿でんおくまでみ、26バアルのしん殿でんにあるせきちゅうはこしててた。27バアルのせきちゅうかいしてから、バアルのしん殿でんかいし、これを便べんじょにした。それはこんにちいたるまでそうなっている。

28このようにして、イエフはイスラエルからバアルをほろぼしった。29ただ、イスラエルにつみおかさせたネバトのヤロブアムのつみからははなれず、ベテルとダンにあるきんうし退しりぞけなかった。30しゅはイエフにわれた。「あなたはわたしのにかなうただしいことをよくげ、わたしのこころにあったことをことごとくアハブのいえたいしておこなった。それゆえあなたのそんは四だいにわたってイスラエルのおうにつく。」31しかしイエフは、こころくしてイスラエルのかみしゅりっぽうしたがってあゆもうとつとめず、イスラエルにつみおかさせたヤロブアムのつみはなれなかった。

32このころから、しゅはイスラエルをすい退たいかわせられた。ハザエルがイスラエルをそのりょういたるところでしんりゃくしたのである。33しんりゃくはヨルダンがわひがしがわにあるギレアドのぜんいき、ガド、ルベン、マナセのおこなわれ、アルノンがわちかくにあるアロエルから、ギレアドとバシャンにまでおよんだ。

34イエフのせきかれおこなったすべてのこと、すべてのこうせきは、『イスラエルのおうれきだい』にしるされている。35イエフはせんたちとともねむりにつき、サマリアにほうむられた。そのヨアハズがイエフにわっておうとなった。36イエフがサマリアでイスラエルのおうにあったかんは二十八ねんであった。

さいヨヤダとアタルヤ

11

1アハズヤのははアタルヤはむすんだのをて、ただちにおうぞくをすべてほろぼそうとした。2しかし、ヨラムおうむすめで、アハズヤのまいであるヨシェバが、アハズヤのヨアシュをき、ころされようとしているおうたちのなかからひそかにし、ともしんれておいた。ひとびとはヨアシュをアタルヤからかくまい、かれころされずにんだ。3こうして、アタルヤがくにはいしていた六ねんあいだ、ヨアシュはともしゅしん殿でんかくれていた。

4ねんに、ヨヤダはひとつかわして、カリじんこのへいからなるひゃくにんたいちょうたちをしん殿でんにいるぶんのところにれてさせ、かれらとけいやくむすんだ。かれしゅしん殿でんなかかれらにちかいをてさせ、おうせて、5こうめいじた。「あなたたちがなすべきことはこれである。あなたたちのうち、あんそくばんたるものの三ぶんの一はおうきゅうけいき、6ほかの三ぶんの一はスルのもんめ、のこる三ぶんの一はこのへいはいもんめ、こうしてあなたたちはこうたいおうきゅうけいたれ。7あんそくばんたるほかのふたくみしゅしん殿でんおうのそばにいてけいたれ。8おのおのにして、おうしゅうかためなければならない。たいれつおかものころされなければならない。おうるときも、はいるときも、おうこうどうともにせよ。」

9ひゃくにんたいちょうたちは、すべてさいヨヤダがめいじたとおりおこない、おのおのあんそくばんたるばんたるれ、さいヨヤダのもとにた。10さいしゅしん殿でんおさめられているダビデおうやりだてひゃくにんたいちょうたちにわたした。11このへいたちはおのおのにして、さいだんしん殿でんちゅうしんしん殿でんみなみはしからきたはしまでおうしゅうかためた。12そこでヨヤダがおうれてあらわれ、かれかんむりをかぶらせ、おきてしょわたした。ひとびとはこのおうおうとし、あぶらそそぎ、はくしゅして、「おうばんざい」とさけんだ。

13アタルヤはこのへいたみこえき、しゅしん殿でんたみのところにった。14かのじょると、かんれいどおりはしらかたわらにおうち、そのかたわらにはしょうぐんたちとすいそうたいならび、またくにたみみなよろこいわい、ラッパをらしていた。アタルヤはころもいて、「ほんほん」とさけんだ。15さいヨヤダは、ぐんするひゃくにんたいちょうたちに、「かのじょたいれつあいだからそとせ。かのじょについてこうとするものつるぎにかけてころせ」とめいじた。さいが、「かのじょしゅしん殿でんころしてはならない」とったからである。16かれらはアタルヤをらえ、うまぐちとおっておうきゅうれてった。かのじょはそこでころされた。

17ヨヤダは、しゅおうたみあいだに、しゅたみとなるけいやくむすび、おうたみあいだでもけいやくむすんだ。18くにたみみな、バアルのしん殿でんき、それをさいだんともかいし、ぞうてっていてきくだき、バアルのさいマタンをさいだんまえころした。さいヨヤダはしゅしん殿でんかんとくさだめ、19さらひゃくにんたいちょう、カリじんこのへいおよびくにたみぜんいんひきいて、おうしゅしん殿でんからくだり、このへいもんとおっておうきゅうみちびき、おうにつけた。20こうして、くにたみみなよろこいわった。アタルヤがおうきゅうつるぎにかけられてころされたのちまちへいおんであった。

ユダのおうヨアシュ

12

1ヨアシュはおうについたとき、七さいであった。2イエフのせいだいねんにヨアシュはおうとなり、四十ねんかんエルサレムでおうにあった。そのははをツィブヤといい、ベエル・シェバのしゅっしんであった。3ヨアシュは、さいヨヤダのおしえをけて、そのしょうがいつうじてしゅにかなうただしいことをおこなった。4ただせいなるたかだいのぞかれず、たみぜんとしてせいなるたかだいでいけにえをほふり、こうをたいた。

5ヨアシュはさいたちにった。「しゅしん殿でんにもたらされるすべてのせいなるけんきん、すなわち、かくじんがそのてにしたがってされたけんきんしゅしん殿でんはつてきにもたらされるすべてのけんきんは、6さいたちがおのおのぶんたんとうものからり、しん殿でんのどこかにそんしょうじたときには、それをもちいてそのそんしゅうしなければならない。」7だが、ヨアシュおうせいだい二十三ねんになっても、なおさいたちはしん殿でんそんしゅうしなかったので、8ヨアシュおうさいヨヤダおよびほかのさいたちをんでった。「なぜしん殿でんそんしゅうしないのか。あなたたちはあなたたちのたんとうものからけんきんってはならない。それはしん殿でんそんしゅうするために使つかわれるべきものだからだ。」9さいたちはたみからけんきんらず、したがってしん殿でんそんしゅうするせきにんわないことにどうした。

10さいヨヤダは一つのはこってて、そのふたあなをあけ、しゅしん殿でんぐちみぎがわさいだんかたわらにそれをいた。ぐちまもさいたちは、しゅしん殿でんにもたらされるすべてのけんきんをそこにれた。11はこなかけんきんがたまったのがみとめられると、おうしょかんだいさいのぼってて、しゅしん殿でんにあるそのけんきんふくろれてかぞえた。12こうしてたしかめられたけんきんは、しゅしん殿でんやくにんであるこうたんとうしゃわたされ、しゅしん殿でんはたらだいけんちくろうどうしゃ13いしさいせきろうどうしゃたちにはらわれ、またしん殿でんそんしゅうするためのもくざいいしれにもちいられた。すなわち、それはしん殿でんしゅうするためのあらゆるしゅってられた。14しかし、しん殿でんようぎんさらしんばさみはち、ラッパなど、きんうつわぎんうつわはいずれも、このしん殿でんへのけんきんではせいさくされなかった。15そのけんきんこうたんとうしゃわたされ、しゅしん殿でんしゅうのためにもちいられた。16こうたんとうしゃあたえるようにけんきんわたされたひとびとちゅうじつごとをするものであったので、かいけいかんけることはなかった。17ばいしょうささもののためのけんきんしょくざいささもののためのけんきんは、しゅしん殿でんのうにゅうされず、さいたちのものとなった。

18そのころ、アラムのおうハザエルがのぼっててガトをこうりゃくし、さらにエルサレムにかってのぼってた。19ユダのおうヨアシュは、せんであるユダのおうヨシャファト、ヨラム、アハズヤがせいべつしたすべてのせいなるものぶんしんせいべつしたもの、およびしゅしん殿でんほうもつおうきゅうにあるすべてのきんし、アラムのおうハザエルにおくったので、ハザエルはエルサレムをはなれてった。

20ヨアシュのせきかれおこなったすべてのことは、『ユダのおうれきだい』にしるされている。21そのしんたちはがってほんこし、シラにくだってくヨアシュをベト・ミロでころした。22かれころしたのは、しんのシムアトのヨザバドとショメルのヨザバドであった。かれんで、ダビデのまちせんともほうむられた。そのアマツヤがヨアシュにわっておうとなった。

