聖書 新共同訳 旧約聖書

日本聖書協会

ヨ ブ 

ことこり

1

1ウツのにヨブというひとがいた。ただしいひとで、かみおそれ、あくけてきていた。2にんむすと三にんむすめち、3ひつじ七千びき、らくだ三千とううし五百くびき、ろば五百とうざいさんがあり、使ようにんじょうおおかった。かれひがしくにばんごうであった。

4むすたちはそれぞれじゅんばんに、ぶんいええんかいようをし、三にんまいまねいてしょくをすることにしていた。5このえんかいひとめぐりするごとに、ヨブはむすたちをせてせいべつし、あさはやくからかれらのかずそうとうするいけにえをささげた。「むすたちがつみおかし、こころなかかみのろったかもしれない」とおもったからである。ヨブはいつもこのようにした。

6あるしゅまえかみ使つかいたちがあつまり、サタンもた。7しゅはサタンにわれた。

「おまえはどこからた。」

じょうじゅんかいしておりました。ほうぼうをあるきまわっていました」とサタンはこたえた。

8しゅはサタンにわれた。

「おまえはわたしのしもべヨブにづいたか。じょうかれほどのものはいまい。ただしいひとで、かみおそれ、あくけてきている。」

9サタンはこたえた。

「ヨブが、えきもないのにかみうやまうでしょうか。10あなたはかれとそのいちぞくぜんざいさんまもっておられるではありませんか。かれわざをすべてしゅくふくなさいます。おかげで、かれちくはそのあふれるほどです。11ひとつこのへんで、ばしてかれざいさんれてごらんなさい。めんかってあなたをのろうにちがいありません。」

12しゅはサタンにわれた。

「それでは、かれのものをいっさい、おまえのいいようにしてみるがよい。ただしかれには、すな。」

サタンはしゅのもとからった。

13ヨブのむすむすめが、ちょうけいいええんかいひらいていたのことである。1415ヨブのもとに、ひとめし使つかいがほうこくた。

ほうこくいたします。わたしどもが、うしはたけたがやさせ、そのかたわらでろばにくさべさせておりますと、シェバじんおそいかかり、りゃくだつしていきました。ぼくどうたちはころされ、わたしひとりだけげのびてまいりました。」

16かれはなおわらないうちに、またひとった。

ほうこくいたします。てんからかみって、ひつじひつじいもんでしまいました。わたしひとりだけげのびてまいりました。」

17かれはなおわらないうちに、またひとった。

ほうこくいたします。カルデアじんが三たいかれてらくだのれをおそい、うばっていきました。ぼくどうたちはころされ、わたしひとりだけげのびてまいりました。」

18かれはなおわらないうちに、さらにもうひとった。

ほうこくいたします。ちょうなんのおたくで、そくそくじょみなさまえんかいひらいておられました。19すると、ほうからおおかぜほうからきつけ、いえたおれ、わかかたがたんでしまわれました。わたしひとりだけげのびてまいりました。」

20ヨブはがり、ころもき、かみをそりとし、にひれしてった。

21「わたしははだかははたいた。

はだかでそこにかえろう。

しゅあたえ、しゅうばう。

しゅはほめたたえられよ。」

22このようなときにも、ヨブはかみなんすることなく、つみおかさなかった。

2

1またあるしゅまえかみ使つかいたちがあつまり、サタンもて、しゅまえすすた。2しゅはサタンにわれた。

「おまえはどこからた。」

じょうじゅんかいしておりました。ほうぼうをあるきまわっていました」とサタンはこたえた。

3しゅはサタンにわれた。

「おまえはわたしのしもべヨブにづいたか。じょうかれほどのものはいまい。ただしいひとで、かみおそれ、あくけてきている。おまえゆうもなく、わたしをそそのかしてかれめつさせようとしたが、かれはどこまでもだ。」

4サタンはこたえた。

かわにはかわを、ともうします。ましていのちのためにはぜんざいさんすものです。5ばしてかれほねにくれてごらんなさい。めんかってあなたをのろうにちがいありません。」

6しゅはサタンにわれた。

「それでは、かれをおまえのいいようにするがよい。ただし、いのちだけはうばうな。」

7サタンはしゅまえからった。サタンはヨブにくだし、あたまのてっぺんからあしうらまでひどいびょうにかからせた。8ヨブははいなかすわり、きのかけらでからだじゅうをかきむしった。

9かれつまは、

「どこまでもでいるのですか。かみのろって、ほうがましでしょう」とったが、10ヨブはこたえた。

「おまえまでおろかなことをうのか。わたしたちは、かみからこうふくをいただいたのだから、こうもいただこうではないか。」

このようになっても、かれくちびるをもってつみおかすことをしなかった。

11さて、ヨブとしたしいテマンじんエリファズ、シュアじんビルダド、ナアマじんツォファルの三にんは、ヨブにふりかかったさいなんいちじゅうくと、なぐさめようとそうだんして、それぞれのくにからやってた。12とおくからヨブをると、それとけられないほどの姿すがたになっていたので、なげきのこえをあげ、ころもき、てんかってちりりまき、あたまにかぶった。13かれらはなのななばん、ヨブとともめんすわっていたが、そのはげしいつうると、はなしかけることもできなかった。

