聖書 新共同訳 旧約聖書

日本聖書協会

ハ バ ク ク しょ

1

1げんしゃハバククが、まぼろししめされたたくせん

げんしゃなげ

2しゅよ、わたしがたすけをもとめてさけんでいるのに

いつまで、あなたはいてくださらないのか。

わたしが、あなたに「ほう」とうったえているのに

あなたはたすけてくださらない。

3どうして、あなたはわたしにわざわいをさせ

ろうめさせられるのか。

ぼうぎゃくほうがわたしのまえにあり

あらそいがこり、いさかいががっている。

4りっぽうりょくとなり

せいはいつまでもしめされない。

かみさからうものただしいひとかこむ。

たとえ、せいしめされてもげられてしまう。

しゅこた

5しょこくわたし、

おおいにおどろくがよい。

まえたちのだいに一つのことがおこなわれる。

それをげられても、おまえたちはしんじまい。

6よ、わたしはカルデアじんこす。

それはれいこくひょうかんこくみん

じょうひろりょういきぐんすす

ぶんのものでないりょうせんりょうする。

7かれらはおそろしく、すさまじい。

かれらから、さばきとはいる。

8かれらのうまひょうよりもはや

ゆうれのおおかみよりもばや

そのへいびはねる。

へいとおくから

ものおそいかかるわしのようにぶ。

9かれらはて、みなぼうぎゃくおこなう。

どのかおぜんぽう

すなあつめるようにとりこをあつめる。

10かれらはおうたちをあざけ

はいしゃたちをあざわらう。

どんなとりでをもあざわらって

つちげ、それをる。

11かれらはかぜのようにて、る。

しかし、かれらはつみさだめられる。

ぶんちからかみとしたからだ。

げんしゃなげ

12しゅよ、あなたはえいえんむかしから

わがかみ、わがせいなるかたではありませんか。

われわれぬことはありません。

しゅよ、あなたはわれわれさばくために

かれらをそなえられた。

いわなるかみよ、あなたはわれわれらしめるため

かれらをてられた。

13あなたのあくるにはあまりにきよい。

ひとろうめながら

ててかれることはない。

それなのになぜ、あざむものめながら

だまっておられるのですか

かみさからうものが、ぶんよりただしいもの

んでいるのに。

14あなたはにんげんうみうおのように

おさめるものもない、うもののようにされました。

15かれらはすべてのひとかぎにかけて

あみれてせ、あみってあつめる。

こうして、かれらはよろこおどっています。

16それゆえ、かれらはそのあみにいけにえをささげ

あみかってこうをたいています。

これを使つかって、かれらはゆたかなまえ

しょくもつうるおうからです。

17だからといって、かれらはえずようしゃなく

しょこくみんころすために

つるぎいてもよいのでしょうか。

2

しゅこた

1わたしはしょうしょにつき

とりでうえって

かみがわたしになにかた

わたしのうったえになんこたえられるかをよう。

2しゅはわたしにこたえて、われた。

まぼろししるせ。

はしりながらでもめるように

いたうえにはっきりとしるせ。

3さだめられたときのために

もうひとつのまぼろしがあるからだ。

それはわりのときかっていそぐ。

ひとあざむくことはない。

たとえ、おそくなっても、っておれ。

それはかならる、おくれることはない。

4よ、こうまんものを。

かれこころただしくありえない。

しかし、かみしたがひとしんこうによってきる。」

5たしかにとみひとあざむく。

たかぶるものすところにたっしない。

かれのようにのどひろ

のようにくことがない。

かれはすべてのくにぶんのもとにあつ

すべてのたみぶんのもとにせる。

6このひとびとみな

かれたいしてあざけりのことわざをうた

なぞふうびせる。

わざわいだ、ぶんのものでないものを

くわえるものは。

いつまでつづけるのか

おもさいぶんうえものよ。

7とつぜん、おまえさいけんしゃがり

おそれさせるもの

まえかれらのものにされないだろうか。

8まことに、おまえおおくのくにぐにりゃくだつしたので

しょこくたみのこりのものすべてがおまえりゃくだつする。

まえひとびとながし、くにじゅうほう

まちとそのすべてのじゅうみんたいしておこなったからだ。

9わざわいだ、ぶんいえわざわいをまねくまで

とうえきをむさぼり

わざわいのからのがれるために