イスラエルのおうヨアハズ

13

1ユダのおう、アハズヤのヨアシュのせいだい二十三ねんに、イエフのヨアハズがサマリアでイスラエルのおうとなり、十七ねんかんおうにあった。2かれしゅあくとされることをおこない、イスラエルにつみおかさせたネバトのヤロブアムのつみしたがってあゆみ、それをはなれなかった。3しゅはイスラエルにたいしていかりをやし、かれらをえずアラムのおうハザエルのとハザエルのベン・ハダドのにおわたしになった。4しかし、ヨアハズがしゅをなだめたので、しゅはこれをれられた。しゅはイスラエルがあっぱくされていること、アラムのおうかれらにあっぱくくわえていることをらんになったからである。5しゅはイスラエルにひとすくあたえられた。イスラエルのひとびとはアラムのはいからかいほうされて、ぜんのようにぶんたちのてんまくめるようになった。6しかしかれらは、イスラエルにつみおかさせたヤロブアムのいえつみはなれず、それにしたがってあゆつづけた。サマリアにはアシェラぞうったままであった。7しゅはヨアハズのぐんたいとして、へい五十せんしゃだいへいまんしかのこされなかった。アラムのおうかれらをほろぼし、みつけられるちりのようにしたからである。

8ヨアハズのせきかれおこなったすべてのこと、そのこうせきは、『イスラエルのおうれきだい』にしるされている。9ヨアハズはせんともねむりにつき、サマリアにほうむられた。そのヨアシュがヨアハズにわっておうとなった。

イスラエルのおうヨアシュ

10ユダのおうヨアシュのせいだい三十七ねんに、ヨアハズのヨアシュがサマリアでイスラエルのおうとなり、十六ねんかんおうにあった。11かれしゅあくとされることをおこない、イスラエルにつみおかさせたネバトのヤロブアムのつみまったはなれず、それにしたがってあゆつづけた。

12ヨアシュのせきかれおこなったすべてのこと、ユダのおうアマツヤとたたかったこうせきは、『イスラエルのおうれきだい』にしるされている。13ヨアシュはせんともねむりにつき、ヤロブアムがそのおうについた。ヨアシュはイスラエルのおうたちとともにサマリアにほうむられた。

エリシャの

14エリシャがやまいわずらっていたときのことである。イスラエルのおうヨアシュがくだっておとずれ、かれめんぜんで、「わがちちよ、わがちちよ、イスラエルのせんしゃよ、そのへいよ」といた。15エリシャがおうに、「ゆみりなさい」とうので、おうゆみった。16エリシャがイスラエルのおうに、「ゆみにしなさい」とうので、かれゆみにすると、エリシャはぶんおううえにのせて、17ひがしがわまどけなさい」とった。おうけると、エリシャはった。「なさい。」おうると、エリシャはった。「しゅしょう。アラムにたいするしょう。あなたはアフェクでアラムをち、ほろぼしくす。」18またエリシャは、「ってなさい」とった。おうってると、エリシャはイスラエルのおうに、「めんなさい」とった。おうは三てやめた。19かみひといかっておうった。「五、六るべきであった。そうすればあなたはアラムをって、ほろぼしくしたであろう。だがいまとなっては、三しかアラムをやぶることができない。」

20エリシャはんでほうむられた。そののち、モアブのたいまいねんこのしんにゅうしてた。21ひとびとがあるひとほうむろうとしていたとき、そのたいたので、かれをエリシャのはかんでった。そのひとはエリシャのほねれるとかえり、ぶんあしがった。

イスラエルとアラムのたたか

22アラムのおうハザエルはヨアハズのきているあいだえずイスラエルにあっぱくくわえた。23しかし、しゅはアブラハム、イサク、ヤコブとむすんだけいやくのゆえに、かれらをめぐみ、あわれみ、かおけ、かれらをほろぼそうとはされず、いまいたるまで、まえからてることはなさらなかった。24アラムのおうハザエルはんで、そのベン・ハダドがわっておうとなった。25ヨアハズのヨアシュは、ちちヨアハズのからうばられたまちまちを、ハザエルのベン・ハダドのからかえした。ヨアシュは三かれやぶり、イスラエルのまちまちかえした。

ユダのおうアマツヤ

14

1イスラエルのおう、ヨアハズのヨアシュのせいだいねんに、ユダのおうヨアシュのアマツヤがおうとなった。2かれは二十五さいおうとなり、二十九ねんかんエルサレムでおうにあった。そのははをヨアダンといい、エルサレムのしゅっしんであった。3かれダビデほどではなかったが、ちちヨアシュがおこなったように、しゅにかなうただしいことをことごとくおこなった。4ただせいなるたかだいのぞかず、たみぜんとしてせいなるたかだいでいけにえをほふり、こうをたいていた。5かれくにしょうあくすると、ちちヨアシュおうさつがいしたしんたちをころした。6しかし、モーセのりっぽうしょしるされているところにしたがい、さつがいしゃどもたちはころさなかった。しゅがこうめいじておられるからである。「ちちのゆえにさだめられず、ちちのゆえにさだめられない。ひとは、それぞれぶんつみのゆえにさだめられる。」

7アマツヤはしおたにで一まんにんのエドムじんち、セラをとし、そのをヨクテエルとけた。こうしてそれはこんにちいたっている。

アマツヤとヨアシュのたたか

8いでアマツヤは、イスラエルのおう、イエフのまごでヨアハズのであるヨアシュに使しゃつかわし、「るがよい、たたかいをまじえよう」とわせた。9だが、イスラエルのおうヨアシュは、ユダのおうアマツヤにつぎのようなへんおくった。「レバノンのあざみがレバノンのすぎに、『あなたのむすめをわたしのむすよめにくれ』ともうんだが、レバノンのけものとおりかかって、あざみをたおしてしまった。10あなたはエドムをやぶっておもがっている。そのえいまんぞくしていえにとどまっているがよい。なぜちょうはつしてわざわいをまねき、あなただけでなく、ユダもいっしょたおれるようなことをするのか。」11しかし、アマツヤはこれをれなかった。イスラエルのおうヨアシュはのぼってて、ユダのベト・シェメシュでユダのおうアマツヤとたたかいをまじえた。12そのけっ、ユダはイスラエルにざんぱいし、へいはおのおのそのてんまくかえってしまった。13イスラエルのおうヨアシュはベト・シェメシュで、アハズヤのまごでヨアシュのであるユダのおうアマツヤをらえ、エルサレムにて、そのじょうへきをエフライムのもんからすみもんまで四百アンマにわたってかいした。14またかれは、しゅしん殿でんおうきゅうほうもつにあるすべてのきんぎんさいおよびひとじちって、サマリアにがいせんした。

15ヨアシュのげたせき、ユダのおうアマツヤとたたかったこうせきについては、『イスラエルのおうれきだい』にしるされている。16ヨアシュはせんともねむりにつき、イスラエルのおうたちとともにサマリアにほうむられた。そのむすヤロブアムがヨアシュにわっておうとなった。

17ユダのおう、ヨアシュのアマツヤは、イスラエルのおう、ヨアハズのヨアシュの、なお十五ねんながらえた。18アマツヤのせきは、『ユダのおうれきだい』にしるされている。19かれたいするほんがエルサレムでくわだてられたため、かれはラキシュにのがれたが、ラキシュにおくられたによってころされた。20そのたいうませてエルサレムにはこばれ、ダビデのまちせんともほうむられた。21ユダのすべてのたみとう十六さいであったアザルヤをえらび、ちちアマツヤのわりにおうとした。22アマツヤがせんともねむりについたのちかれはエイラトのまちさいけんして、ユダにふっさせた。

イスラエルのおうヤロブアム二せい

23ユダのおう、ヨアシュのアマツヤのせいだい十五ねんに、イスラエルのおう、ヨアシュのヤロブアムがサマリアでおうとなり、四十一ねんかんおうにあった。24かれしゅあくとされることをおこない、イスラエルにつみおかさせたネバトのヤロブアムのつみまったはなれなかった。25しかし、イスラエルのかみしゅが、ガト・ヘフェルしゅっしんのそのしもべげんしゃ、アミタイのヨナをとおしてげられたことのとおり、かれはレボ・ハマトからアラバのうみまでイスラエルのりょういきかいふくした。26しゅは、イスラエルのくるしみがじょうはげしいことをらんになったからである。つながれているものはなたれているものもいなくなり、イスラエルをたすけるものもいなかった。27しかし、しゅはイスラエルのてんしたからろうとはわれず、ヨアシュのヤロブアムによってかれらをすくわれたのである。

28ヤロブアムのせきかれおこなったすべてのことたたかいのこうせき、またユダのものとなっていたダマスコとハマトをイスラエルにふっさせたことは、『イスラエルのおうれきだい』にしるされている。29ヤロブアムはせんともに、イスラエルのおうたちとともねむりにつき、そのゼカルヤがヤロブアムにわっておうとなった。

ユダのおうアザルヤ

15

1イスラエルのおうヤロブアムのせいだい二十七ねんに、ユダのおう、アマツヤのアザルヤがおうとなった。2かれは十六さいおうとなり、五十二ねんかんエルサレムでおうにあった。そのははをエコルヤといい、エルサレムのしゅっしんであった。3かれは、ちちアマツヤがおこなったように、しゅにかなうただしいことをことごとくおこなった。4ただせいなるたかだいのぞかず、たみぜんとしてせいなるたかだいでいけにえをほふり、こうをたいていた。5しゅおうたれたので、おうまでおもびょうなやまされ、かくされたいえんだ。おうヨタムがおうきゅうりしきり、くにたみおさめた。