ヨブのなげ

3

1やがてヨブはくちひらき、ぶんまれたのろって、2った。

3わたしのまれたえうせよ。

おとこをみごもったことをげたよるも。

4そのやみとなれ。

かみうえからかえりみることなく

ひかりもこれをかがやかすな。

5あんこくやみがそのあがなってもどすがよい。

みつうんがそのうえちこめ

ひるくらかげおびやかされよ。

6やみがそのよるをとらえ

そのよるとしくわえられず

つきの一にちかぞえられることのないように。

7そのよるは、はらむことなく

よろこびのこえもあがるな。

8のろいをかけるもの

レビヤタンをこすちからあるもの

そののろうがよい。

9そのには、ゆうべのほしひかりうしな

のぞんでもひかりさず

あけぼののまばたきをることもないように。

10そのが、わたしをみごもるべきはらざさず

このからろうかくしてくれなかったから。

11なぜ、わたしはははたいにいるうちに

んでしまわなかったのか。

せめて、まれてすぐにいきえなかったのか。

12なぜ、ひざがあってわたしを

ぶさがあってちちませたのか。

13それさえなければ、いまもくして

いこいをねむりについていたであろうに。

14いまはいきょとなったまちまちきずいた

おうさんらととも

15きんたくわえ、やかたぎんたしたしょこうともに。

16なぜわたしは、ほうむられたりゅうざん

ひかりないとならなかったのか。

17そこではかみさからうものあばまわることをやめ

つかれたものいこいを

18とらわれびとも、ともにやすらぎ

使つかものこえはもうこえない。

19そこにはちいさいひとおおきいひとともにいて

れいしゅじんからゆうになる。

20なぜ、ろうするものひかりたまわ

なやなげものかしておかれるのか。

21かれらはっているが、ない。

うずもれたたからにもまさって

さがもとめているのに。

22はかいだすことさえできれば

よろこおどり、かんするだろうに。

23くべきみちかくされているものまえ

かみはなおさくでふさがれる。

24ごとのパンのようになげきがわたしにめぐってくる。

みずのようにわたしのうめきはとどまらない。

25おそれていたことがこった

していたことがおそいかかった。

26しずけさも、やすらぎもうしな

いこうこともできず、わたしはわななく。

4

ヨブと三にんともろん 一

1テマンじんエリファズははなはじめた。

2あえてひとことってみよう。

あなたをつかれさせるだろうが

だれがものをわずにいられようか。

3あなたはおおくのひとさと

ちからうしなったつよめてきた。

4あなたのことたおれるひとこし

くずおれるひざちからあたえたものだった。

5だが、そのあなたのうえなにごとかふりかかると

あなたはよわってしまう。

それがあなたのおよぶと、おびえる。

6かみおそれるかた

あなたのたのみではなかったのか。

かんぜんみちあゆむことが

あなたのぼうではなかったのか。

7かんがえてみなさい。

つみのないひとほろぼされ

ただしいひとたれたことがあるかどうか。

8わたしのてきたところでは

わざわいをたがやし、ろうもの

わざわいとろうしゅうかくすることになっている。

9かれらはかみいきによってほろ

いかりのぶきによってえうせる。

10がほえ、うなっても

そのらのきばられてしまう。

11おすものがなくてほろびれば

めすらはちりぢりにされる。

12しのことがあり

わたしのみみはそれをかすかにいた。

13よるまぼろしひとまどわし

ふかねむりがひとつつむころ

14おそれとおののきがのぞ

わたしのほねはことごとくふるえた。

15かぜかおをかすめてゆき

がよだった。

16なにものか、まったが

その姿すがたけることはできなかった。

ただ、まえにひとつのかたちがあり

ちんもくがあり、こえこえた。

17ひとかみよりただしくありえようか。

つくぬしよりきよくありえようか。

18かみはそのしもべたちをもしんらいせず

使つかいたちをさえしょうさんされない。

19ましてひと

ちりなかもといつちいえもの

しみにらされるように、くずる。

20からりまでにくだかれ

こころめるものもないままに、えいきゅうほろる。

21てんまくつなかれ

ほどこすすべもらず、んでゆく。」

5

1んでみよ

あなたにこたえるものがいるかどうか。

せいなるものをおいて、だれたよろうというのか。

2おろものいかってみずかほろ

ものはねたんでいたる。

3おろものるのを

わたしはただちにそのいえのろった。

4「そのらはあんぜんきょうぐうからとおざけられ

たすけるものもなくまちもんくだかれるがよい。

5かれらのしゅうかくは、えたひとくし

そのとみは、かわいたひとくし

そのざいさんは、やせおとろえたひとうばうがよい。」

6ちりからは、わざわいはてこない。

つちからは、くるしみはしょうじない。

7それなのに、にんげんまれればかならくるしむ。

ばなかならうえかってぶように。

8わたしなら、かみうった

かみにわたしのもんだいまかせるだろう。

9はかがたおおきなわざ

かずれぬわざげられるかたに。

10かみおもてあめらせ

みずおくってくださる。

11いやしめられているものたか

なげものあんぜんきょうぐうげてくださる。

12こざかしいものくわだてをくだいて

かれらのわざせいこうすることをゆるされない。

13あるものはさかしさのわなにかかり

よこしまなものはたくらんでもじゅくさない。

14ひるにも、あんこく

ひるも、よるであるかのようにさぐりする。

15かみまずしいひとつるぎから

けんりょくしゃからすくしてくださる。

16だからこそ、よわひとにもぼうがある。

せいはそのくちざすであろう。

17よ、さいわいなのは

かみらしめをけるひと

ぜんのうしゃいましめをこばんではならない。

18かれきずつけても、つつ

っても、そのいやしてくださる。

19なんおそっても、あなたをすく

おそっても

わざわいがあなたにれないようにしてくださる。

20きんときにはから

たたかいのときにはつるぎからたすしてくださる。

21あなたは、おとしいれるしたからもまもられている。

りゃくだつするものおそっても

きょういだくことはない。

22りゃくだつきんわらっていられる。

けものきょういだくこともない。

23いしとはけいやくむす

けものとはかいする。

24あなたはるだろう

あなたのてんまくあんぜん

まきれをかぞえてけるもののないことを。

25あなたはるだろう

あなたのそん

いちぞくくさのようにしげることを。

26むぎみのってしゅうかくされるように

あなたはてん寿じゅまっとうしてはかはいることだろう。

27よ、これがわれらのきわめたところ。

これこそたしかだ。

よくいて、さとるがよい。

6

1ヨブはこたえた。

2わたしののうはかりにかけ

わたしをほろぼそうとするものを

すべててんびんせるなら

3いまや、それはうみすなよりもおもいだろう。

わたしはことうしなうほどだ。

4ぜんのうしゃかれ

わたしのれいはそのどくう。

かみはわたしにたいしてきょうはくじんかれた。

5あおくさがあるのにろばがくだろうか。

かいがあるのにうしがうなるだろうか。

6あじのないものしおもつけずにべられようか。

たましろあじがあろうか。

7わたしのパンがけがれたもののようになれば

わたしのたましいれることをこばむだろう。

8かみよ、わたしのねがいをかなえ

のぞみのとおりにしてください。

9かみよ、どうかわたしをくだ

くだし、ほろぼしてください。

10しゃくないつうなかでもだえても

なお、わたしのなぐさめとなるのは

せいなるかたおおせをおおわなかったということです。

11わたしはなおたなければならないのか。

そのためにどんなちからがあるというのか。

なおにんたいしなければならないのか。

そうすればどんなおわりがっているのか。

12わたしにいわのようなちからがあるというのか。

このからだがせいどうのようだというのか。

13いや、わたしにはもはやたすけとなるものはない。

ちからうばられてしまった。

14ぜつぼうしているものにこそ

ともちゅうじつであるべきだ。

さもないと

ぜんのうしゃへのけいうしなわせることになる。

15わたしのきょうだいながれのようにわたしをあざむく。

ながれがったあとかわどこのように。

16ながれはこおりくらおおわれることもあり

ゆきけてながれることもある。

17せつわればそのながれも

えんしょにあえば、どこかへえてしまう。

18そのためにたいしょうみちまよ

こんとんんでみちうしなう。

19テマのたいしょうはそのながれをてにし

シェバのたびびとはそれにのぞみをかけてるが

20かくしんしていたのに、うらられ

そこまでて、うろたえる。

21いまや、あなたたちもそのようになった。

めつて、おそれている。

22わたしがったことがあろうか

たのむ、わたしのために

あなたたちのざいさんいて

23くるしめるものからすく

ぼうぎゃくものからわたしをあがなってくれ」と。

24ちがっているならからせてくれ

おしえてくれればくちざそう。

25そっちょくはなしのどこがこんなんなのか。

あなたたちのろんなんのためのろんなのか。

26ことかずろんになるとおもうのか。

ぜつぼうしたものうことをかぜにすぎないとおもうのか。

27あなたたちはをすらくじできし

ともをさえものにするのか。

28だがいまは、どうかわたしにかおけてくれ。

そのかおに、いつわりはわない。

29かんがなおしてくれ

せいがあってはならない。

かんがなおしてくれ

わたしのただしさがかかっているのだ。

30わたしのしたせいがあろうか

わたしのくちほろぼすものを

わきまえていないだろうか。

7

1このじょうきるにんげんへいえきにあるようなもの。

ようへいのようにおくらなければならない。

2れいのようにれるのをがれ

ようへいのようにほうしゅうのぞむ。

3そうだ

わたしのぎょうはむなしくぎるつき

ろうさだめられたほうしゅう

4よこたわればいつがれるのかとおも

よるながさに

いらだってけをつ。

5にくうじむしとかさぶたにおおわれ

れ、うみがている。

6わたしのいっしょうはたよりもはや

のぞみもないままにる。

7わすれないでください

わたしのいのちかぜにすぎないことを。

わたしのは二さいわいをないでしょう。

8わたしをているは、やがてわたしをうしな

あなたがそそがれても

わたしはもういないでしょう。

9みつうんうすれ、やがてる。

そのように、ひとくだれば

もう、のぼってくることはない。

10ふたたびそのいえかえることはなく

みかもまた、かれわすれてしまう。

11わたしもくちじてはいられない。

もんのゆえにかたり、なやなげいてうったえよう。

12わたしはうみかいぶつなのかりゅうなのか

わたしにたいしてりをかれるとは。

13とこはいればなぐさめもあろう

よこたわればなげきもおさまる」とおもったが

14あなたはゆめをもってわたしをおののかせ

まぼろしをもっておびやかされる。

15わたしのたましいいきうばわれることをねが

ほねにとどまるよりもえらぶ。

16もうたくさんだ、いつまでもきていたくない。

ほうっておいてください

わたしのいっしょうむなしいのです。

17にんげんとはなんなのか。

なぜあなたはこれをおおいなるものとし

これにこころけられるのか。

18あさごとにおとずれてたしかめ

なく調しらべられる。

19いつまでもわたしからをそらされない。

つばあいだすらも

ほうっておいてはくださらない。

20ひとっているかた

わたしがあやまちをおかしたとしても

あなたにとってそれがなんだというのでしょう。

なぜ、わたしにねらいをさだめられるのですか。

なぜ、わたしをたんとされるのですか。

21なぜ、わたしのつみゆるさず

あくのぞいてくださらないのですか。

いまや、わたしはよこたわってちりかえる。

あなたがさがもとめても

わたしはもういないでしょう。

8

1シュアじんビルダドははなはじめた。

2いつまで、そんなことをっているのか。

あなたのくちことはげしいかぜのようだ。

3かみさばきをげられるだろうか。

ぜんのうしゃせいげられるだろうか。

4あなたのらが

かみたいしてあやまちをおかしたからこそ

かれらをそのつみにゆだねられたのだ。

5あなたがかみさがもと

ぜんのうしゃあわれみをうなら

6また、あなたがけっぱくただしいひとであるなら

かみかならずあなたをかえり

あなたのけんみとめて

あなたのいえもとどおりにしてくださる。

7のあなたはちいさなものであったが

らいのあなたはじょうおおきくなるであろう。

8だいたずねるがよい。

きわめたところをたしかめてみるがよい。

9わたしたちはほんのきのからのそんざい

なにかってはいないのだから。

じょうでのかげにすぎない。

10はあなたをおしみちび

こころさとったところからかたりかけるであろう。

11ぬまでもないところで、パピルスがそだとうか

みずもないところであししげろうか。

12すやいなや、られもしないのに

どんなくさよりもはやれる。

13すべてかみわすれるものみちはこのようだ。

かみするもののぞみはえうせ

14たのみのつなられる。

よりどころはくもののようなもの。

15いえによりかかってもいえはそれにえず

すがりついてもそれはちえない。

16みずがあればあしたいようにもけず

そのわかえだえさせる。

17いしにまつわらせ

そのいしいしおくにまではい

18そのしょではまれたようでも

まえなどらない、とこばまれても