たかところかまえるものよ。

10まえは、ぶんいえたいしてずべきことをはか

おおくのたみほろびをまねき、ぶんをもきずつけた。

11まことにいしいしがきからさけ

はりたてものからそれにこたえている。

12わざわいだ、りゅうけつによってみやこきず

せいによってまちてるものよ。

13よ、これはばんぐんしゅからたことではないか。

しょこくたみちからついやしてもかれるのみ。

しょみんぞくはむなしいわざのためにつかてる。

14みずうみおおうように

だいしゅえいこうしきたされる。

15わざわいだ

ぶんりんじんいかりのねつくわえたさけませ

わせて、そのはだかようとするものは。

16まええいこうよりもはじきるほどける。

え、おまえかくどころられる。

まえのもとに、しゅみぎさかずきじょく

まええいこうわりにまわってくる。

17レバノンにくわえられたほうがおまえおお

けものえて、おまえおそれさせる。

まえひとびとながし、くにじゅうほう

まちとそのすべてのじゅうみんたいしておこなったからだ。

18ちょうこくきざんだちょうぞうちゅうぞう

また、いつわりをおしえるものなんやくつのか。

くちけないぐうぞうつく

つくったものがそれにたのんでも

なんやくつのか。

19わざわいだ、かって「ませ」と

ものわぬいしかって「きよ」とものは。

それがたくせんくだしうるのか。

よ、これはきんぎんをかぶせたもので

そのなかいのちいきまったくない。

20しかし、しゅはそのせいなるしん殿でんにおられる。

ぜんよ、まえちんもくせよ。

3

さんうた

1げんしゃハバククのいのり。

シグヨノトの調しらべにわせて。

2しゅよ、あなたのめいせいをわたしはきました。

しゅよ、わたしはあなたのわざおそれをいだきます。

すうねんのうちにも、それをかえらせ

すうねんのうちにも、それをしめしてください。

いかりのうちにも、あわれみをわすれないでください。

3かみはテマンから

せいなるかたはパランのやまからられる。

〔セラ

そのげんてんおお

こうちる。

4こうかがやきはひかりのようであり

そのきらめきはからでる。

ちからはそのなかかくされている。

5えきびょうまえ

ねつびょうあししたがう。

6しゅって、だいはか

わたして、くにぐにてられる。

とこしえのやまやまくだかれ

えいえんおかしずむ。

しかし、しゅみちえいえんわらない。

7わたしは

クシャンのまくわざわいにわれ

ミディアンのてんまくうごくのを。

8しゅよ、あなたがうま

しょうせんしゃってられるのは

かわかっていかりをやされるためか。

いかりをかわ

いきどおりをうみけられるためか。

9あなたはゆみおおいをはら

ことちかいをたされる。

〔セラ

あなたはほんりゅうこしてをえぐられる。

10やまやまはあなたをふる

みずとうのようになが

ふちさけび、そのたかげる。

11あなたのひかり

やりのきらめくかがやきがはしるとき

つきはそのたか殿どのにとどまる。

12あなたは、いきどおりをもってだいあゆ

いかりをもってくにぐにみつけられる。

13あなたはぶんたみすく

あぶらそそがれたものすくうためにかれた。

あなたはかみさからうものいえくだ

もといからいただきいたるまでむきしにされた。

〔セラ

14あなたはてきせんあたまつらぬ

かれらをあらしのようにめられた。

かれらのよろこびは、ひそかにまずしいものらうように

わたしをらすことであった。

15あなたは、あなたのうまに、うみ

おおみずさかくところをとおってかせられた。

16それをいて、わたしのないぞうふる

そのひびきに、くちびるはわなないた。

はいはわたしのほねおよ

わたしのっているところはうごいた。

わたしはしずかに

われわれめかかるたみ

くるしみののぞむのを。

17いちじくのはなかず

ぶどうのえだをつけず

オリーブはしゅうかくたいうら

はたしょくもつしょうぜず

ひつじはおりからたれ

ぎゅうしゃにはうしがいなくなる。

18しかし、わたしはしゅによってよろこ

わがすくいのかみのゆえにおどる。

19わたしのしゅなるかみは、わがちから

わたしのあし鹿じかのようにし

せいなるたかだいあゆませられる。

しゃによって、ばんそうき。

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