6アザルヤのせきかれおこなったすべてのことは、『ユダのおうれきだい』にしるされている。7アザルヤはせんともねむりにつき、ダビデのまちせんともほうむられた。そのヨタムがアザルヤにわっておうとなった。

イスラエルのおうゼカルヤ

8ユダのおうアザルヤのせいだい三十八ねんに、ヤロブアムのゼカルヤがサマリアでイスラエルのおうとなり、六かげつかんおうにあった。9かれせんたちがおこなったようにしゅあくとされることをおこない、イスラエルにつみおかさせたネバトのヤロブアムのつみはなれなかった。10ヤベシュのシャルムがほんこし、たみまえでゼカルヤをころし、わっておうとなった。11ゼカルヤのせきは、『イスラエルのおうれきだい』にしるされている。12しゅはかつてイエフに、「あなたのそんは四だいにわたってイスラエルのおうにつく」とげられたが、そのとおりになった。

イスラエルのおうシャルム

13ユダのおうウジヤのせいだい三十九ねんに、ヤベシュのシャルムがおうとなり、一かげつかんサマリアでおうにあった。14ガディのメナヘムは、ティルツァからサマリアにのぼってて、そのサマリアでヤベシュのシャルムをころし、わっておうとなった。15シャルムのせきかれこしたほんのことは、『イスラエルのおうれきだい』にしるされている。

16そのとき、メナヘムはティフサとそのすべてのじゅうみんりょうをティルツァからこうげきした。かれらがじょうもんひらかなかったのでこれをち、そのすべてのにんいた。

イスラエルのおうメナヘム

17ユダのおうアザルヤのせいだい三十九ねんに、ガディのメナヘムがイスラエルのおうとなり、サマリアで十ねんかんおうにあった。18かれしゅあくとされることをおこない、イスラエルにつみおかさせたネバトのヤロブアムのつみいっしょうはなれなかった。

19アッシリアのおうプルがそのめてたとき、メナヘムはぎん一千キカルをプルにみついだ。それはかれたすけをぶんくにきょうするためであった。20メナヘムはアッシリアのおうぎんみつぐため、イスラエルのすべてのゆうりょくしゃかくじんぎん五十シェケルずつさせた。アッシリアのおうはこのにとどまらずにげた。

21メナヘムのせきかれおこなったすべてのことは、『イスラエルのおうれきだい』にしるされている。22メナヘムはせんともねむりにつき、そのペカフヤがメナヘムにわっておうとなった。

イスラエルのおうペカフヤ

23ユダのおうアザルヤのせいだい五十ねんに、メナヘムのペカフヤがサマリアでイスラエルのおうとなり、二ねんかんおうにあった。24かれしゅあくとされることをおこない、イスラエルにつみおかさせたネバトのヤロブアムのつみはなれなかった。25かれじゅう、レマルヤのペカがほんこし、サマリアのきゅう殿でんじょうかくで、五十にんのギレアドじんで、アルゴブおよびアルイエとともにペカフヤをころした。こうしてペカがわっておうとなった。

26ペカフヤのせきかれおこなったすべてのことは、『イスラエルのおうれきだい』にしるされている。

イスラエルのおうペカ

27ユダのおうアザルヤのせいだい五十二ねんに、レマルヤのペカがサマリアでイスラエルのおうとなり、二十ねんかんおうにあった。28かれしゅあくとされることをおこない、イスラエルにつみおかさせたネバトのヤロブアムのつみはなれなかった。

29イスラエルのおうペカのだいに、アッシリアのおうティグラト・ピレセルがめてて、イヨン、アベル・ベト・マアカ、ヤノア、ケデシュ、ハツォル、ギレアド、ガリラヤ、およびナフタリのぜんほうせんりょうし、そのじゅうみんしゅうとしてアッシリアにった。30エラのホシェアはレマルヤのペカにたいしてほんこし、かれころし、わっておうについた。それはウジヤのヨタムのせいだい二十ねんのことであった。

31ペカのせきかれおこなったすべてのことは、『イスラエルのおうれきだい』にしるされている。

ユダのおうヨタム

32イスラエルのおう、レマルヤのペカのせいだいねんに、ユダのおうウジヤのヨタムがおうとなった。33かれは二十五さいおうとなり、十六ねんかんエルサレムでおうにあった。そのははをエルシャといい、ツァドクのむすめであった。34かれは、ちちウジヤがおこなったように、しゅにかなうただしいことをことごとくおこなった。35ただせいなるたかだいのぞかず、たみぜんとしてそのせいなるたかだいでいけにえをささげ、こうをたいていた。かれはまたしゅしん殿でんかみもんてた。

36ヨタムのせきかれおこなったことは、『ユダのおうれきだい』にしるされている。37そのころから、しゅはアラムのおうレツィンとレマルヤのペカをユダにけ、これをめさせられた。38ヨタムはせんともねむりにつき、ダビデのまちせんともほうむられた。そのアハズがヨタムにわっておうとなった。

ユダのおうアハズ

16

1レマルヤのペカのせいだい十七ねんに、ユダのおうヨタムのアハズがおうとなった。2アハズは二十さいおうとなり、十六ねんかんエルサレムでおうにあった。かれダビデとことなり、ぶんかみしゅにかなうただしいことをおこなわなかった。3かれはイスラエルのおうたちのみちあゆみ、しゅがイスラエルのひとびとまえからはらわれたしょこくたみむべきかんしゅうならって、ぶんなかとおらせることさえした。4かれせいなるたかだいおかうえ、すべてのしげったしたでいけにえをささげ、こうをたいた。

5そのころ、アラムのおうレツィンとイスラエルのおう、レマルヤのペカがエルサレムをめようとしてのぼってた。かれらはアハズをほうしたが、たたかいをけることができなかった。6このとき、アラムのおうレツィンはエイラトをもどしてアラムのものとし、ユダのひとびとをエイラトからした。そののちエドムじんがエイラトにき、こんにちいたっている。

7アハズはアッシリアのおうティグラト・ピレセルに使しゃつかわしてわせた。「わたしはあなたのしもべ、あなたのです。どうかのぼってて、わたしにかうアラムのおうとイスラエルのおうから、わたしをすくしてください。」8アハズはまたしゅしん殿でんおうきゅうほうもつにあるぎんきんし、アッシリアのおうおくものとしておくった。9アッシリアのおうはそのねがいをれた。アッシリアのおうはダマスコにのぼってこれをせんりょうし、そのじゅうみんりょとしてキルにうつし、レツィンをころした。

10アハズおうは、アッシリアのおうティグラト・ピレセルにおうとしてダマスコにき、ダマスコにあるさいだんた。アハズおうさいウリヤにそのさいだんとそのくわしいつくかたせつめいしょおくったので、11さいウリヤはアハズおうがダマスコからおくってたものそっくりにさいだんきずいた。しかもさいウリヤはおうがダマスコからかえってるまでにそれをげた。12おうはダマスコからかえってて、そのさいだんた。おうはそのさいだんちかづいて、そのうえささものをささげ、13そのうえくすささものこくもつささものやしてけむりにし、ぶどうしゅささものそそぎ、ぶんのためのかいささものさいだんりかけた。14しゅまえにあったせいどうさいだんは、しん殿でんまえから、すなわちあたらしいさいだんしゅしん殿でんあいだからうつして、あたらしいさいだんきたがわえた。15アハズおうさいウリヤにこうめいじた。「このおおきなさいだんうえで、あさくすささものゆうべのこくもつささものおうくすささものこくもつささもの、すべてのくにたみくすささものこくもつささものやしてけむりにし、ぶどうしゅささものそそげ。またくすささものとほかのささものをすべてこのさいだんりかけよ。あのせいどうさいだんはわたしがうかがいをてるのにもちいる。」16さいウリヤはすべてアハズおうめいじたとおりにおこなった。

17アハズおうだいしゃかがみいたはなし、だいしゃうえからせんばんはずし、また「うみ」をそのささえになっていたせいどううしうえからろし、しきいしうえいた。18かれはまたアッシリアのおうのために、しん殿でんなかてられているあんそくようろうそとがわにあるおうぐちしゅしん殿でんからのぞいた。

19アハズのおこなったせきは、『ユダのおうれきだい』にしるされている。20アハズはせんともねむりにつき、ダビデのまちせんともほうむられた。そのヒゼキヤがアハズにわっておうとなった。

イスラエルのおうホシェアとサマリアのかんらく

17

1ユダのおうアハズのせいだい十二ねんに、エラのホシェアがサマリアでイスラエルのおうとなり、九ねんかんおうにあった。2かれしゅあくとされることをおこなったが、かれぜんのイスラエルのおうたちほどではなかった。3アッシリアのおうシャルマナサルがのぼってたとき、ホシェアはかれふくじゅうして、みつものおさめた。4しかし、アッシリアのおうは、ホシェアがほんくわだてて、エジプトのおうソに使せつけんし、アッシリアのおうとしごとのみつものおさめなくなったのをるにいたり、かれらえてろうにつないだ。5アッシリアのおうはこのくにのすべてののぼってた。かれはサマリアにのぼってて、三ねんかんこれをほうし、6ホシェアのせいだいねんにサマリアをせんりょうした。かれはイスラエルじんらえてアッシリアにれてき、ヘラ、ハボル、ゴザンがわ、メディアのまちまちませた。