19あしは、きとみちさぐ

ほかのつちからす。

20そのように、ひと退しりぞけることもせず

あくおこなものって

ささえることもなさらないかみ

21なお、あなたのくちわらいをたし

あなたのくちびるよろこびのさけびをあたえてくださる。

22あなたをにくものはじこうむ

かみさからうものてんまくえうせるであろう。

9

1ヨブはこたえた。

2それはたしかにわたしもっている。

かみよりただしいとしゅちょうできるにんげんがあろうか。

3かみろんそうすることをのぞんだとしても

千に一つのこたえもられないだろう。

4こころち、ちからひいでておられる。

かみたいしてかたくなになりながら

なお、きずでいられようか。

5かみやまをもうつされる。

いかりによってやまくつがえされるのだとだれろう。

6かみだいをそのところうごかし

はしららぐ。

7かみきんじられればたいようのぼらず

ほしもまた、ふうめられる。

8かみみずかてんひろげ、うみたかなみくだかれる。

9かみほくやオリオンを

すばるや、みなみせいつくられた。

10かみはかがたおおきなわざ

かずれぬわざげられる。

11かみがそばをとおられてもわたしはづかず

かれてもそれとさとらない。

12かみうばうのにだれかえせよう。

なにをするのだ」とだれいえよう。

13かみいかりをおさえられることなく

ラハブにかたするもの

かみあしもとにひれすであろう。

14わたしのようなものがどうしてかみこた

かみたいしてうべきことえらせよう。

15わたしのほうただしくても、こたえることはできず

わたしをさばかたあわれみをうだけだ。

16しかし、わたしがびかけてもへんはなさるまい。

わたしのこえみみかたむけてくださるとはおもえない。

17かみかみひとすじほどのことでわたしをきずつけ

ゆうもなくわたしにきずくわえられる。

18いきつくひまあたえず、くるしみにくるしみをくわえられる。

19ちからうったえても、よ、かみつよい。

せいうったえても

しょうにんとなってくれるものはいない。

20わたしがただしいとしゅちょうしているのに

くちをもってそむいたことにされる。

なのに、がったものとされる。

21かどうかすら、もうわたしはらない。

きていたくない。

22だからわたしはう、おなじことなのだ、と

かみものさからうもの

おなじようにほろぼしくされる、と。

23つみもないのに、とつぜんむちたれ

ころされるひとぜつぼうかみあざわらう。

24このかみさからうものにゆだねられている。

かみがそのさいばんかんかおおおわれたのだ。

ちがうというなら、だれがそうしたのか。

25わたしのじんせい

きゃくよりもはや

しあわせをることはなかった。

26あしぶねせられたかのようになが

ものおそわしのようにはやい。

27なげきをわすれよう

このありさまはなれてなおりたいとってみても

28くるしみの一つ一つがわたしにいだかせ

ざいみとめてもらえないことがよくかる。

29わたしはかならつみありとされるのだ。

なぜ、むなしくろうすることがあろうか。

30ゆきみずでからだをあら

きよめても

31あなたはわたしをぶつなかしず

ているものさえわたしにはいとわしい。

32このように、にんげんともいえないようなものだが

わたしはなお、あのかたかえしたい。

あのかたともさばきのることができるなら

33あのかたとわたしのあいだ調ちょうていしてくれるもの

ちゅうさいするものがいるなら

34わたしのうえからあのかたつえ

はらってくれるものがあるなら

そのときには、あのかたいかりにおびやかされることなく

35おそれることなくわたしはせんげんするだろう

わたしはせいとうあつかわれていない、と。

10

1わたしのたましいきることをいとう。

なげきにをゆだね、なやなげいてかたろう。

2かみにこうおう。

「わたしにつみがあるとわないでください。

なぜわたしとあらそわれるのかをおしえてください。

3ずからつくられたこのわたしをしいた退しりぞけて

あなたにそむもののたくらみにはひかりてられる。

それでいいのでしょうか。

4あなたもにく

にんげんおなかたをなさるのですか。

5にんげんどうよういっしょうおく

おとこいっしょうさいげつおくられるのですか。

6なぜわたしをとがめてし

あやまちをついきゅうなさるのですか

7わたしがそむものではないとりながら

あなたのから

わたしをすくいうるものはないとりながら。

8をもってわたしをかたちづくってくださったのに

あなたはわたしをくすべてのものをも

わたしをも、んでしまわれる。

9こころめてください

つちくれとしてわたしをつく

ちりもどされるのだということを。

10あなたはわたしをちちのようにそそ

チーズのようにかた

11ほねすじわせ

それにかわにくせてくださった。

12わたしにいのちめぐみをやくそく

あなたのによって

わたしのれいたもたれていました。

13しかし、あなたのこころかくしておられたことが

いま、わたしにかりました。

14もしあやまちをおかそうものなら

あなたはそのわたしにをつけ

あくからきよめてはくださらないのです。

15さからおうものなら、わたしはわざわいを

ただしくても、あたまげることはできず

はずかしめにき、くるしみをています。

16わたしがあたまをもたげようものなら

あなたはのようにおそいかかり

かえし、わたしをあっとう

17わたしにたいしてつぎつぎしょうにん

いよいよはげしくいか

あらたなえきをわたしにせられます。

18なぜ、わたしをははたいからしたのですか。

わたしなど、だれのにもまらぬうちに

んでしまえばよかったものを。

19あたかもそんざいしなかったかのように

ははたいからはかへとはこばれていればよかったのに。

20わたしのじんせいなどなにほどのこともないのです。

わたしからはなり、なおらせてください。

21かえってられないあんこくやみくに

わたしがってしまうまえに。

22そのくにくらさはまったくのやみ

やみざされ、ちつじょはなく

やみがそのひかりとなるほどなのだ。」

11

1ナアマじんツォファルははなはじめた。

2これだけまくしてられては

こたえないわけにいくまい。

くちがうまければそれでただしいと

みとめられるだろうか。

3あなたのぐちひとびとだまらせるだろうか。

あざけりのこといて

はじをかかずにむだろうか。

4あなたはう。

「わたしのしゅちょうただしい。

あなたのにもわたしはけっぱくなはずだ」と。

5しかし、かみがあなたにたいしてくちびるひら

なんわれるかきたいものだ。

6かみかくしておられるその

その二じゅうこうをあなたにしめされたなら

あなたのつみいちのがしていてくださったと

あなたにもかるだろう。

7あなたはかみきわめることができるか。

ぜんのうしゃきわみまでもることができるか。

8たかてんたいしてなにができる。

ふかについてなにかる。

9かみてよりもとお

うなばらよりもひろいのに。

10かみかたわらにとらえ、あつめるなら

だれかえしえようか。

11かみいつわものっておられる。

あくて、ほうされることはない。

12まれたときにはにんげん

ろばののようなものだ。

しかし、おろかなものかしこくなれる。

13もし、あなたもただしいほうこうおもいをはせ

かみかってべるなら

14また、あなたのからよこしまなことをとおざけ

あなたのてんまくせいをとどめないなら

15そのときこそ

あなたはれとかおげ、どうずることなく

きょういだくこともないだろう。

16そのとき、あなたはろうわす

それをながったみずのようにおもうだろう。

17じんせいひるよりあかるくなる。

くらかったが、あさのようになるだろう。

18ぼうがあるのであんしんしていられる。

あんしんしてよこたわるために、ぶんのねぐらを

19うずくまってねむれば、おびやかすものはない。

おおくのひとがあなたのこうもとめる。

20だが、かみさからうものはかすむ。

のがうしなって

ぼうさいいきくようにえる。

12

1ヨブはこたえた。

2たしかにあなたたちもひとかどのたみ

だが、ねばあなたたちのぬ。

3あなたたちどうよう、わたしにもこころがあり

あなたたちにおとってはいない。

だれにもそのくらいのちからはある。

4かみびかけて

こたえていただいたこともあるもの

ゆうじんたちのものわらいのたねになるのか。

かみしたがにんげん

ものわらいのたねになるのか。

5ひとこうわらい、よろめくあしあざけってよいと

あんのんらすものおもんでいるのだ。

6りゃくだつしゃてんまくさか

かみいからせるもの

かみさえはいしようとするものあんたいだ。

7けものたずねるがよい、おしえてくれるだろう。

そらとりもあなたにげるだろう。

8だいいかけてみよ、おしえてくれるだろう。

うみうおもあなたにかたるだろう。

9かれらはみなっている。

しゅがすべてをつくられたことを。

10すべてのいのちあるものは、にくなるひとれい

うちにあることを。

11みみこと

くちものあじわうではないか。

12いたものともにあり

ふんべつながきたものともにあるというが

13かみともちからはあり

かみともりょふんべつもある。

14かみかいしたものはなおされることなく

められたひとかいほうされることがない。

15かみみずめればかんばつとなり

みずはなてば姿すがたわる。

16ちからさくかみともにあり

まようこと、まよわせることもかみによる。

17かみさんをはだしでかせ

さいばんかんくるいまわらせ

18おうけん

こしおびをもってかれらをつながれる。

19さいをはだしでかせ

あるものをそのからろされる。

20しんにんあつものくちざし

ちょうろうはんだんうしなわせ

21ゆうものあざけりをびせかけ

つよものおびられる。

22かみあんこくふかそこをあらわにし

やみひかりされる。

23くにぐにおこし、またほろぼし

くにぐにひろげ、またかぎられる。

24このたみかしらたちをこんらんおとしい

みちもなくぼうばくとしたさかいをさまよわせられる。

25ひかりもなく、かれらはやみさぐりし

いしれたかのように、さまよう。

13

1そんなことはみな、わたしもこの

このみみいて、よくかっている。

2あなたたちのっていることぐらいは

わたしもっている。

あなたたちにおとってはいない。

3わたしがはなしかけたいのはぜんのうしゃなのだ。

わたしはかみかってもうてたい。

4あなたたちはみないつわりのくすり

やくたないしゃだ。

5どうかだまってくれ

だまることがあなたたちのしめす。

6わたしのろん

このくちびるうったえにみみかたむけてくれ。

7かみわったつもりで、あなたたちはせいかた

あざむいてかたるのか。

8かみわったつもりでろんそうするのか。

そんなことでかみにへつらおうというのか。

9ひとあなどるようにかみあなどっているが

かみついきゅうされてもよいのか。

10たとえひそかにでも、へつらうなら

かみこくはつされるであろう。

11そのげんは、あなたたちをおびやかし

おそれがふりかかるであろう。

12あなたたちのしゅちょうはいかくげん

べんつちくれのたてにすぎない。

13だまってくれ、わたしにはなさせてくれ。

どんなことがふりかかっててもよい。

14たとえこのぶんにかけ

たましいぶんくことになってもよい。

15そうだ、かみはわたしをころされるかもしれない。

だが、ただってはいられない。

わたしのみちかみまえもうてよう。

16このわたしをこそ

かみすくってくださるべきではないか。

かみするものなら

まえるはずはないではないか。

17よくいてくれ、わたしのことを。

わたしのぶんみみかたむけてくれ。

18よ、わたしはうったえをべる。

わたしはっている、わたしがただしいのだ。

19わたしのためにあらそってくれるものがあれば

もはや、わたしはだまってんでもよい。

20ただ、やめていただきたいことが二つあります

まえからかくれはいたしませんから。

21わたしのうえからとおざけてください。

うでをもっておびやかすのをやめてください。

22そして、んでください、おこたえします。

わたしにかたらせてください、へんをしてください。

23つみあくがどれほどわたしにあるのでしょうか。

わたしのつみとがしめしてください。

24なぜ、あなたはかおかく

わたしをてきなされるのですか。

25かぜのようなわたしをなおふるえさせ

かわいたもみがらのようなわたしをいまわされる。

26わたしにたいしてにがさだめをしる

わかつみをもいまなおわせられる。

27わたしにあしかせをはめ、みちつづ

いっいっあときざみつけておかれる。

28このようにされれば

だれでもしみにわれたころものようになり

てるほかはありません。

14

1ひとおんなからまれ、じんせいみじか

くるしみはえない。

2はなのようにては、しおれ

かげのようにうつろい、ながらえることはない。

3あなたがおんひらいてておられるのは

このようなものなのです。

このようなわたしをあなたにたいして

さばきのされるのですか。

4けがれたものからきよいものを

すことができましょうか。

だれひとりできないのです。

5じんせいはあなたがさだめられたとおり

つきかずもあなただい

あなたのけっていされたことをひとおかせない。

6おんをこのようなにんげんからそらせてください。

かれいのち

ようへいのようにそのよろこぶでしょう。

7にはぼうがある、というように

られても、またしん

わかえだえることはない。