7こうなったのは、イスラエルのひとびとが、かれらをエジプトのからみちびのぼり、エジプトのおうファラオのはいからかいほうしたかれらのかみしゅたいしてつみおかし、かみがみおそうやまい、8しゅがイスラエルのひとびとまえからはらわれたしょこくたみふうしゅうと、イスラエルのおうたちがつくったふうしゅうしたがってあゆんだからである。9イスラエルのひとびとは、ぶんたちのかみしゅたいしてただしくないことをひそかにおこない、りのとうからとりでまちいたるまで、すべてのまちせいなるたかだいて、10どのだかおかにも、どのしげったしたにも、せきちゅうやアシェラぞうて、11しゅかれらのまえからうつされたしょこくたみおなじように、すべてのせいなるたかだいこうをたき、あくおこなってしゅいかりをまねいた。12しゅが、「このようなことをしてはならない」とっておられたのに、かれらはぐうぞうつかえたのである。

13しゅはそのすべてのげんしゃ、すべてのせんけんしゃとおして、イスラエルにもユダにもこうけいこくされていた。「あなたたちはあくみちはなれてかえらなければならない。わたしがあなたたちのせんさずけ、またわたしのしもべであるげんしゃたちをとおしてあなたたちにつたえたすべてのりっぽうしたがって、わたしのいましめとおきてまもらなければならない。」14しかしかれらはしたがうことなく、ぶんたちのかみしゅしんじようとしなかったせんたちとおなじように、かたくなであった。15かれらはしゅおきてと、しゅせんたちとむすばれたけいやくと、かれらにあたえられたさだめをこばみ、むなしいもののあとってみずからもむなしくなり、しゅおなじようにふるまってはならないとめいじられたのに、そのしゅうしょこくたみならってあゆんだ。16かれらはぶんたちのかみしゅいましめをことごとくて、ちゅうぞう、二とううしぞうつくり、アシェラぞうつくり、てんばんしょうにひれし、バアルにつかえた。17むすむすめなかとおらせ、うらないやまじないをおこない、みずからをわたしてしゅあくとされることをおこない、しゅいかりをまねいた。18しゅはイスラエルにたいしてはげしくいきどおり、かれらをまえから退しりぞけ、ただユダのぞくしかのこされなかった。

19ユダもまたぶんたちのかみしゅいましめをまもらず、イスラエルのおこなっていたふうしゅうしたがってあゆんだ。20しゅはそこでイスラエルのすべてのそんこばんでくるしめ、しんりゃくしゃわたし、ついにまえからてられた。

21しゅがダビデのいえからイスラエルをられたとき、このイスラエルのひとびとはネバトのヤロブアムをおうとしたが、ヤロブアムはイスラエルをしゅしたがわないようにしむけ、かれらにおおきなつみおかさせた。22イスラエルのひとびとはヤロブアムのおかしたすべてのつみしたがってあゆみ、それをはなれなかった。23しゅはついにそのしもべであるすべてのげんしゃとおしておげになっていたとおり、イスラエルをまえから退しりぞけられた。イスラエルはそのからアッシリアにうつされ、こんにちいたっている。

24アッシリアのおうはバビロン、クト、アワ、ハマト、セファルワイムのひとびとれてて、イスラエルのひとびとえてサマリアのじゅうみんとした。このひとびとがサマリアをせんきょし、そのまちまちむことになった。25かれらはそこにはじめたころ、しゅおそうやまものではなかったので、しゅかれらのなかおくまれ、かれらのなんにんかをころした。26かれらはアッシリアのおうにこうげた。「あなたがサマリアのまちまちうつませたしょこくたみは、このかみおきてりません。かれらがこのかみおきてらないので、かみかれらのなかおくみ、かれらをころしています。」27アッシリアのおうめいじた。「おまえたちがったさいひとをそこにかせよ。そのさいがそこにってみ、そのかみおきておしえさせよ。」28こうして、サマリアからられたさいひともどっててベテルにみ、どのようにしゅおそうやまわなければならないかをおしえた。29しかし、しょこくたみはそれぞれぶんかみつくり、サマリアじんきずいたせいなるたかだいいえあんした。しょこくたみはそれぞれぶんたちのまちでそのようにおこなった。30バビロンのひとびとはスコト・ベノトのかみつくり、クトのひとびとはネレガルのかみつくり、ハマトのひとびとはアシマのかみつくり、31アワじんはニブハズとタルタクのかみつくり、セファルワイムじんどもとうじて、セファルワイムのかみがみアドラメレクとアナメレクにささげた。32かれらはしゅおそうやまったが、ぶんたちのなかからせいなるたかだいさいたちをて、そのさいたちがせいなるたかだいいえかれらのためにつとめをたした。33このようにかれらはしゅおそうやまうとともに、うつされるまえにいたくにぐにふうしゅうしたがってぶんたちのかみがみにもつかえた。

34かれらはこんにちいたるまでぜんからのふうしゅうしたがっておこない、しゅおそうやまうことなく、しゅがイスラエルというをおけになったヤコブのそんさずけられたおきてほうりっぽういましめにしたがっておこなうこともない。35しゅかれらとけいやくむすび、こういましめられた。「かみがみおそうやまってはならない。これにひれすことも、つかえることも、いけにえをささげることもあってはならない。36おおいなるちからばしたうでをもってあなたたちをエジプトのからみちびのぼったしゅにのみおそれをいだき、そのまえにひれし、いけにえをささげよ。37しゅがあなたたちのためにしるされたおきてほうりっぽういましめを、つねじっこうするようにつとめよ。かみがみおそうやまってはならない。38わたしがあなたたちとむすんだけいやくわすれてはならない。かみがみおそうやまってはならない。39あなたたちのかみしゅにのみおそれをいだけ。そうすれば、しゅはすべてのてきからあなたたちをすくしてくださる。」40しかし、かれらはしたがわず、ただぜんからのふうしゅうしたがっておこなうばかりであった。41このように、これらのたみしゅおそうやまうとともに、ぶんたちのぐうぞうにもつかえていた。そのまごこんにちいたるまでせんおこなったようにおこなっている。

ユダのおうヒゼキヤ

18

1イスラエルのおう、エラのホシェアのせいだいねんに、ユダのおうアハズのヒゼキヤがおうとなった。2かれは二十五さいおうとなり、二十九ねんかんエルサレムでおうにあった。そのははをアビといい、ゼカルヤのむすめであった。3かれは、ダビデがおこなったように、しゅにかなうただしいことをことごとくおこない、4せいなるたかだいのぞき、せきちゅうこわし、アシェラぞうたおし、モーセのつくったせいどうへびくだいた。イスラエルのひとびとは、このころまでこれをネフシュタンとんで、これにこうをたいていたからである。

5かれはイスラエルのかみしゅたのんだ。そののちユダのすべてのおうなかかれのようなおうはなく、またかれまえにもなかった。6かれしゅかたしんらいし、しゅそむいてはなることなく、しゅがモーセにさずけられたいましめをまもった。7しゅかれともにおられ、かれなにくわだててもせいこうした。かれはアッシリアのおうかい、かれふくじゅうしなかった。8かれはペリシテじんを、ガザとそのりょういきまで、りのとうからとりでまちまでこうげきした。

9ヒゼキヤおうせいだいねん、イスラエルのおう、エラのホシェアのせいだいねんに、アッシリアのおうシャルマナサルがサマリアにのぼってて、これをほうし、10ねんせんりょうした。サマリアがせんりょうされたのは、ヒゼキヤのせいだいねん、イスラエルのおうホシェアのだいねんであった。11アッシリアのおうはイスラエルじんらえてアッシリアにれてき、ヘラ、ハボル、ゴザンがわ、メディアのまちまちにとどまらせた。12こうなったのは、かれらがぶんたちのかみしゅこえしたがわず、そのけいやくと、しゅしもべモーセがめいじたすべてのことをやぶったからである。かれらはしたがわず、じっこうしなかった。

センナケリブのこうげき

13ヒゼキヤおうせいだい十四ねんに、アッシリアのおうセンナケリブがのぼり、ユダのとりでまちをことごとくせんりょうした。

14ユダのおうヒゼキヤは、ラキシュにいるアッシリアのおうひとつかわし、「わたしはあやまちをおかしました。どうかわたしのところからげてください。わたしはなにせられても、こう沿かくをしています」とわせた。アッシリアのおうはユダのおうヒゼキヤにぎん三百キカルときん三十キカルをした。15ヒゼキヤはしゅしん殿でんおうきゅうほうもつにあったすべてのぎんおくった。16またこのときユダのおうであるヒゼキヤは、ぶんきんおおったしゅしん殿でんとびらはしらり、アッシリアのおうおくった。