8におろしたその

みきちて、ちりかえろうとも

9みずにあえば、また

なえのようにえだる。

10だが、にんげんんでよこたわる。

いきえれば、ひとはどこにってしまうのか。

11うみみず

かわながれがきてがることもあろう。

12だが、たおしたにんげん

ふたたがることなく

てんつづくかぎりは

そのねむりからめることがない。

13どうか、わたしをかくしてください。

あなたのいかりがやむときまで

わたしをおおかくしてください。

しかし、ときさだめてください

わたしをおもこすときを。

14ひとんでしまえば

もうきなくてもよいのです。

えきのようなわたしのじんせいですから

こうたいときるのをわたしはのぞんでいます。

15んでください、わたしはおこたえします。

わざであるわたしをたずもとめてください。

16そのときには、わたしのあゆみをかぞえてください。

わたしのあやまちにもはやしゅうすることなく

17わたしのつみふくろなかふう

わたしのあくかくしてください。

18しかし、やまくず

いわがそのからうつされ

19みずいしくだ

だいちりとなってながされるときても

ひとのぞみはあなたにたれたままだ。

20あなたはひとをいつまでもめ、いやられる。

あなたはかれかおかたちをえて、はらわれる。

21そのらがめいても、かれることなく

かれらがこうになっても、もうさとらない。

22かれはひとり、そのにくいたみに

たましいなげきをしのぶだけだ。

15

ヨブと三にんともろん 二

1テマンじんエリファズはこたえた。

2あるものくうきょけんべたり

そのはらひがしかぜたしたりするであろうか。

3えきことをもってろんじたり

やくたないろんかさねたりするであろうか。

4あなたはかみおそうやまうことを

なげうったえることをやめた。

5あなたのくちつみみちびかれてかた

したはこざかしいろんぽうえらぶ。

6あなたをつみさだめるのはわたしではなく

あなたしんくちだ。

あなたのくちびるがあなたにこたえをするのだ。

7あなたはさいしょにんげんとしてまれたのか。

やまよりさきまれたのか。

8かみおく

ぶんのものとしたのか。

9あなたのっていることで

わたしたちのらないことがあろうか。

わたしたちにはおよびもつかないことを

あなたがさとれるというのか。

10わたしたちのなかにははくはつろうじんもあり

あなたのちちよりとしうえものもある。

11かみなぐさめなどはるにらない

やさしいことやくたない、というのか。

12なぜ、あなたはみだすのか。

なぜ、あなたのつきはいらだっているのか。

13かみかっていきどおりをかえ

そんなことくちすとはなにごとか。

14どうして、ひときよくありえよう。

どうして、おんなからまれたもの

ただしくありえよう。

15かみせいなるひとびとをもしんらいなさらず

てんすら、かみにはきよくない。

16ましてにんげんは、みずむようにせいもの

にくむべきけがれたものなのだ。

17あなたにかたろう、きなさい。

わたしにしめされたことをげよう。

18それはけんじゃたちのしめしたところ

それをかれらのかくさなかった。

19これらのにのみ、このあたえられており

こくものおかすことはなかった。

20さて、あくにんいっしょうあん

ぼうぎゃくものきるねんすうかぎられている。

21そのみみにはおそろしいそうおんひびく。

へいあんのさなかにりゃくだつしゃかれおそうのだ。

22あんこくのがれうるとはもうしんじられない。

かれまえにはつるぎつのみだ。

23かれはパンをもとめてどこともらずにさまよい

あんこくおとずれるときぢかいことをる。

24くるしみとなやみがかれおびやかし

たたかいをいどおうのようにめかかる。

25かれかみかい

ぜんのうしゃたいしてごうまんにふるまい

26あつたてをかざして

かたくなかみかってとっしんした。

27かおあぶらぎって

こしにはぜいにくがついていたが

28ほろぼされたまちじんとなったいえ

れきとなるうんめいにあるところ

かれまねばならないであろう。

29ふたたむことなく、ちからながらえず

そのちくひろがらない。

30かれあんこくからのがれられない。

ねっぷうがそのわかえだらし

かみくちいきはらう。

31まどわされてむなしいものをしんじるな。

そのむくいはむなしい。

32ときまえ

えだはそのみどりうしなう。

33じゅくらされるぶどうの

はなとすオリーブののようになる。

34かみするものいちぞくまれず

わいこのものてんまくくされる。

35かれくるしみをはらみ、わざわいをむ。

そのはらあざむきをはぐくむ。

16

1ヨブはこたえた。

2そんなことをくのはもうたくさんだ。

あなたたちはみななぐさめるりをしてくるしめる。

3ぐちはやめよ」とか

なににいらだって

そんなこたえをするのか」とう。

4わたしがあなたたちのたちにあったなら

そのようなことをっただろうか。

あなたたちにたいしておおくのことつら

あなたたちにかってあたま

5くちさきはげまし

くちびるうごかすことをやめなかっただろうか。

6かたってもくるしみはやまず

だまっていても、それはりません。

7もう、わたしはつかてました。

わたしのいちぞくをあなたはあっとう

8わたしをしぼげられます。

このわたしの姿すがたしょうにんとなり

わたしにわってこうするでしょう。

9かみがわたしをじきとして、いかりをあらわされたので

てきはわたしをにくんできばをむき、するどける。

10かれらはおおぐちけてあざわら

ほおってじょく

いちだんとなってわたしにかってる。

11かみあくおこなものにわたしをわた

かみさからうものまかせられた。

12へいおんらしていたわたしをかみくだ

くびさえて

まととして

13ゆみものほうさせられた。

かれらはようしゃなく、わたしのはらわたを

たんじゅうながた。

14かみせんのようにいどみかかり

わたしをやぶり、なおやぶる。

15わたしはあらぬのはだ

わたしのつのともちりなかたおした。

16きはらしたかおあか

やみがまぶたのくまどりとなった。

17わたしのにはほうもなく

わたしのいのりはきよかったのに。

18だいよ、わたしのおおうな

わたしのさけびをめるな。

19このようなときにも、

てんにはわたしのためにしょうにんがあり

たかてんには

わたしをべんしてくださるかたがある。

20わたしのためにかた、わたしのとも

かみあおいでわたしのなみだながす。

21ひととそのともあいださばくように

かみぶんとこのおとこあいださばいてくださるように。

22わずかなねんげつがたてば

わたしはかえらぬたびくのだから。

17

1いきえ、じんせいきる。

わたしにははかがあるばかり。

2ひとびとはなお、わたしをあざけ

わたしのどおかれらのてきている。

3あなたみずかしょうにんとなってください。

ほかのだれ

わたしのかたをしてくれましょう。

4かれらのこころおおってめることのないようにし

かれらをたかげないでください。

5えきのためにともうられば

そんがつぶれる。」

6このかくげんはわたしのことだとひとう。

わたしはかおにつばきされるもの

7のうにかすみ

あしはどれもかげのようだ。

8ただしいひとよ、これにおどろけ。

つみのないひと

かみするものたいしてふるて。

9かみしたがひとはそのみちまも

きよひとさらゆうをもて。

10あなたたちはみなふたたあつまってるがよい。

あなたたちのなかあるものはいないのか。

11わたしのじんせい

わたしのけいかくこころねがいもうしなわれた。

12よるひるとなり

あんこくあとひかりちかづくとひとうが

13わたしはぶんのためのいえもと

そのあんこくどこととのえた。

14はかあなかって「あなたはわたしのちち」と

うじむしかって「わたしのははまい」とう。

15どこになお、わたしのぼうがあるのか。

だれがわたしにぼうせてくれるのか。

16それはことごとくちた。

すべてはちりうえよこたわっている。

18

1シュアじんビルダドはこたえた。

2いつまでことわないをしているのか。

まずかいせよ、それからはなおうではないか。

3なぜ、わたしたちをけもののようになすのか。

そのおろものとするのか。

4いかりによってみずからをもの

あなたのためにてられ

いわがそのしょからうつされるだろうか。

5かみさからうものともしびはやがて

そのほのおはもはやかがやかず

6そのてんまくともしびあんこくとなり

かれらすひかりえる。

7かれちからづよあゆみもよわまり

ぶんしんさくりゃくたおれる。

8あしあみとらえられ

としあなむ。

9かかとはわなにかかり

けられたあみつかまる。

10つなかくされてめぐらされ

みちけがせている。

11めつほうからかれおびやかし

かれあしてる。

12その

つまわざわいにう。

13ういかれたいをむしばみ

そのあしをむしばむ。

14かれはよりどころとするてんまくからされ

めつおうかっていっいっせられる。

15かれてんまくにはにん

そのみかにはおうがまかれる。

16したではその

うえではえだがしおれる。

17かれおもじょうからうしなわれ

そのはもうおもてにはない。

18かれひかりからあんこくへといやられ

このからついほうされる。

19そんはそのたみうちのこらず

んだところにはなにひとつのこらない。

20らいひとびとかれうんめいりつぜんとし

になったひとびとすら

のよだつおもいをする。

21ああ、これがせいおこなったものまい

これがかみらぬもののいたところか、と。

19

1ヨブはこたえた。

2どこまであなたたちはわたしのたましいくるしめ

ことをもってわたしをくだくのか。

3じょくはもうこれでじゅうぶんだ。

わたしをしいたげてずかしくないのか。

4わたしがあやまちをおかしたのがじつだとしても

そのあやまちはわたしじんにとどまるのみだ。

5ところが、あなたたちは

わたしのけているはずかしめをちょうして

ろんなんしようとする。

6それならば、れ。

かみがわたしにどうなふるまいをし

わたしのしゅうとりでめぐらしていることを。

7だから、ほうだとさけんでもこたえはなく

すくいをもとめても、さばいてもらえないのだ。

8かみはわたしのみちをふさいでとおらせず

あんこくかれた。

9わたしのめいうば

あたまからかんむりられた。

10ほうからめられてわたしはる。

であるかのように

ぼうこそぎにされてしまった。

11かみはわたしにかっていかりをやし

わたしをてきとされる。

12そのぐんぜいけっしゅう

おそおうとしてみちひら

わたしのてんまくかこんでじんいた。

13かみきょうだいをわたしからとおざけ

じんはなした。

14しんぞくもわたしを

ともだちもわたしをわすれた。

15わたしのいえせているおとこおんなすら

わたしをよそものなし、てきする。

16しもべんでもこたえず

わたしがかれあわれみをわなければならない。

17いきつまきらわれ

どもにもにくまれる。

18おさなもわたしをこば

わたしががるとける。

19しんゆうのすべてにきらわれ

あいしていたひとびとにもそむかれてしまった。

20ほねにくとにすがりつき

ばかりになって

わたしはびている。

21あわれんでくれ、わたしをあわれんでくれ

かみがわたしにれたのだ。

あなたたちはわたしのともではないか。

22なぜ、あなたたちまでかみいっしょになって

わたしをめるのか。

にくつだけではりないのか。

23どうか

わたしのことめられるように

ぶんとしてきざまれるように。

24たがねでいわきざまれ、なまりくろぐろしるされ

いつまでものこるように。

25わたしはっている

わたしをあがなかたきておられ

ついにはちりうえたれるであろう。

26このそこなわれようとも

このをもって

わたしはかみあおるであろう。

27このわたしがあお

ほかならぬこのる。

はらそこからがれ、はらわたはる。

28われわれかれめたりするだろうか」と

あなたたちはう。

このありさまこんげんがわたししんにあると

あなたたちはう。

29あなたたちこそ、つるぎせよ。

つるぎによるばつきびしい。

さばきのあることをるがよい。

20

1ナアマじんツォファルはこたえた。

2さまざまなおもいがわたしをこうふんさせるので

わたしははんろんせざるをえない。

3あなたのせつはわたしにたいするなんこえる。

あきらかにすることをのぞんで、こたえよう。

4あなたもっているだろうが

むかしひとじょうかれたときから

5かみさからうものよろこびは、はかなく

かみするものたのしみは、つかのにすぎない。

6たとえかれてんたっするほど

あたまくもたっするほどのぼってっても

7ぶんぶつどうようえいきゅううしなわれ

さがものは、「どこへってしまったのか」

わなければならなくなる。

8ゆめのように

よるまぼろしのようにえうせ

だれもいだすことはないだろう。

9かれていたはもうかれることなく

かれのいたところも二かれない。

10そのらはまずしいひとびとつぐないをし

そんうばったとみへんさいしなければならない。

11わかさがそのほねあふれていたが

それもかれともちりうえすことになろう。

12あくくちあまいからと

したおさえてかくしておき

13しんでさず

くちなかふくんでいれば

14そのパンはなかはいって

コブラのどくわる。

15んだとみさなければならない。

かみかれはらからそれをげられる。

16かれんだのはコブラのどく

まむししたかれころす。

17かれはちみつにゅうながれるかわ