17アッシリアのおうは、ラキシュからタルタン、ラブ・サリスおよびラブ・シャケをたいぐんともにヒゼキヤおうのいるエルサレムにつかわした。かれらはエルサレムにのぼってた。かれらはのぼってて、ぬのさらしのいたおおどおりに沿ってかみちょすいからすいかたわらにまった。18かれらはおうびかけると、ヒルキヤのであるきゅうていちょうエルヤキム、しょかんシェブナ、アサフのであるかんヨアがかれらのまえった。19そこでラブ・シャケはかれらにった。「ヒゼキヤにつたえよ。だいおう、アッシリアのおうはこうわれる。なぜこんなたよりないものにたよっているのか。20ただしたさきだけのことせんりゃくでありせんりょくであるとうのか。いままえだれたのみにしてわたしにかうのか。21いままえはエジプトというあのれかけのあしつえたのみにしているが、それはだれでもりかかるものつらぬくだけだ。エジプトのおうファラオはぶんたのみとするすべてのものにとってそのようになる。22まえたちは、『われわれわれわれかみしゅたのむ』とっているが、ヒゼキヤはユダとエルサレムにかい、『エルサレムにあるこのさいだんまえれいはいせよ』とって、そのしゅせいなるたかだいさいだんのぞいたのではなかったか。23いまわがしゅくん、アッシリアのおうとかけをせよ。もしおまえほうでそれだけのじゅんできるなら、こちらから二千とううまあたえよう。24せんしゃについて、へいについてエジプトなどをたのみにしているおまえに、どうしてわがしゅくんしんのうちのもっとちいさいそうとくひとすらかえすことができようか。25わたしはいましゅとかかわりなくこのところほろぼしにたのだろうか。しゅがわたしに、『このかってのぼり、これをほろぼせ』とおめいじになったのだ。」

26ヒルキヤのエルヤキムとシェブナとヨアは、ラブ・シャケにねがった。「しもべどもはアラムかります。どうぞアラムでおはなしください。じょうへきうえにいるたみいているところで、わたしどもにユダのことはなさないでください。」27だがラブ・シャケはかれらにった。「わがしゅくんがこれらのことをげるためにわたしをつかわしたのは、おまえしゅくんやおまえのためだけだとでもいうのか。じょうへきうえすわっているものたちのためにもつかわしたのではないか。かれらもおまえたちとともぶんふん尿にょういするようになるのだから。」28ラブ・シャケはってユダのことおおごえばわり、こうはなった。「だいおう、アッシリアのおうことけ。29おうはこうわれる。『ヒゼキヤにだまされるな。かれはおまえたちをわたしのからすくすことはできない。30ヒゼキヤはおまえたちに、しゅかならわれわれすくしてくださる、けっしてこのみやこがアッシリアのおうわたされることはない、とって、しゅたのませようとするが、そうさせてはならない。』31ヒゼキヤのうことをくな。アッシリアのおうがこうわれるからだ。『わたしとむすび、こうふくせよ。そうすればおまえたちはみなぶんのぶどうといちじくのべ、ぶんみずむことができる。32やがてわたしはて、おまえたちをおまえたちのおなじようなこくもつあたらしいぶどうしゅ、パンとぶどうばたけ、オリーブとしんせんあぶらみつれてく。こうしておまえたちはいのちなずにむ』と。ヒゼキヤのうことをくな。かれは、しゅわれわれすくしてくださる、とって、おまえたちをまどわしているのだ。33しょこくかみがみは、それぞれぶんをアッシリアおうからすくすことができたであろうか。34ハマトやアルパドのかみがみはどこにったのか。セファルワイムやヘナやイワのかみがみはどこにったのか。サマリアをわたしのからすくしたかみがあっただろうか。35くにぐにのすべてのかみがみのうち、どのかみぶんくにをわたしのからすくしたか。それでもしゅはエルサレムをわたしのからすくすとうのか。」36しかしたみは、こたえてはならないとおういましめられていたので、だまってひとことこたえなかった。37ヒルキヤのであるきゅうていちょうエルヤキム、しょかんシェブナ、アサフのであるかんヨアはころもき、ヒゼキヤのもとにてラブ・シャケのことつたえた。

19

1ヒゼキヤおうはこれをくところもき、あらぬのにまとってしゅしん殿でんった。2またかれきゅうていちょうエルヤキム、しょかんシェブナ、およびさいちょうろうたちにあらぬのをまとわせ、げんしゃ、アモツのイザヤのもとにつかわした。3かれらはイザヤにった。「ヒゼキヤはこうわれる。『きょくるしみと、らしめと、はずかしめのたいさんどうたっしたが、これをちからがない。4けるかみをののしるために、そのしゅくん、アッシリアのおうによってつかわされてたラブ・シャケのすべてのことを、あなたのかみしゅおそらくかれたことであろう。あなたのかみしゅはおきになったそのことをとがめられるであろうが、ここにのこっているもののためにいのってほしい。』」

5ヒゼキヤおうしんたちがイザヤのもとにると、6イザヤはった。「あなたたちのしゅくんにこういなさい。『しゅなるかみはこうわれる。あなたは、アッシリアのおうじゅうしゃたちがわたしをぼうとくすることいても、おそれてはならない。7よ、わたしはかれなかれいおくり、かれがうわさをいてぶんかえすようにする。かれはそのつるぎにかけられてたおされる。』」

8ラブ・シャケは、おうがラキシュをたったということをいてかえし、リブナをこうげきしているアッシリアのおうった。9おうはそこでクシュのおうティルハカについて、「あなたとたたかいをまじえようとぐんすすめている」とのらせをけた。かれふたたびヒゼキヤに使しゃつかわしてわせた。10「ユダのおうヒゼキヤにこうえ。おまえたのんでいるかみにだまされ、エルサレムはアッシリアのおうわたされることはないとおもってはならない。11まえはアッシリアのおうたちが、すべてのくにぐにほろぼしるためにおこなったことをいているであろう。それでも、おまえだけがすくされるとうのか。12わたしのせんたちはゴザン、ハラン、レツェフおよびテラサルにいたエデンのひとびとほろぼしたが、これらのしょこくかみがみかれらをすくいえたであろうか。13ハマトのおう、アルパドのおう、セファルワイムのまちおう、ヘナやイワのおうはどこにったのか。」

14ヒゼキヤはこのがみ使しゃからってむと、しゅしん殿でんのぼってった。ヒゼキヤはそれをしゅまえひろげ、15しゅまえいのった。

「ケルビムのうえしておられるイスラエルのかみしゅよ。あなただけがじょうのすべてのおうこくかみであり、あなたこそてんをおつくりになったかたです。16しゅよ、みみかたむいてください。しゅよ、ひらいてらんください。けるかみをののしるためにひとつかわしてきたセンナケリブのこといてください。17しゅよ、たしかにアッシリアのおうたちはしょこくとそのこくらし、18そのかみがみみましたが、それらはかみではなく、いしであって、にんげんつくったものにすぎません。かれらはこれをほろぼしてしまいました。19わたしたちのかみしゅよ、どうかいまわたしたちをかれからすくい、じょうのすべてのおうこくが、あなただけがしゅなるかみであることをるにいたらせてください。」

20アモツのイザヤは、ヒゼキヤにひとつかわしてった。「イスラエルのかみしゅはこうわれる。『アッシリアのおうセンナケリブのことであなたがわたしにささげたいのりをわたしはいた。』21しゅがアッシリアのおうかってげられたことはこうである。

おとめである、むすめシオンは

まえはずかしめ、おまえあざける。

むすめエルサレムは

まえけ、あたまる。

22まえだれをののしり、あなどったのか。

だれかっておおごえをあげ

こうまんつきをしたのか。

イスラエルのせいなるかたかってではなかったか。

23まえ使しゃおくって

しゅをののしってった。

『わたしはおおくのせんしゃひきいて

やまやまたかみにのぼ

レバノンのおくふかすす

もっとたかびたレバノンすぎ

もっとごといとすぎたおした。

そのてにたっした宿しゅくえい

しげしんりんであった。

24わたしはってこくみずんだが

エジプトのナイルのすいりゅうはことごとく

あしうらみつけてがらせた。』

25まえいたことがないのか

はるかむかしにわたしがけいかくてていたことを。

いにしえのこころえがいたことを

わたしはいまじつげんさせた。

まえはこうしてとりでまちまち

れきやまにすることとなった。

26ちからうしなったそのじゅうみん

ちのめされてはじおおわれ

くさあおくさのように

をつけるまえにしなびる

えるくさのようになった。

27まえすわっているのも

くのも、はいってるのも

わたしはっている。

またわたしにかっていかりにふるえていることも。

28まえがわたしにかっていかりにふる

そのおごりがわたしのみみにまでのぼってきたために

わたしはおまえはなかぎをかけ

くちにくつわをはめ

まえみちとおってかえってくようにする。

29あなたにそのことをしめすしるしはこうである。としからしょうじたこくもつべ、二ねんぜんしょうじたものをべ、三ねんにはたねいてれ、ぶどうばたけつくり、そのみのりをべる。30ユダのいえなかなんまぬかれ、のこったものたちはふたたろし、うえにはむすぶ。31エルサレムからのこったものが、シオンのやまからなんまぬかれたものあらわる。ばんぐんしゅねつじょうがこれをじょうじゅされる。

32それゆえ、しゅはアッシリアのおうについてこうわれる。かれがこのみやこにゅうじょうすることはない。またそこにることも、たてってかってることも、みやこたいしてるいきずくこともない。33かれみちかえし、このみやこにゅうじょうすることはない、としゅわれる。34わたしはこのみやこまもいてすくう。わたしみずからのために、わがしもべダビデのために。」

35そのしゅ使つかいがあらわれ、アッシリアのじんえいで十八まん五千にんった。あさはやきてみると、かれらはみなたいとなっていた。36アッシリアのおうセンナケリブは、そこをたってかえってき、ニネベにいた。37かれぶんかみニスロクのしん殿でんれいはいしているときに、アドラメレクとサルエツェルがかれつるぎにかけてころした。かれらはアララトのとうぼうし、センナケリブにわってそのエサル・ハドンがおうとなった。

ヒゼキヤのびょう

20

1そのころ、ヒゼキヤはやまいにかかった。げんしゃ、アモツのイザヤがたずねてて、しゅはこうわれる。『あなたはぬことになっていて、いのちはないのだから、ぞくゆいごんをしなさい』」とった。2ヒゼキヤはかおかべけて、しゅにこういのった。3「ああ、しゅよ、わたしがまことをくし、ひたむきなこころをもってまえあゆみ、おんにかなういことをおこなってきたことをおもこしてください。」こうって、ヒゼキヤはなみだながしておおいにいた。4イザヤがなかにわないうちに、しゅことかれのぞんだ。5「わがたみくんしゅヒゼキヤのもとにもどっていなさい。『あなたのダビデのかみしゅはこうわれる。わたしはあなたのいのりをき、なみだた。よ、わたしはあなたをいやし、みっにあなたはしゅしん殿でんのぼれるだろう。6わたしはあなたの寿じゅみょうを十五ねんばし、アッシリアのおうからあなたとこのみやこすくす。わたしはわたししんのために、わがしもべダビデのために、このみやこまもく。』」7イザヤが、「しいちじくをってるように」とうので、ひとびとがそれをってかんてると、ヒゼキヤはかいふくした。

8ヒゼキヤはイザヤにった。「しゅがわたしをいやされ、わたしがみっしゅしん殿でんのぼれることをしめすしるしはなんでしょうか。」9イザヤはこたえた。「ここにしゅによってあたえられるしるしがあります。それによってしゅやくそくなさったことをじつげんされることがかります。かげが十すすむか、十もどるかです。」10ヒゼキヤはこたえた。「かげが十びるのはようなことです。むしろかげを十あともどりさせてください。」11そこでげんしゃイザヤがしゅいのると、しゅけいかげ、アハズのけいちたかげを十あともどさせられた。

バビロンからのきゃく

12そのころ、バビロンのおう、バルアダンのメロダク・バルアダンは、ヒゼキヤがびょうであるということをいて、ヒゼキヤにがみおくものおくってた。13ヒゼキヤは使しゃたちをかんげいし、ぎんきんこうりょうじょうとうあぶらなどほうもつのすべて、、また、そうにあるいっさいのものをかれらにせた。ヒゼキヤがかれらにせなかったものは、きゅうちゅうはもとよりくにじゅうに一つもなかった。

14げんしゃイザヤはヒゼキヤおうのところにて、「あのひとびとなにったのですか。どこからたずねてたのですか」とうた。ヒゼキヤは、「かれらはとおくに、バビロンからました」とこたえた。15さらに、「かれらはおうきゅうなにたのですか」とうと、ヒゼキヤは、「おうきゅうにあるものはなにもかもました。そうなかのものもせなかったものはなにひとつありません」とこたえた。16そこでイザヤはヒゼキヤにった。「しゅこときなさい。17おうきゅうにあるもの、あなたのせんきょまでたくわえてきたものが、ことごとくバビロンにはこられ、なにのこらなくなるる、としゅわれる。18あなたからまれたむすなかには、バビロンおうきゅう殿でんれてかれ、かんがんにされるものもある。』」19ヒゼキヤはイザヤに、「あなたのげるしゅことはありがたいものです」とこたえた。かれは、ぶんざいちゅうへいあんていつづくのではないかとおもっていた。

20ヒゼキヤのせきかれこうせきのすべて、ちょすいすいどうつくってみやこみずいたことは、『ユダのおうれきだい』にしるされている。21ヒゼキヤはせんともねむりにつき、そのマナセがヒゼキヤにわっておうとなった。

ユダのおうマナセ

21

1マナセは十二さいおうとなり、五十五ねんかんエルサレムでおうにあった。そのははをヘフツィ・バとった。2かれしゅがイスラエルのひとびとまえからはらわれたしょこくたみむべきかんしゅうならい、しゅあくとされることをおこなった。3かれちちヒゼキヤがはいしたせいなるたかだいさいけんし、イスラエルのおうアハブがおこなったようにバアルのさいだんきずき、アシェラぞうつくった。さらかれてんばんしょうまえにひれし、これにつかえた。4しゅはかつて、「エルサレムにわたしのく」とわれたが、そのしゅしん殿でんなかかれきょうさいだんきずいた。5かれはまた、しゅしん殿でんの二つのにわてんばんしょうのためのさいだんきずいた。6かれぶんなかとおらせ、うらないやまじないをおこない、くちせやれいばいもちいるなど、しゅあくとされることをかずかずおこなってしゅいかりをまねいた。7かれはまたアシェラのちょうぞうつくり、しん殿でんいた。しゅはそのしん殿でんについて、かつてダビデとそのソロモンにこうおおせになった。「わたしはこのしん殿でんに、イスラエルのぜんぞくなかからえらんだエルサレムに、とこしえにわたしのく。8もしかれらがわたしのめいじるすべてのこと、すなわちわがしもべモーセがかれらにさずけたすべてのりっぽうおこなうようつとめるなら、わたしはイスラエルをそのせんあたえたから二まよさせない。」9しかしかれらはこれにしたがわず、マナセにまどわされて、しゅがイスラエルのひとびとまえほろぼされたしょこくたみよりもさらわることおこなった。

10しゅはそのしもべであるげんしゃたちをとおしてこうげられた。11「ユダのおうマナセはこれらのむべきことおこない、かつてアモリじんおこなったすべてのことより、さらわることおこない、そのぐうぞうによってユダにまでつみおかさせた。12それゆえ、イスラエルのかみしゅはこうわれる。よ、わたしはエルサレムとユダにわざわいをもたらす。これをものみなりょうほうみみる。13わたしはサマリアに使つかったはかなわとアハブのいえ使つかったりをエルサレムにもちいる。はちをぬぐい、それをぬぐってせるように、わたしはエルサレムをぬぐいる。14わたしはわがぎょうのこりのものて、てきわたす。かれらはそのすべてのてきじきとなり、りゃくだつまととなる。15かれらはせんがエジプトをからこんにちいたるまでわたしのそむくことをおこない、わたしをいからせてきたからである。」

16マナセはしゅあくとされることをユダにおこなわせて、つみおかさせた。かれはそのつみおかしたばかりでなく、つみのないものじょうおおながし、そのでエルサレムをはしからはしまでたした。

17マナセのせきかれおこなったすべてのことかれおかしたつみは、『ユダのおうれきだい』にしるされている。18マナセはせんともねむりにつき、ぶんきゅう殿でんていえん、すなわちウザのていえんほうむられた。そのアモンがマナセにわっておうとなった。

ユダのおうアモン

19アモンは二十二さいおうとなり、二ねんかんエルサレムでおうにあった。そのははをメシュレメトといい、ヨトバしゅっしんのハルツのむすめであった。20かれちちマナセがおこなったように、しゅあくとされることをおこなった。21ちちあゆんだみちをそのままあゆみ、ちちつかえたぐうぞうかれつかえ、そのまえにひれし、22せんかみしゅて、しゅみちあゆまなかった。23かれしんたちはほんこし、このおうきゅう殿でんさつがいした。24しかしくにたみは、アモンおうたいしてほんこしたすべてのものち、そのヨシヤをアモンのわりにおうとした。

25アモンのおこなったせきは、『ユダのおうれきだい』にしるされている。26かれはウザのていえんにあるかれはかほうむられた。そのヨシヤがアモンにわっておうとなった。

ユダのおうヨシヤ

22

1ヨシヤは八さいおうとなり、三十一ねんかんエルサレムでおうにあった。そのははをエディダといい、ボツカトしゅっしんのアダヤのむすめであった。2かれしゅにかなうただしいことをおこない、ダビデのみちをそのままあゆみ、みぎにもひだりにもそれなかった。