そのながれをることはない。

18ろうしてたものをもまずにかえ

あきないでとみてもたのしむことはない。

19なぜなら、まずしいひとびとしいた

みずかてもしないいえうばったから。

20そのはらまんぞくすることをらず

よくぼうからのがれられず

21くして、なにのこさない。

それゆえ、かれはんえいながくはつづかず

22ゆたかさのきわみにあってけつぼうおちい

すべてろうするかれおそう。

23はらたそうとすれば

かみえるいかりをそそ

それをパンとしてかれびせかける。

24てつからのがれても

せいどうゆみかれ

25かれつらぬいてなかる。

それはたんじゅうにぬれてひか

かみりょくかれあっとうする。

26あんこくかれたからかま

こされたのでもないかれをなめくし

てんまくのこっているものをもほろぼしくす。

27てんかれつみあば

かれたいしてがる。

28かみいかりのに、こうずいこり

おおみずかれいえをぬぐいる。

29かみさからうものかみからけるぶん

かみめいれいによるぎょうはこれだ。

21

1ヨブはこたえた。

2どうか、わたしのこといてくれ。

いてもらうことがわたしのなぐさめなのだ。

3まんして、わたしにはなしをさせてくれ。

わたしがはなしてから、あざわらうがいい。

4わたしはにんげんかってうったえているのだろうか。

なぜ、まんしなければならないのか。

5わたしにかおけてくれ。

そしておどろき、くちてるがよい。

6わたししん、これをおもうとりつぜんとし

ぶるいがまらない。

7なぜ、かみさからうものながらえ

としかさねてなお、ちからくわえるのか。

8そんかれらをかこんでたしかにつづ

そのすえまえることができる。

9そのいえへいで、なんおそれもなく

かみむちかれらにくだることはない。

10かれらのうしつねをはらませ

うしんで、なせることはない。

11かれらはひつじれのようにどもおく

そのらはおど

12たいたてごとわせてうた

ふえいてたのしむ。

13かれらはしあわせにじんせいおく

やすらかにおもむく。

14かれらはかみかってう。

「ほうっておいてください。

あなたにしたがみちなどりたくもない。

15なぜ、ぜんのうしゃつかえなければならないのか。

かみいのってなにになるのか。」

16だが、かれらはざいさんにしているではないか。

かみさからうものかんがえはわたしからとおい。

17かみさからうものともしびされ、わざわいがおそ

かみいかってめつくだしたことがなんあろうか。

18わらのようにかぜらされ

もみがらのように

とっぷうばされたことがあろうか。

19かみかれへのばつ

そのらのだいにまでばしておかれるのか。

かれしんばっして

おもらせてくださればよいのに。

20ぶんぶんこう

ぜんのうしゃいかりをせばよいのだ。

21じんせいとしつききてしまえば

のこされたいえはどうなってもよいのだから。

22ひとかみしきさずけえようか。

かれたかきにいまし、さばきをおこなわれる」とう。

23あるひとは、いたるまでゆうなく

あんたいへいおんいっしょうおくる。

24かれはまるまるとふと

ほねずいまでうるおっている。

25また、あるひといたるまでなやなげ

しあわせをあじわうこともない。

26だが、どちらもちりよこたわれば

ひとしく、うじおおわれるではないか。

27あなたたちのかんがえはよくかっている。

わたしにたいしてほうにもあくをたくらんでいるのだ。

28「あのこうけつひとやかたはどうなり

このかみさからうものまいとしたてんまく

どうなったのか」とあなたたちはう。

29とおりかかるひとびとたずねなかったのか。

りょうしゃのこしたあかしを

ていすることはできないであろう。

30あくにんわざわいのまぬか

いかりののがれているのに

31だれめんかってそのあゆんできたみちあば

だれがそのわざばっするだろうか。

32かれそうしきぎょうれつによってはこばれ

そのはかにはばんにん

33たにつちくれさえかれにはこころよさそうだ。

ひとみなかれあとつづ

かれまえにも、ひとかぞえきれない。

34それなのにむなしいこと

どのようにわたしをなぐさめるつもりか。

あなたたちのはんろんあざむきにすぎない。

22

ヨブと三にんともろん 三

1テマンじんエリファズはこたえた。

2にんげんかみにとってゆうえきでありえようか。

かしこひとでさえ、ゆうえきでありえようか。

3あなたがただしいからといってぜんのうしゃよろこ

かんぜんみちあゆむからといって

かみえきになるだろうか。

4あなたがかみおそうやまっているのに

かみがあなたを

あなたをさばきのされるだろうか。

5あなたははなはだしくあくおこな

かぎりもなくせいおこなったのではないか。

6あなたはきょうだいからしちぐさってなにあたえず

すではだかひとからなおものをはぎった。

7かわてたひとみずあたえず

えたひとものこばんだ。

8わんりょくるうものをわがものとし

もてはやされているものがそこにむ。

9あなたはやもめになにあたえずはら

みなしごのうでった。

10だからこそ

あなたのまわりにはいたるところにわながあり

とつぜんおそれにあなたはおびえる。

11また、あんこくつつまれてなにえず

こうずいがあなたをおおっているので

12あなたはう。

かみがいますのはたかてんうえ

よ、あのようにたかほしれのかしらなのだ。」

13だからあなたはう。

かみなにっておられるものか。

のうこうからさばくことができようか。

14くもさえぎられてることもできず

てんまるてんじょうされるだけだ」と。

15あなたはむかしからのみち

あくおこなものあゆんだみちをつけよ。

16かれらはときならずして、られ

ながれがそのもといまでぬぐいった。

17かみかってかれらはっていた。

「ほうっておいてくれ

ぜんのうしゃばれるものなにができる。」

18それにたいしてあなたはった。

かみはそのかれらのいえとみたされる。

かみさからうものかんがえはわたしからとおい。」

19かみしたがひとならいてよろこ

つみのないひとならあざわらってうであろう。

20かれらのざいさんたしかに

のこったものもになめくされる。」

21かみしたがい、かみかいしなさい。

そうすれば、あなたはしあわせになるだろう。

22かみくちずからさずけるおしえを

そのことこころおさめなさい。

23もし、ぜんのうしゃのもとにかえ

あなたのてんまくからせいとおざけるなら

あなたはもとどおりにしていただける。

24おうごんちりなか

オフィルのきんかわどこくがよい。

25ぜんのうしゃこそがあなたのおうごん

あなたにとってのさいこうぎんとなり

26あなたはぜんのうしゃによってよろこびを

かみかってかお

27あなたがいのればれられ

まんがんささものをすることもできるだろう。

28あなたがけつすることはじょうじゅ

あゆみちにはひかりかがやくことだろう。

29たおれているものに、がれとあなたがえば

せていたものすくわれる。

30きよくないものすら

あなたのけっぱくによってすくわれる。

23

1ヨブはこたえた。

2きょも、わたしはくるしみなげ

うめきのために、わたしのおもい。

3どうしたら、そのかたいだせるのか。

おられるところにけるのか。

4そのかたにわたしのうったえを

おもぞんぶんわたしのぶんべたいのに。

5こたえてくださるなら、それをさと

はなしかけてくださるなら、かいしよう。

6そのかたつよちからるって

わたしとあらそわれるだろうか。

いや、わたしをかえりみてくださるだろう。

7そうすれば、わたしはかみまえただしいとされ

わたしのうったえはとこしえにかいけつできるだろう。

8だが、ひがしってもそのかたはおられず

西にしってもさだめられない。

9きたにひそんでおられて、とらえることはできず

みなみおおっておられて、いだせない。

10しかし、かみはわたしのあゆみち

っておられるはずだ。

わたしをためしてくだされば

きんのようであることがかるはずだ。

11わたしのあしはそのかたしたがってあゆ

そのみちまもって、はなれたことはない。

12そのくちびるあたえためいれいそむかず

そのくちかたったことむねおさめた。

13かみがいったんさだめられたなら

だれもひるがえすことはできない。

かみのぞむがままにおこなわれる。

14わたしのためにさだめたことをじっこう

ほかにもおおくのことをさだめておられる。

15それゆえ、わたしはかおにおびえ

かんがえればかんがえるほど、おそれる。

16かみはわたしのゆううしなわせ

ぜんのうしゃはわたしをおびえさせる。

17わたしはあんこくまえにし

まえにはやみちこめているのに

なぜ、ほろぼしくされずにいるのか。

24

1なぜ、ぜんのうしゃのもとには

さまざまなときたくわえられていないのか。

なぜ、かみあいするもの

かみることができないのか。

2ひとざかいうつ

ちくれをうばってぶんのものとし

3みなしごのろばを

やもめのうししちぐさる。

4とぼしいひとびとみちからしのけられ

このまずしいひとびとかくす。

5かれらはろばのように

ろうし、ものもと

べさせるパンをさがす。

6ぶんのものでもないはたけれをさせられ

あくにんのぶどうばたけのこったふさあつめる。

7ものもなくはだかよるごし

さむさをふせぐためのおおいもない。

8やまはげしいあめにぬれても

けるところもなく、いわにすがる。

9ちちのないははむねからはなされ

まずしいひとひとじちられる。

10かれらはにまとうものもなく、はだかある

むぎたばはこびながらもぶん

11ならつオリーブのあいだあぶらしぼ

しぼでぶどうをみながらもかわく。

12まちでは、にゆくひとびとうめ

つらぬかれたひとびとがあえいでいるが

かみはそのさんじょうこころめてくださらない。

13ひかりそむひとびとがいる。

かれらはひかりみちみとめず

ひかりすところにとどまろうとしない。

14ひとごろしはまえ

まずしいものとぼしいものころ

よるになればぬすみをはたらく。

15かんいんするものは、ゆうれを

だれにもられないように、とってかおおおう。

16あんこくまぎれていえいえしの

にっちゅうじこもって、ひかりける。

17このようなものには、あさやみだ。

あさめつやみみとめているのだ。

18おおみずえばかれはたちまちる。

このかれぎょうのろわれ

そのぶどうばたけかうものもいなくなる。

19あつさとかんそうゆきみずをもるように

つみびとるだろう。

20ははたいかれわす

うじかれこのんで

かれおもものもなくなる

せいおこないはのようにくだける。

21かれにんおんなこうとし

やもめにこうふくあたえることはなかった。

22けんりょくしゃちからるい、せいこうしたとしても

そのじんせいたしかではない。

23あんのんかされているようでも

そのあゆみちそそいでおられるかたがある。

24だから、しばらくはさかえるが、る。

すべておとろえてゆくものとともたおされ

むぎのようにられるのだ。」

25だが、そうなってはいないのだから

だれが、わたしをうそつきと

わたしのことをむなしいものと

だんじることができようか。

25

1シュアじんビルダドはこたえた。

2おそるべきはいちからかみもとにそなえ

てんもっとたかいところにへいてられる。

3まことにそのぐんぜいかずかぎりなく

そのひかりはすべてのひとうえのぼる。

4どうして、ひとかみまえただしくありえよう。

どうして、おんなからまれたものきよくありえよう。

5つきすらもかみまえではかがやかず

ほしかみにはきよらかではない。

6ましてにんげんうじむし

ひとむしけらにすぎない。

26

1ヨブはこたえた。

2あなたしんはどんなたすけをちからのないものあた

どんなすくいをりょくうでにもたらしたというのか。

3どんなちゅうこくのないものあた

どんなさくおおくのひとさずけたというのか。

4だれこといでかたっているのか。

だれぶきがあなたをとおしていているのか。

5もうじゃたち、ふちものたちは

みずそこでのたうちまわる。

6かみまえではあらわであり

ほろびのくにおおわれてはいない。

7かみせいなるやまぼうばくとしたさかいによこたわらせ

だいくうきょうえにつるされた。

8みつうんなかみずたくわえられても

くもそこけない。

9かみぶんくもひろげて

ぎょくおおかくされる。

10げんうみおもてえんえがいて

ひかりあんこくとのさかいとされる。

11てんはしららぎ

その𠮟しっどうてんする。

12かみちからをもってうみせい

えいをもってラハブをたれた。

13かぜをもっててんをぬぐい

げるだいじゃつらぬいた。

14だが、これらはかみみちのほんのいったん

かみについてわたしたちのきえることは

なんとわずかなことか。

そのらいめいちからづよさをだれさとりえよう。

27

1ヨブはさらことをついでしゅちょうした。

2わたしのけんげるかみにかけて

わたしのたましいくるしめるぜんのうしゃにかけて

わたしはちかう。

3かみぶきがまだわたしのはなにあり

わたしのいきがまだのこっているかぎり

4このくちびるけっしてせいかたらず

このしたけっしてあざむきをわない、と。

5だんじて、あなたたちをただしいとはしない。

いたるまで、わたしはけっぱくしゅちょうする。

6わたしはみずからのただしさにしゅうしてゆずらない。

にちたりともこころじるところはない。

7わたしにてきたいするものこそつみさだめられ

わたしにさからうものこそせいとされるべきだ。

8かみいのちたれ、たましいげられるのだから

かみするものにどんなのぞみがあろうか。

9わざわいがかれのぞむとき

そのさけびをかみいてくださるだろうか。

10ぜんのうしゃによってよろこびを

つねかみもとめることができるだろうか。

11わたしがあなたたちにかみわざしめ

ぜんのうしゃについてかくさずにかたろう。

12あなたたちしん、それをあおいだのに

なぜ、むなしいことをかえすのか。

13かみさからうものかみからけるぶん

ぼうぎゃくものぜんのうしゃからあたえられるぎょう

つぎのとおり。

14たとえおおくのむすがあっても、つるぎにかかり

そんものにもことく。

15のこったものんでほうむられても

やもめたちはくことすらしない。

16つちるようにぎん

ねんそなえるようにふくそなえても

17そのそなえたふくただしいひと

そのぎんけっぱくひとしょゆうとなる。

18いえてても、しみののよう

ばんにんつくかりのようなものだ。

19るときにはゆたかであっても、それがさい

ひらけば、もうなにひとつない。

20めつこうずいのようにかれおそ

つむじかぜよるあいだにさらう。

21ひがしかぜはこられて、かれえうせ

そのまいからはらわれる。

22かみかれおそいかかり、ゆるさない。

からのがれようとかれはあがく。

23かみかれかってをたたき

そのまいからかればす。

28

かみさん

1ぎんぎんざんさん

きんきんざんせいれんする。

2てつすなから

どういわかしてる。

3ひとあんこくてまでも

やみおくそこをもきわめてこうせきさがす。

4じょうからはるかふかこうどう

ひとわすれられ

ふかをつりげてれている。

5しょくもつだい

したのようにかえっている。

6こうせきにはサファイアもじり

きんつぶふくまれている。

7もうきんもそのみちらず

はげたかすら、それをつけることはできない。

8もそこをとおらず

あのほこたかけものもそこをんだことはない。

9だがひとは、かたいわにまでばし

やまもといからかえす。

10いわいてすす

あるものをとすことはない。

11かわみなもとをせき

みずかくれていたものもひかりのもとにす。

12では、はどこにいだされるのか

ふんべつはどこにあるのか。

13にんげんはそれがそなえられたらない。

それはいのちあるもののにはいだされない。

14ふかふち

「わたしのなかにはない。」

うみ

「わたしのところにもない。」

15じゅんきんによってもえず

ぎんいくらとあたいさだめることもできない。

16オフィルのきんうつくしいしまめのうも

サファイアも、これにならぶことはできない。

17きんほうぎょくくらべられず

じゅんきんうつわすらこれにあたいしない。

18さんごやすいしょううにおよばず

しんじゅよりもがたい。

19クシュのトパーズもくらべられず

じりないきんもこれにならぶことはできない。

20では、はどこからるのか

ふんべつはどこにあるのか。

21すべていのちあるもののにそれはかくされている。

そらとりにすら、それは姿すがたかくしている。

22ほろびのくに

「それについてみみにしたことはある。」

23そのみちっているのはかみ

かみこそ、そのしょっておられる。

24かみてまでわた

てんした、すべてのものをておられる。

25かぜはかっておく

みずはかってあた

26あめにはそのときさだ

いなずまにはそのみちそなえられる。

27かみ、それをはか

それをたしかめ、ぎん

28そして、にんげんわれた。

しゅおそうやまうこと、それが

あくとおざけること、それがふんべつ。」

29

ヨブのなげ

1ヨブはことをついでしゅちょうした。

2どうか、ぎたとしつきかえしてくれ

かみまもられていたあのを。

3あのころ、かみはわたしのじょう

ともしびかがやかせ

そのひかりみちびかれて

わたしはあんこくなかあるいた。

4かみとのしたしいまじわりがわたしのいえにあり

わたしははんえいおくっていた。

5あのころ、ぜんのうしゃはわたしとともにおられ

わたしのらはわたしのまわりにいた。

6にゅうはそれであしあらえるほどゆたかで

わたしのためには

オリーブいわからすらながた。

7わたしがまちもん

ひろこうとすると

8わかものらはわたしをしずまり

ろうじんらもがってけいひょうした。

9おもだったひとびとはなすのをやめ

くちてた。

10どうしゃらもこえをひそめ

したうわあごけた。

11わたしのことをいたみみみなしゅくふく

わたしをみなしょうさんしてくれた。

12わたしがりのないらをたす

たすけをもとめるまずしいひとびとまもったからだ。

13にゆくひとさえわたしをしゅくふく

やもめのこころをもわたしはかえらせた。

14わたしはせいころもとしてまとい

こうへいはわたしのうわ、またかんむりとなった。

15わたしはえないひととなり

あるけないひとあしとなった。

16まずしいひとびとちちとなり

わたしにかかわりのないしょうにもじんりょくした。

17せいおこなものきばくだ

そのにかかったひとびとうばかえした。

18わたしはこうおもっていた

「わたしはぞくかこまれてぬ。

じんせいかずうみすなのようにおおいことだろう。

19わたしはみずぎわ

えだにはつゆ宿やどすだろう。

20わたしのほまれはつねあたらしく

わたしのゆみはわたしのにあってわかがえる。」

21ひとびともくしてのぞ

わたしのすすめにみみかたむけた。

22わたしがかたればかえものはなく

わたしのことかれらをうるおした。

23あめつように

はるあめかってくちひらくように

かれらはわたしをのぞんだ。

24かれらがかくしんうしなっているとき

わたしはかれらにがおけた。

かれらはわたしのかおひかり

くもらせることはしなかった。

25わたしはなげひとなぐさ

かれらのためにみちしめしてやり

しゅちょう

ぐんぜいなかおうのようなじんぶつであった。

30

1だがいまは、わたしよりわかものらが

わたしをあざわらう。

かれらのちちおやひつじばんけんならべることすら

わたしはまわしいとおもっていたのだ。

2そのちからもわたしのやくにはたず

なんりょくのこっていないようなものらだった。

3いちぶつえ、おとろ

こうりょうとしたばくぬまをさまよい

4あかざの

れだまのしょくりょうとしていた。

5かれらはけんからわれ

どろぼうばわりされ

6ぶるいさせるようなたに

つちあないわ宿やど

7いばらあいだろばのようにいななき

あざみのしたむらがりっていた。

8おろものもないやから

くにからたたきされたものらだった。

9ところがいまは、わたしがかれらのはやしうたたね

あざけりのことびるになってしまった。

10かれらはわたしをきらってちからず

へいかおつばきかけてくる。

11かれらはづなり、わたしをはずかし

くつわをててかっにふるまう。

12かれらはなまにもわたしのみぎ

わたしをし、わざわいのみちかせ

13みちち、ほろびにいやろうとする。

それをめてくれるものはない。

14おそってはなはだしくやぶ

せてはいきょにする。

15めつがわたしをおそ

わたしのちからかぜきさらわれ

わたしのすくいはくものようにった。

16もはや、わたしはいきえんばかり

くるしみのがわたしをとらえた。

17よる、わたしのほねすようにいた

わたしをさいなむやまいやすむことがない。

18やまいはだのようにまつわりつき

そのはげしさにわたしの

かげもなくわった。

19わたしはどろなかまれ

ちりあくたひとしくなってしまった。

20かみ

わたしはあなたにかってさけんでいるのに

あなたはおこたえにならない。

まえっているのに

あなたはらんにならない。

21あなたはれいこくになり

ちからをもってわたしにいかりをあらわされる。

22わたしをげ、かぜ

かぜのうなりのなかでほんろうなさる。

23わたしはっている。

あなたはわたしをくに

すべていのちあるものがやがてあつめられるいえ

もどそうとなさっているのだ。

24ひとは、なげもとめるもの

こうものすくおうとしないだろうか。

25わたしはきょうにあるひととも

かなかったろうか。

まずしいひとのためにこころいためなかったろうか。

26わたしはさいわいをのぞんだのに、わざわいがた。

ひかりっていたのに、やみた。

27わたしのむねかえ

しずまろうとしない。

くるしみのがわたしにおそいかかっている。

28ひかりることなく、なげきつつある

ひとびとなかち、すくいをもとめてさけぶ。

29やまいぬきょうだいとなり

ちょうなかとなったかのように

30わたしのくろくなって、はげ

ほねねつけただれている。

31調しらべをわたしのたてごとかな

かなしみのうたをわたしのふえうたう。

31

1わたしはぶんけいやくむすんでいるのに

どうしておとめにそそいだりしようか。

2うえからかみがくださるぶんなに

たかきにいますぜんのうしゃのおあたえになるものはなにか。

3せいおこなものにはわざわいを

あくおこなものにはがいてきをおあたえになるではないか。

4かみはわたしのみち

わたしのあゆみをすべてかぞえておられるではないか。

5わたしがむなしいものとともある

このあしあざむきのみちいそいだことは、けっしてない。

もしあるというなら

6せいはかりとしてはかってもらいたい。

かみにわたしのけっぱくっていただきたい。

7わたしのあゆみがみちはず

くままにこころうごいたことは、けっしてない。

このには、けっしてけがれはない。

もしあるというなら

8わたしのいたものをにんべてもよい。

わたしのそんやしにされてもよい。

9わたしがりんじんつまこころうばわれたり

もんせたりしたことは、けっしてない。

もしあるというなら

10わたしのつまにんのためにこなをひき

よそのおとこおかされてもよい。

11それはずべきこうであり

さばかれるべきつみなのだから

12ほろびのくにまでもくす

わたしのしゅうかくまでくしてもよい。

13わたしがれいたちのぶんかず

はしためのけんこばんだことは、けっしてない。

もしあるというなら

14かみさばきにたれるとき

わたしがなにをなしえよう。

かみ調しらべられるときなんこたえられよう。

15わたしをたいないつくってくださったかた

かれらをもおつくりになり

われわれおなかたによって

ははたいかれたのだから。

16わたしがまずしいひとびとしつぼうさせ

やもめがきつぶしてもかえりみず

17ものひとめにし

みなしごをえさせたことは、けっしてない。

18いや、わたしはわかいころから

ちちとなってかれらをそだ

ははたいたときから

やもめたちをみちびものであった。

19ものもなくよわてているひと

からだをおおものもないまずしいひと

わたしがごしにしたことは、けっしてない。

20かれらはつねにわたしのひつじでからだをあたためて

かんしゃしたのだ。

21わたしがさばきのかたおおいのをいいことにして

みなしごにげたことは、けっしてない。

もしあるというなら

22わたしのうでかたからちてもよい。

ひじくだけてもよい。

23かみくだされるわざわいをわたしはおそれる。

そのいかりにはえられない。

24わたしがおうごんたのみとし

じゅんきんがあればあんしんだとおも

25ざいほうおおいことをよろこ

ぶんちからきょうだいだとおもったことは、けっしてない。

26たいようかがやき、けるつきあおいで

27ひそかにこころまよわせ

くちづけをげたことは、けっしてない。

もしあるというなら

28これもまた、さばかれるべきつみである。

てんにいますかみいなんだことになるのだから。

29わたしをにくものこうよろこ

かれわざわいにうのを

わたしがはやしたてたことは、けっしてない。

30のろいをかけてひといのちもとめることによって

ぶんくちつみおかすのをゆるしたことは

けっしてない。

31わたしのてんまくんでいたひとびと

かれはらいっぱいにくをくれればよいのに」

ったことはけっしてない。

32らぬひとさえ宿じゅくさせたことはない。

わがとびらはいつもたびびとひらかれていた。

33わたしがアダムのようにぶんつみかく

とがむねうちめていたことは、けっしてない。

もしあるというなら

34ぐんしゅうまえふるえ、いちぞくあなどりにおののき

もくしてもんうちにこもっていただろう。

35どうか、わたしのうことをいてください。

よ、わたしはここにしょめいする。

ぜんのうしゃよ、こたえてください。

わたしとあらそものいたこくじょう

36わたしはしかとかたにな

かんむりのようにしてあたまむすけよう。

37わたしのあゆみのいっいっかれしめ

くんしゅのようにかれたいけつしよう。

38わたしのはたけがわたしにたいしてさけごえをあげ

そのうね

39わたしがかねはらわずにしゅうかくうばって

ぬしいたらしめたことは、けっしてない。

もしあるというなら

40むぎわりにいばら

おおむぎわりにざっそうえてもよい。

ヨブはかたくした。

エリフのこと

32

1ここで、この三にんはヨブにこたえるのをやめた。ヨブがぶんただしいとかくしんしていたからである。

2さて、エリフはいかった。このひとはブズしゅっしんでラムぞくのバラクエルのである。ヨブがかみよりもぶんほうただしいとしゅちょうするので、かれいかった。3また、ヨブの三にんゆうじんが、ヨブにつみのあることをしめてきせつはんろんいだせなかったので、かれらにたいしてもいかった。4かれらがみなねんちょうだったので、エリフはヨブにはなしかけるのをひかえていたが、5この三にんくちからなんはんろんないのをたのでいかったのである。