3ヨシヤおうせいだい十八ねんに、おうはメシュラムのまごでアツァルヤのであるしょかんシャファンをしゅしん殿でんつかわしてった。4だいさいヒルキヤのもとにのぼり、しゅしん殿でんおさめられたけんきん、すなわちぐちまもものたちがたみからあつめたものをしゅうけいさせなさい。5それをしゅしん殿でんせきにんっているこうたんとうしゃわたし、さらしん殿でんそんしゅうするためにしゅしん殿でんにいるこうたんとうしゃわたしなさい。6すなわちしょくにんけんちくぎょういんいしわたし、しん殿でんしゅうのためのもくざいいしわせなさい。7ただし、かれらはちゅうじつごとをしているから、かれらにわたしたかねかんひつようではない。」

8そのときだいさいヒルキヤはしょかんシャファンに、「わたしはしゅしん殿でんりっぽうしょつけました」とった。ヒルキヤがそのしょをシャファンにわたしたので、かれはそれをんだ。9しょかんシャファンはおうのもとにて、おうほうこくした。「しもべどもはしん殿でんにあったけんきんして、しゅしん殿でんせきにんっているこうたんとうしゃわたしました。」10さらしょかんシャファンはおうに、「さいヒルキヤがわたしに一つのしょわたしました」とげ、おうまえでそのしょげた。11おうはそのりっぽうしょことくと、ころもいた。12おうさいヒルキヤ、シャファンのアヒカム、ミカヤのアクボル、しょかんシャファン、おうしんアサヤにこうめいじた。13「このつかったしょことについて、わたしのため、たみのため、ユダぜんたいのために、しゅむねたずねにけ。われわれせんがこのしょことみみかたむけず、われわれについてそこにしるされたとおりにすべてのことおこなわなかったために、われわれかってがったしゅいかりははげしいからだ。」

14さいヒルキヤ、アヒカム、アクボル、シャファン、アサヤはおんなげんしゃフルダのもとにった。かのじょはハルハスのまごでティクワのであるしょうがかりシャルムのつまで、エルサレムのミシュネんでいた。かれらがかのじょはなかせると、15かのじょこたえた。「イスラエルのかみしゅはこうわれる。『あなたたちをわたしのもとにつかわしたものいなさい。16しゅはこうわれる。よ、わたしはユダのおうんだこのしょのすべてのことのとおりに、このところとそのじゅうみんわざわいをくだす。17かれらがわたしをて、かみがみこうをたき、ぶんたちのつくったすべてのものによってわたしをいからせたために、わたしのいかりはこのところかってがり、えることはない。18しゅこころたずねるためにあなたたちをつかわしたユダのおうにこういなさい。あなたがいたことについて、イスラエルのかみしゅはこうわれる。19わたしがこのところとそのじゅうみんにつき、それがのろわれたものとなるとったのをいて、あなたはこころいため、しゅまえにへりくだり、ころもき、わたしのまえいたので、わたしはあなたのねがいをれた、としゅわれる。20それゆえ、よ、わたしはあなたをせんかずくわえる。あなたはやすらかにいきってはかほうむられるであろう。わたしがこのところにくだすわざわいのどれも、そのることがない。』」かれらはこれをおうほうこくした。

23

1そこでおうひとつかわして、ユダとエルサレムのすべてのちょうろうぶんのもとにあつめた。2おうは、ユダのすべてのひとびと、エルサレムのすべてのじゅうみんさいげんしゃしたものからうえものまで、すべてのたみともしゅしん殿でんのぼり、しゅしん殿でんつかったけいやくしょのすべてのことかれらにかせた。3それからおうはしらかたわらにって、しゅまえけいやくむすび、しゅしたがってあゆみ、こころくし、たましいくしてしゅいましめとさだめとおきてまもり、このしょしるされているこのけいやくことじっこうすることをちかった。たみみな、このけいやくくわわった。

4おうだいさいヒルキヤとせきさいたち、ぐちまもものたちにめいじて、しゅしん殿でんからバアルやアシェラやてんばんしょうのためにつくられたさいるいをすべてはこさせた。かれはそれをエルサレムのそと、キドロンのはらわせ、そのはいをベテルにってかせた。5おうはユダのしょおうてて、ユダのまちまちやエルサレムしゅうへんせいなるたかだいこうをたかせてきたしんかんたち、またバアルやたいようつきせいてんばんしょうこうをたくものたちをはいした。6かれはアシェラぞうしゅしん殿でんからエルサレムのそとのキドロンのたにはこし、キドロンのたにき、くだいてはいにし、そのはいたみきょうどうりまいた。7かれしゅしん殿でんなかにあったしん殿でんだんしょういえこわした。そこはおんなたちがアシェラぞうのためにぬのっていたところでもあった。

8おうはユダのまちまちからさいをすべてせ、ゲバからベエル・シェバにいたるまでのさいたちがこうをたいていたせいなるたかだいけがし、じょうもんにあったせいなるたかだいをもこわした。これはまちちょうヨシュアのもんぐちにあり、まちもんはいひとひだりがわにあった。9せいなるたかだいさいたちは、エルサレムのしゅさいだんのぼることはなかったが、そのきょうだいたちにまじってこうれないパンをべた。

10おうはベン・ヒノムのたににあるトフェトをけがし、だれもモレクのためにぶんむすむすめなかとおらせることのないようにした。

11かれはユダのおうたちがたいようにささげて、しゅしん殿でんぐちまえにわかんがんネタン・メレクのかたわらにいたうまのぞり、たいようせんしゃいた。12おうはユダのおうたちがアハズのかいじょううえつくったさいだんと、マナセがしゅしん殿でんの二つのにわつくったさいだんこわし、そこでくだいて、そのはいをキドロンのたにてた。13おうはエルサレムのひがし、つまりほろびのやまみなみにあったせいなるたかだいけがした。これはイスラエルのおうソロモンが、シドンじんにくむべきかみアシュトレトのため、モアブじんにくむべきかみケモシュのため、アンモンじんむべきかみミルコムのためにきずいたものであった。14かれせきちゅうくだき、アシェラぞうたおし、ひとほねでそのしょたした。

15かれはまたベテルにあったさいだんと、イスラエルにつみおかさせたネバトのヤロブアムがつくったせいなるたかだい、すなわちそのさいだんせいなるたかだいこわし、さらせいなるたかだいいてこなごなくだき、アシェラぞうてた。

16ヨシヤはいて、やまはかがあるのを、そのはかほねりにやり、そのほねさいだんうえいてさいだんけがした。かつてかみひとがこのことをげたが、そのかみひとげたしゅことのとおりになった。17ヨシヤは、「あそこにえるせきなにか」とった。まちひとびとは、「かみひとはかです。このひとはユダからて、あなたがベテルのさいだんになさったことをこくしました」とこたえたので、18かれは、「そのままにしておくがよい。だれもそのほねれるな」とった。こうしてひとびとは、サマリアからげんしゃほねとともにかれほねをそのままにしておいた。

19ヨシヤはまたサマリアのまちまちにあったせいなるたかだいしん殿でんをすべてのぞいた。これらはイスラエルのおうたちがつくってしゅいかりをまねいたものであった。かれはベテルでおこなったのとまったおなじようにこれらにたいしてもおこなった。20かれはそこにいたせいなるたかだいさいたちをひとのこらずそのさいだんうえころし、ひとほねをそこでき、エルサレムにかえった。

21おうはすべてのたみめいじてった。「このけいやくしょしるされているとおり、あなたたちのかみしゅすぎこしさいいわえ。」22たちがイスラエルをおさめていただいからこのかた、イスラエルのおう、ユダのおうだいつうじて、このようなすぎこしさいいわわれることはなかった。23ヨシヤおうせいだい十八ねんに、エルサレムでこのしゅすぎこしさいいわわれた。

24ヨシヤはまたくちせ、れいばい、テラフィム、ぐうぞう、ユダのとエルサレムにられにくむべきものをいっそうした。こうしてかれさいヒルキヤがしゅしん殿でんつけたしょしるされているりっぽうことじっこうした。25かれのようにまったくモーセのりっぽうしたがって、こころくし、たましいくし、ちからくしてしゅかえったおうは、かれまえにはなかった。かれあとにも、かれのようなおうつことはなかった。

26しかし、マナセのこしたしゅのすべてのいきどおりのために、しゅはユダにかってがったはげしいいかりのほのおおさめようとなさらなかった。27しゅわれた。「わたしはイスラエルを退しりぞけたようにユダもわたしのまえから退しりぞけ、わたしがえらんだこのみやこエルサレムも、わたしのくとったこのしん殿でんもわたしはきらう。」

28ヨシヤのせきかれおこなったすべてのことは、『ユダのおうれきだい』にしるされている。29かれせいに、エジプトのおうファラオ・ネコが、アッシリアのおうかってユーフラテスがわしてのぼってた。ヨシヤおうはこれをむかとうとしてったが、ネコはかれうと、メギドでかれころした。30ヨシヤのしんたちはせんしたおうせんしゃせ、メギドからエルサレムにはこび、かれはかほうむった。くにたみはヨシヤのヨアハズをえらんで、あぶらそそぎ、ちちわりにおうとした。