6ブズじんバラクエルの、エリフはった。

わたしはわか

あなたたちはとしをとっておられる。

だからわたしはえんりょ

わたしのけんをあえてわなかった。

7にっすうがものを

ねんすうさずけるとおもっていた。

8しかし、ひとなかにはれいがあり

さとりをあたえるのはぜんのうしゃぶきなのだ。

9かさねればかしこくなるというのではなく

ろうじんになればふさわしいふんべつができるのでもない。

10それゆえ、わたしのうこともいてほしい。

わたしのけんべてみたいとおもう。

11わたしはあなたたちのこと

そのかんがえにみみかたむ

ことくしてろんじるのを

12そのろんきょかいしようとした。

だが、あなたたちのなかにはヨブを

かれことはんろんしうるものがない。

13「いいがある。

かれかすのはかみであってひとではないとおう」

などとかんがえるべきではない。

14ヨブはわたしにたいしてろんしたのではないが

わたしはあなたたちのようなろんぽう

こたえようとはおもわない。

15かれらはくじかれて、こたえようとせず

うべきことうしなっている。

16わたしはったが、かれらはかたらず

まり、もうこたえようとしない。

17それならわたしが

ぶんぶんべさせてもらおう。

わたしのけんわせてもらおう。

18いたいことはたくさんある。

はらうちれいがわたしをてている。

19よ、わたしのはらふうじられたぶどうしゅふくろ

あたらしいさけけんばかりのかわぶくろのようだ。

20わたしもはなして、もちしずめたい。

くちびるひらいて、こたえたい。

21いや、わたしはだれのかおてようともしない。

にんげんにへつらうことはしたくない。

22づかずにへつらうようなことをったら

どうかつくぬし

ただちにわたしを退しりぞけてくださるように。

33

1さてヨブよ、わたしのこと

わたしのうことによくみみかたむけよ。

2よ、わたしはくちひら

したくちなかうごはじめる。

3わたしのことはわたしのこころそっちょくあらわ

くちびるっていることをはっきりとかたる。

4かみれいがわたしをつく

ぜんのうしゃぶきがわたしにいのちあたえたのだ。

5こたえられるなら、こたえてみよ。

そなえをして、わたしのまえて。

6かみまえでは、わたしもあなたとおなじように

つちからられたひとかけらのものにすぎない。

7よ、わたしにはおびやかすようなりょくはない。

あなたをさえつけようとしているのではない。

8あなたがはなすのはわたしのみみはい

こえこともわたしはいた。

9「わたしはけっぱくで、つみおかしていない。

わたしはきよく、とがめられるゆうはない。

10それでもかみはわたしにたいするまんいだし

わたしをてきされる。

11わたしにあしかせをはめ

みちっておられる。」

12ここにあなたのあやまちがある、とおう。

かみにんげんよりもつよくいます。

13なぜ、あなたはかみあらそおうとするのか。

かみはそのなさることを

いちいちせつめいされない。

14かみは一つのことによってかたられ

また、二つのことによってかたられるが

ひとはそれにがつかない。

15ひとふかねむりにつつまれ、よこたわってねむると

ゆめなかで、よるまぼろしなか

16かみひとみみひら

らしめのことふうめられる。

17ひとおこないをあらため、ほこりをおさ

18こうして、そのたましいめつぼうまぬか

いのちかわわたらずにむようにされる。

19つうめられてよこたわるひとがあるとする。

ほねのうずきはえることなく

20いのちはパンをいとい

たましいこのみのものをすらいとう。

21にくしょうもうしてえなくなり

えなかったほね姿すがたあらわ

22たましいめつぼう

いのちはそれをうばうものにちかづいてゆく。

23にんひとでもこのひとのために

そのただしさをしめすために

つかわされる使つかいがあり

24かれあわれんで

「このひとめんじょし、めつぼうとさないでください。

だいしょうつけてました」とってくれるなら

25かれにくあたらしくされて

わかものよりもすこやかになり

ふたたわかいときのようになるであろう。

26かれかみいのってれられ

よろこびのさけびのうちかおあお

ふたたかみはこのひとただしいとみとめられるであろう。

27かれひとびとまえでたたえてうたうであろう。

「わたしはつみおか

ただしいことをげた。

それはわたしのなすべきことではなかった。

28しかしかみはわたしのたましいめつぼうからすくされた。

わたしはいのちひかりあおぐ」と。

29まことにかみはこのようになさる。

にんげんのために、二でも三でも。

30そのたましいめつぼうからもど

いのちひかりかがやかせてくださる。

31ヨブよ、みみかたむけて

わたしのうことをけ。

ちんもくせよ、わたしにかたらせよ。

32わたしにこたえてうことがあるなら、かたれ。

ただしいしゅちょうくのがわたしののぞみだ。

33うことがなければ、みみかたむけよ。

ちんもくせよ、わたしがあなたにしめそう。

34

1エリフはさらった。

2あるものはわたしのこと

しきあるものはわたしにみみかたむけよ。

3みみこと

くちものあじわう。

4わたしたちはなにただしいかを

なにいかをしきべつしよう。

5ヨブはこうっている。

「わたしはただしい。

だがかみは、このしゅちょう退しりぞけられる。

6わたしはただしいのに、うそつきとされ

つみもないのに、かけられてきずついた。」

7ヨブのようなおとこがいるだろうか。

みずえてあざけりでのどをうるおし

8あくおこなものにくみし

かみさからうものともあゆむ。

9かみよろこばれようとしても

なんえきもない」とかれっている。

10さて、ふんべつあるものは、わたしのことけ。

かみにはあやまちなど、けっしてない。

ぜんのうしゃにはせいなど、けっしてない。

11かみにんげんおこないにしたがってむく

おのおののあゆみにしたがってあたえられるのだ。

12かみつみおかすことはけっしてない。

ぜんのうしゃせいげられない。

13だれかみぜんをゆだね

ぜんかいわせたというのか。

14もしかみぶんにのみ、こころ

そのれいぶきぶんあつめられるなら

15きとしけるものはただちにいき

にんげんちりかえるだろう。

16かいしようとして、これをけ。

わたしのかたこえみみかたむけよ。

17せいにくものとうできようか。

ただしく、また、ちからづよいおかた

あなたはつみさだめるのか。

18おうじゃかって「ならずもの」と

とうとかたかって「さからうもの」とうのか。

19ぶんたかものをひいきすることも

ぞくひんじゃよりそんちょうすることもないおかた

によってすべてのひとつくられた。

20これらのひとまたた

しかもなかに、んでいく。

けんりょくあるものふるわせて

ちからあるものひとによらず、退しりぞけられる。

21かみひとあゆみちそそ

そのいっいっておられる。

22あくおこなものかくそうとしても

あんこくもなければ、やみもない。

23ひとかみまえさばきをけるのだが

かみはそのときさだめてはおられない。

24かずれないけんりょくしゃたお

かれらにえてひとびとてられる。

25かれらのおこないをっておられるので

よるあいだにそれをくつがえし、かれらをくだ

26かみさからうものとして

せしめに、かれらをたれる。

27かれらがかみしたがわず

そのみちなにひとつれなかったからだ。

28そのときよわものさけびはかみとど

まずしいものさけびはかれる。

29かみだまっておられるのに

つみさだめうるものがあろうか。

かみかおそむけられるのに

そそものがあろうか

くにたいしてであれにんげんたいしてであれ。

30かみは、かみするものおうとなり

たみわなにかけることがないようにされる。

31ひとかみたいしてこうったとする。

「わたしはばつけました。

もうわるいことはいたしません。

32わたしにはえないことを、しめしてください。

わたしはせいおこないましたが

もういたしません。」

33このことにどうむくいるかをめるのはあなたか。

あなたはかみかろんじているではないか。

たいめるのは、わたしではなくあなただ。

よくかんがえてはなしなさい。

34かいあるひとはわたしにうだろう。

あるひとはわたしにどうするだろう。

35「ヨブはよくかってはなしているのではない。

そのことりょけている。

36あくにんのようなこたかたをヨブはする。

かれてっていてきためすべきだ。

37まことにかれあやまちにくわえてつみおか

わたしたちにわくねんこさせ

かみかってまくしたてている。」

35

1エリフはさらった。

2かみはわたしをただしいとしてくださるはずだ」

とあなたはっているが

あなたのこのかんがえはせいとうだろうか。

3またあなたはう。

「わたしがあやまちをおかしたとしても

あなたになんえきがあり

わたしにどれほどのとくがあるのか。」

4あなたに、またかたわらにいるゆうじんたちに

わたしはひとこといたい。

5てんあおぎ、よくよ。

じょうたかくもながめよ。

6あなたがあやまちをおかしたとしても

かみにとってどれほどのことだろうか。

かえそむいたとしても

かみにとってそれがなんであろう。

7あなたがただしくあっても

それでかみなにかをあたえることになり

かみがあなたのから

なにかをることになるだろうか。

8あなたがさからっても、それはあなたとおなにんげん

あなたがただしくても

それはひとにかかわるだけなのだ。

9よくあつはげしくなればひとさけびをあげ

けんりょくしゃうでにひしがれて、たすけをもとめる。

10しかし、だれもわない

「どこにいますのか、わたしのつくぬしなるかみ

よるうたあたえるかた

11けものによっておし

そらとりによってさずけるかたは」と。

12だから、さけんでもこたえてくださらないのだ。

わるものこうまんにふるまうからだ。

13かみいつわりをかれず

ぜんのうしゃはそれをかえりみられない。

14あなたはかみることができないとうが

あなたのうったえはまえにある。

あなたはかみつべきなのだ。

15いまはまだ、いかりのときではなく

かみはこのはなはだしいぐちなさるので

16ヨブはむなしくくちかず

おろかにもことかさねている。

36

1エリフはさらことつづけた。

2て、もうすこしわたしにはなさせてくれ。

かみについてうべきことがまだある。

3とおくまでおよぶわたしのかんがえをべて

わたしのつくぬしただしいということをしめそう。

4まことにわたしのうことにいつわりはない。

かんぜんしきかたをあなたにしめそう。

5まことにかみちからづよく、たゆむことなく

ちからづよく、ちておられる。

6かみさからうものかしてはおかず

まずしいひとただしいさばきをしてくださる。

7かみしたがひとからはなすことなく

おうじゃともにつかせ

とこしえに、かれらをたかめられる。

8とらわれのとなってあしかせをはめられ

のうなわしばられているひとがあれば

9そのおこないをてき

そのつみおもさをしめされる。

10そのみみひらいていまし

わるおこないをあらためるようにさとされる。

11もし、これにみみかたむけてしたがうなら

かれらはそのさいわいのうちに

としつきめぐみのうちにまっとうすることができる。

12しかし、これにみみかたむけなければ

かわわたり、おろもののままいきえる。

13かみするこころもの

くさりにつながれていても

いかりにえ、たすけをもとめようとしない。

14かれらのたましいわかいうちにむか

いのちしん殿でんだんしょうのようにみじかい。

15かみまずしいひとをそのひんとおしてすく

のうなかみみひらいてくださる。

16かみはあなたにも

なんなかからようとするもちあた

なんえてひろところでくつろがせ

あなたのためにしょくたくととの

ゆたかなものそなえてくださるのだ。

17あなたがつみびとけるけいふくするなら

さばきのただしさがたもたれるだろう。

18だからちゅうせよ

とみちからまどわされないように。

みのしろきんじゅうぶんあるからといって

みちあやまらないように。

19なんなければ、どんなにさけんでも

ちからくしても、それはやくたない。

20よるをあえぎもとめるな。

ひとびとがそのらねばならないよるを。

21けいかいせよ

わるおこないにかおけないように。

のうによってためされているのは

まさにこのためなのだ。

22まことにかみちからひいでている。

かみのようなきょうがあるだろうか。

23だれかみみち

「あなたのすることはわるい」とえようか。

24ひとかみわざさんうたをうたう。

あなたもこころして、ほめたたえよ。

25ひとみなわざあお

はるかかなたからのぞている。

26まことにかみだいかみることはできず

そのよわいかぞえることもできない。

27かみすいてきもとにあつ

きりのようなあめらす。

28くもあめとなってしたた

おおくのひとうえそそぐ。

29どのようにあまぐもひろがり

かみかりいおらいめいをとどろかせるかを

さとりうるものがあろうか。

30かみはそのうえひかりはな

うみおおわれる。

31それによってしょこくたみおさ

ゆたかにものあたえられる。

32かみいなずまひかりをまとい

まとさだめ、それにれい

33ぶんおもいをあらわされる。

あくたいするはげしいいかりを。

37

1それゆえ、わたしのこころ

やぶれんばかりにはげしくつ。

2け、かみこえのとどろきを

そのくちからひびきを。

3せんこうてんほうはなたれ

いなずまてにおよぶ。

4らいめいがそれを

おごそかなこえひびきわたる。

こえこえるが、いなずまあとはない。

5かみおどろくべきこえをとどろかせ

わたしたちのりえない

おおきなわざげられる。

6かみめいじられる。

ゆきには、「もれ」

あめには、「はげしくれ」と。

7ひとわざをすべてふう

すべてのにんげんわざみとめさせられる。

8けものかくれがにはいり、す。

9あらしがそのたくわえられているところると

さむさがまきらされる。

10かみいききかければこおりができ

みずひろがりはこおってかたまる。

11くもあめふくんでおもくなり

みつうんいなずまはなつ。

12あまぐもはここかしこにれこめ

みちびかれるままに姿すがた

めいじられるところを

あまねくおもておこなう。

13らしめのためにも、だいのためにも

そしてめぐみをあたえるためにも

かみはこれをおこなわせられる。