ユダのおうヨアハズ

31ヨアハズは二十三さいおうとなり、三かげつかんエルサレムでおうにあった。そのははをハムタルといい、リブナしゅっしんのイルメヤのむすめであった。32かれせんたちがおこなったように、しゅあくとされることをことごとくおこなった。

33ファラオ・ネコは、エルサレムでおうにあったかれをハマトののリブラにゆうへいし、そのくににはりょうとしてぎん百キカル、きん一キカルをした。34ファラオ・ネコはヨシヤのエルヤキムをちちヨシヤのわりにおうとし、をヨヤキムとあらためさせた。いっぽう、ヨアハズはエジプトにれてかれ、そこでんだ。35ヨヤキムはファラオにぎんきんしたが、ファラオのようきゅうしたがってぎんすためには、くにぜいさなければならなかった。かれはファラオ・ネコにすために、それぞれのてにしたがってくにたみぎんきんようきゅうした。

ユダのおうヨヤキム

36ヨヤキムは二十五さいおうとなり、十一ねんかんエルサレムでおうにあった。そのははをゼブダといい、ルマしゅっしんのペダヤのむすめであった。37かれせんたちがおこなったように、しゅあくとされることをことごとくおこなった。

24

1かれせいに、バビロンのおうネブカドネツァルがのぼってた。ヨヤキムは三ねんかんかれふくじゅうしたが、ふたたはんぎゃくした。2しゅかれたいしてカルデアじんたい、アラムじんたい、モアブじんたい、アンモンじんたいつかわされた。しゅはそのしもべであるげんしゃたちによっておげになったしゅことのとおり、ユダをほろぼすためにかれらをけられた。3ユダがしゅまえから退しりぞけられることは、まさにしゅめいれいによるが、それはマナセのつみのため、かれおこなったすべてのことのためであり、4またマナセがつみのないものながし、エルサレムをつみのないものたしたためである。しゅはそれをゆるそうとはされなかった。

5ヨヤキムのせきかれおこなったすべてのことは、『ユダのおうれきだい』にしるされている。6ヨヤキムはせんともねむりにつき、そのヨヤキンがわっておうとなった。7エジプトのおうぶんからふたたることがなかった。バビロンのおうが、エジプトのかわからユーフラテスがわいたるまで、エジプトのおうのものであったすべてのほうせんりょうしたからである。

ユダのおうヨヤキン

8ヨヤキンは十八さいおうとなり、三かげつかんエルサレムでおうにあった。そのははをネフシュタといい、エルサレムしゅっしんのエルナタンのむすめであった。9かれちちおこなったように、しゅあくとされることをことごとくおこなった。

10そのころ、バビロンのおうネブカドネツァルのしょうたちがエルサレムにのぼってて、このみやこほうした。11しょうたちがみやこほうしているところに、バビロンのおうネブカドネツァルもた。12ユダのおうヨヤキンはははしんこうかんかんがんらとともにバビロンおうまえき、バビロンのおうはそのせいだいねんかれらえた。13しゅげられたとおり、バビロンのおうしゅしん殿でんほうもつおうきゅうほうもつをことごとくはこし、イスラエルのおうソロモンがしゅせいじょのためにつくったきんうつわをことごとくきざんだ。14かれはエルサレムのすべてのひとびと、すなわちすべてのこうかんとすべてのゆうまんにん、それにすべてのしょくにんしゅうとしてり、のこされたのはただくにたみなかまずしいものだけであった。15かれはヨヤキンをしゅうとしてバビロンにり、そのおうははおうたち、かんがんたち、くにゆうりょくしゃたちも、しゅうとしてエルサレムからバビロンにかせた。16バビロンのおうはすべてのぐんじん七千にんしょくにんにんゆうかんせんぜんいんを、しゅうとしてバビロンにれてった。17バビロンのおうはヨヤキンにえて、そのおじマタンヤをおうとし、そのをゼデキヤとあらためさせた。

ユダのおうゼデキヤ

18ゼデキヤは二十一さいおうとなり、十一ねんかんエルサレムでおうにあった。そのははをハムタルといい、リブナしゅっしんのイルメヤのむすめであった。19かれはヨヤキムがおこなったように、しゅあくとされることをことごとくおこなった。20エルサレムとユダはしゅいかりによってこのようなたいになり、ついにそのまえからられることになった。ゼデキヤはバビロンのおうはんひるがえした。

エルサレムのかんらく

25

1ゼデキヤのせいだいねんだい十のつきとおに、バビロンのおうネブカドネツァルはぜんぐんひきいてエルサレムにとうちゃくし、じんき、まわりにほうるいきずいた。2みやこほうされ、ゼデキヤおうだい十一ねんいたった。3そのつきここのみやこなかえがきびしくなり、くにたみしょくりょうき、4みやこいっかくやぶられた。カルデアじんみやこいていたが、せんたちはみななかおうそのちかい二つのじょうへきあいだにあるもんとおってした。おうはアラバにかってった。5カルデアぐんおうあとい、エリコのかれいついた。おうぐんたいはすべておうはなってちりぢりになった。6おうらえられ、リブラにいるバビロンのおうのもとにれてかれ、さばきをけた。7かれらはゼデキヤのまえかれおうたちをころし、そのうえでバビロンのおうかれりょうがんをつぶし、せいどうあしかせをはめ、かれをバビロンにれてった。

8だい五のつきなの、バビロンのおうネブカドネツァルのだい十九ねんのこと、バビロンのおうしんしんえいたいちょうネブザルアダンがエルサレムにて、9しゅしん殿でんおうきゅう、エルサレムのおくをすべてはらった。おおいなるおくもすべて、はなってはらった。10またしんえいたいちょうともたカルデアじんは、ぐんをあげてエルサレムのしゅうじょうへきこわした。11たみのうちみやこのこっていたほかのもの、バビロンのおうとうこうしたもの、そのみんしゅうは、しんえいたいちょうネブザルアダンによってしゅうとされ、られた。12このまずしいたみいちは、しんえいたいちょうによってぶどうばたけこうにそのままのこされた。

13カルデアじんしゅしん殿でんせいどうはしらだいしゃしゅしん殿でんにあったせいどうの「うみ」をくだいて、そのせいどうをバビロンへはこり、14つぼじゅうのうしんばさみしゃくなど、さいようせいどううつわをことごとくうばった。15またしんえいたいちょうは、ざらはちなど、きんせいひんぎんせいひんもすべてうばった。16ソロモンがしゅしん殿でんのためにつくらせた二ほんはしら、一つの「うみ」、だいしゃについていえば、これらすべてのもののせいどうじゅうりょうはかりきれなかった。17ぽんはしらたかさは十八アンマで、そのうえせいどうちゅうとうがあり、そのちゅうとうたかさが三アンマ、ちゅうとうまわりにはこうようりとざくろがあって、このすべてがせいどうであった。もう一ぽんはしらこうようりまでどうようていた。

18しんえいたいちょうは、さいちょうセラヤ、せきさいツェファンヤ、ぐちまもものにんらえた。19またかれは、せんかんとくをするかんがんひとみやこにいたおうそっきんにんくにたみちょうへいたんとうするしょうぐんしょかん、およびみやこにいたくにたみ六十にんみやこからった。20しんえいたいちょうネブザルアダンはかれらをらえて、リブラにいるバビロンのおうのもとにれてった。21バビロンのおうはハマトほうのリブラでかれらをころした。こうしてユダはぶんわれてしゅうとなった。

ユダのとうしゃゲダルヤ

22バビロンのおうネブカドネツァルは、かれのこして、ユダのにとどまったたみうえに、シャファンのまごでアヒカムのであるゲダルヤをそうとくとしててた。23すべてのぐんちょうたちはそのともに、バビロンのおうがゲダルヤをててそうとくとしたことをき、ミツパにいるゲダルヤのもとにあつまってた。それはネタンヤのイシュマエル、カレアのヨハナン、ネトファじんタンフメトのセラヤ、マアカじんヤアザンヤとそのたちであった。24ゲダルヤはかれらとそのたちにちかってった。「カルデアじんやくにんおそれてはならない。このにとどまり、バビロンのおうつかえなさい。あなたたちはしあわせになる。」

25ところがだい七のつきに、おうぞくひと、エリシャマのまごでネタンヤのであるイシュマエルが、十にんひきいててゲダルヤをころした。かれともにミツパにいたユダのひとびともカルデアじんころされた。26たみみなうえものからしたものまで、またぐんちょうたちも、カルデアじんおそれて、ただちにエジプトにしゅっぱつした。

ヨヤキンのかいほう

27ユダのおうヨヤキンがしゅうとなって三十七ねんだい十二のつきの二十七にちに、バビロンのおうエビル・メロダクは、そのそくとしにユダのおうヨヤキンになさけをかけ、かれしゅつごくさせた。28バビロンのおうかれあつくもてなし、バビロンでともにいたおうたちのなかかれもっとたかくらいあたえた。29ヨヤキンはごくちゅうころもぎ、きているあいだまいにちかさずおうしょくともにすることとなった。30かれきているあいだまいにちかてつねおうからきゅうされた。

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