14ヨブよ、みみかたむ

かみおどろくべきわざについて、よくかんがえよ。

15あなたはっているか

どのようにかみさしして

みつうんなかからいなずまかがやかせるかを。

16あなたはっているか

かんぜんしきかた

れこめるあまぐもによって

おどろくべきわざたされることを。

17みなみかぜいてだいもくすときには

あなたのころもすらあつくなるというのに

18つくったかがみのようなかたおおぞら

あなたは、かみとも

かためることができるとでもいうのか。

19かみなんもうげるべきかを

わたしたちにってみよ。

あんこくまえにして

わたしたちになんもうてができようか。

20わたしがはなしたとしても

かみたいしてせつめいになるだろうか。

にんげんなにったところで

かみかされるだろうか。

21いまひかりえないが

それはくものかなたでかがやいている。

やがてかぜき、くもはらうと

22きたからおうごんひかり

おそるべきかがやきがかみつつむだろう。

23ぜんのうしゃいだすことはわたしたちにはできない。

かみすぐれたちからをもっておさめておられる。

あわれみぶかひとくるしめることはなさらない。

24それゆえ、ひとかみおそうやまう。

ひとはすべてかえりみるにあたいしない。

38

しゅなるかみこと

1しゅあらしなかからヨブにこたえておおせになった。

2これはなにものか。

しきもないのに、ことかさねて

かみけいりんくらくするとは。

3おとこらしく、こしおびをせよ。

わたしはおまえたずねる、わたしにこたえてみよ。

4わたしがだいえたとき

まえはどこにいたのか。

っていたというなら

かいしていることをってみよ。

5だれがそのひろがりをさだめたかをっているのか。

だれがそのうえはかなわったのか。

6もといはしらはどこにしずめられたのか。

だれすみおやいしいたのか。

7そのとき、けのほしはこぞってよろこうた

かみらはみなよろこびのこえをあげた。

8うみは二つのとびらひらいてほとばしり

ははたいからあふた。

9わたしはみつうんをそのものとし

のうをそのうぶとしてまとわせた。

10しかし、わたしはそれにげんかいさだ

二つのとびらにかんぬきを

11「ここまではてもよいがえてはならない。

たかぶるなみをここでとどめよ」とめいじた。

12まえいっしょうに一でもあさめいれい

あけぼのやくわりしたことがあるか

13だいへりをつかんで

かみさからうものどもをじょうからはらとせと。

14だいねんかたしていくように姿すがた

すべてはよそおわれてあらわれる。

15しかし、わるものどもにはそのひかりこばまれ

げたうでられる。

16まえうみるところまで

しんえんそこめぐったことがあるか。

17もんがおまえ姿すがた

やみもんたことがあるか。

18まえはまた、だいひろがりを

すみずみまで調しらべたことがあるか。

そのすべてをっているならってみよ。

19ひかりんでいるのはどのほうこうか。

あんこくみかはどこか。

20ひかりをそのさかいにまでれていけるか。

あんこくみかにいたみちっているか。

21そのときおまえすでまれていて

じんせいかずおおいとうのなら

これらのことをっているはずだ。

22まえゆきくらはいったことがあるか。

あられくらたことがあるか。

23わざわいのときのために

たたかいやあらそいののために

わたしはこれらをたくわえているのだ。

24ひかりはなたれるのはどのほうこうか。

ひがしかぜじょうおくられるみちはどこか。

25だれごうすい

いなずまみちそな

26まだひとのいなかっただい

じんであったあめらせ

27かわききったところをうるお

あおくさがもえるようにしたのか。

28あめちちおやがあるだろうか。

だれつゆしずくませるのか。

29だれはらからあられてくるのか。

てんからしもだれむのか。

30みずこおっていしのようになり

しんえんおもてかたざされてしまう。

31すばるのくさり

オリオンのつなゆるめることがおまえにできるか。

32ときがくればぎん

おおくまぐまともみちびすことができるか。

33てんほうそく

そのはいじょうおよぼすものはおまえか。

34まえあまぐもかってこえをあげれば

こうずいがおまえつつむだろうか。

35まえおくそうとすれば

いなずまが「はい」とこたえてくだろうか。

36だれときさず

だれおんどりふんべつあたえたのか。

37だれをもってくもかぞ

てんにあるみずふくろかたむけるのか。

38ちりけてかたち

つちくれがひとかたまりとなるように。

39まえのためにものそな

そのしょくよくたしてやることができるか。

40しげみに

そのかくれがにうずくまっている。

41だれからすのためにえさいてやるのか

そのひなかみかって

ものもとめてまよるとき。

39

1まえいわときっているか。

鹿じかみのくるしみをまもることができるか。

2つきちるのをかぞ

むべきときることができるか。

3鹿じかはうずくまって

おくす。

4そのらはつよくなり、そだ

ていくと、もうかえってこない。

5だれせいのろばにゆうあた

ろばをはなってやったのか。

6そのみかとしてあた

ねぐらとしてもうあたえたのはわたしだ。

7かれらはまちざっとうわら

使つかものごえしたがうことなく

8えさもとめてやまやまめぐ

みどりくさはないかとさがす。

9ぎゅうよろこんでおまえしもべとなり

まえよるごすことがあろうか。

10まえぎゅうつなをつけてうねかせ

まえしたがわせてたにはたけ

こさせることができるか。

11ちからつよいといって、たよりにし

ごとまかせることができるか。

12ぎゅうこくもつをもたらし

みのりをあつめてくれるとたいするのか。

13ちょういきおいよくばたくが

こうのとりのようなもうっているだろうか。

14ちょうたまごめんりにし

すなうえあたたまるにまかせ

15けものあしがこれをみつけ

けものみにじることもわすれている。

16そのひな

ぶんのものではないかのようにあしらい

ぶんんだものがしても

へいぜんとしている。

17かみあたえず

ふんべつあたえなかったからだ。

18だが、ほこってけるときには

うまわらうほどだ。

19まえうまちからあた

そのくびをたてがみでよそおうことができるか。

20うまをいなごのようにねさせることができるか。

そのいななきにはおそるべきりょくがあり

21たにすなをけってよろこいさ

じることなくすすむ。

22おそれをわらい、ひるむことなく

つるぎけてげることもない。

23そのうええびらおとをたて

やりやりがきらめくとき

24ふるわせ、こうふんしてをかき

つのぶえおとに、じっとしてはいられない。

25つのぶえあいがあればいななき

たたかいも、たいちょうごうも、ときこえ

とおくにいながら、かぎつけている。

26たかつばさひろげてみなみぶのは

まえふんべつあたえたからなのか。

27わしがり、たかところつくるのは

まえめいれいしたからなのか。

28わしいわ

きばのようないわとりでうえよるごす。

29そのうえからえささがして

はるかかなたまでひからせている。

30そのひなむことをもと

がいかたわらにはかならずいる。

40

1ヨブにこたえて、しゅおおせになった。

2ぜんのうしゃあらそものよ、がるのか。

かみめたてるものよ、こたえるがよい。

3ヨブはしゅこたえてった。

4わたしはかるがるしくものをもうしました。

どうしてあなたにはんろんなどできましょう。

わたしはこのくちきます。

5ひとことかたりましたが、もうしゅちょういたしません。

ふたこともうしましたが、もうかえしません。

6しゅあらしなかからヨブにこたえておおせになった。

7おとこらしく、こしおびをせよ。

まえたずねる。わたしにこたえてみよ。

8まえはわたしがさだめたことをてい

ぶんざいとするために

わたしをゆうざいとさえするのか。

9まえかみおとらぬうでをもち

かみのようなこえをもってらいめいをとどろかせるのか。

10げんほこりでかざ

さかえとかがやきでよそおうがよい。

11いかってもうるい

すべておごたかぶるものれば、これをひくくし

12すべておごたかぶるものれば、これをくじ

かみさからうものたお

13ひとりのこらずちりほうむ

かおつつんではかあなくがよい。

14そのときはじめて、わたしはおまえをたたえよう。

まえぶんみぎ

しょうたことになるのだから。

15よ、ベヘモットを。

まえつくったわたしはこのけものをもつくった。

これはうしのようにくさべる。

16よ、こしちからふっきんいきおいを。

17すぎえだのようにたわみ

ももすじかたからっている。

18ほねせいどうくだ

ほねみはこうてつぼうわせたようだ。

19これこそかみけっさく

つくぬしをおいてつるぎをそれにきつけるものはない。

20やまやまかれものあたえる。

のすべてのけものかれたわむれる。

21かれがそてつのした

あさあししげみにせると

22そてつのかげかれおお

かわやなぎかれつつむ。

23かわながそうとしても、かれどうじない。

ヨルダンがくちながんでも、ひるまない。

24まともにとらえたり

わなにかけてそのはなつらぬきうるものがあろうか。

25まえはレビヤタンをかぎにかけて

そのしたなわとらえて

くっぷくさせることができるか。

26まえはそのはなつなをつけ

あごつらぬいてくつわをかけることができるか。

27かれがおまえかえあわれみを

ていちょうはなしたりするだろうか。

28かれがおまえけいやくむす

えいきゅうにおまえしもべとなったりするだろうか。

29まえかれとりのようにもてあそび

むすめたちのためにつないでおくことができるか。

30まえなかかれきにかけ

しょうにんたちにりすることができるか。

31まえはもりでかれかわ

やすであたまきずだらけにすることができるか。

32かれうえいてみよ。

たたかうなどとは二わぬがよい。

41

1があるとおもっても、らくたんするだけだ。

ただけでもちのめされるほどなのだから。

2かれちょうはつするほどゆうもうものはいまい。

いるなら、わたしのまえて。

3あえてわたしのまえものがあれば

そのものにはほうあたえよう。

てんしたにあるすべてのものはわたしのものだ。

4かれのからだのかくについて

わたしはだまってはいられない。

ちからのこもったごとたいかくについて。

5だれかれごしらえをしょうめんから

じょうあごあいだることができようか。

6だれがそのかおとびらひらくことができようか。

まわりにはさっがある。

7なかたてれつ

ふういんされ、かたざされている。

8そのたてつぎつぎつらなって

かぜもない。

9一つのたてはそのなかむすびつき

つながりあって、けっしてはなれない。

10かれがくしゃみをすれば、りょうがん

あけぼののまばたきのように、ひかりはなはじめる。

11くちからはえん

る。

12えたぎるなべいきおいで

はなからはけむりる。

13のどえるすみ

くちからはほのおる。

14くびにはもう宿やど

かおにはかくがみなぎっている。

15きんにくいくにもかさなり

しっかりかれつつんでびくともしない。

16しんぞういしのようにかた

いしうすのようにかたい。

17かれがればかみがみもおののき

みだして、まどう。

18つるぎやりも、やり

かれすことはできない。

19てつむぎわらとなり

せいどうくさったとなる。

20ゆみてもかれうことはできず

いしひもいしももみがらわる。

21かれはこんぼうわらなし

やりのうなりをわらう。

22かれはらするどとうへんならべたよう。

こっのようにつちかたまりくだらす。

23かれふかふちえたぎるなべのようにがらせ

うみをるつぼにする。

24かれすすんだあとにはひかりかがや

しんえんはくはつをなびかせる。

25このじょうに、かれはいするものはいない。

かれはおののきをらぬものとしてつくられている。

26おごたかぶるものすべてをくだ

ほこたかけものすべてのうえくんりんしている。

42

1ヨブはしゅこたえてった。

2あなたはぜんのうであり

むねじょうじゅさまたげることはできないとさとりました。

3「これはなにものか。しきもないのに

かみけいりんかくそうとするとは。」

そのとおりです。

わたしにはかいできず、わたしのしきえた

おどろくべきわざをあげつらっておりました。

4け、わたしがはなす。

まえたずねる、わたしにこたえてみよ。」

5あなたのことを、みみにしてはおりました。

しかしいま、このであなたをあおます。

6それゆえ、わたしはちりはいうえ

ぶん退しりぞけ、あらためます。

むす

7しゅはこのようにヨブにかたってから、テマンじんエリファズにおおせになった。

「わたしはおまえとおまえふたゆうじんたいしていかっている。おまえたちは、わたしについてわたしのしもべヨブのようにただしくかたらなかったからだ。8しかしいまうしひつじを七とうずつわたしのしもべヨブのところにいてき、ぶんのためにいけにえをささげれば、わたしのしもべヨブはおまえたちのためにいのってくれるであろう。わたしはそれをれる。おまえたちはわたしのしもべヨブのようにわたしについてただしくかたらなかったのだが、おまえたちにばつあたえないことにしよう。」9テマンじんエリファズ、シュアじんビルダド、ナアマじんツォファルはって、しゅわれたことをじっこうした。そして、しゅはヨブのいのりをれられた。

10ヨブがゆうじんたちのためにいのったとき、しゅはヨブをもときょうぐうもどし、さらざいさんを二ばいにされた。11きょうだいまい、かつてのじんたちがこぞってかれのもとをおとずれ、しょくともにし、しゅくだされたすべてのわざわいについていたわりなぐさめ、それぞれぎん一ケシタときん一つをおくった。

12しゅはそののちのヨブをぜんにもしてしゅくふくされた。ヨブは、ひつじまん四千びき、らくだ六千とううし一千くびき、ろば一千とうつことになった。13かれはまた七にんむすと三にんむすめをもうけ、14ちょうじょをエミマ、じょをケツィア、三じょをケレン・プクとけた。15ヨブのむすめたちのようにうつくしいむすめくにじゅうどこにもいなかった。かのじょらもそのきょうだいともちちざいさんまえけた。

16ヨブはそののち百四十ねんき、まご、四だいさきまでることができた。17ヨブはちょう寿じゅたもち、いてんだ。

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